週末の午後、ケータイが鳴った。
泊めて!
電話はカルメンばあさんからだった。
もしも~し。
「お願いがあるの。帰りたくないから、今晩泊めて。」
「帰りたくない」「泊めて」この2つの言葉から連想される事態は愛の終わりんご。
他人の不幸はミソの味~。
きっと夫婦喧嘩だ!
先週、銀座でランチをした時には、そんなことは言ってなかったけど、実は実は実は・・・・なのか!妄想は膨らむ。
もちろん、ええで。泊めたるで。
B&Bりっつん
「リッツ・カールトン」に名前が似ているが、
ここは「リッツン・カーンレキ」
B&BはBed and Breakfast のこと。
Baba&Babacatではございません。
ちなみに「リッツ・カールトン」には、大阪で一度だけ泊まったことがある。
大変に格調の高い部屋だったけど、何しろベッドが高すぎて、よじ登った記憶がある。
我が家、壁紙の貼り替えはホテルの部屋の壁紙を参考にしている。

さて、カル婆(名前短縮)さんから電話をもらったのは午後の3時過ぎ。カル婆さんがやってくるのは6時過ぎだという。
とりあえず客間のベッドメーキングをしとこう。
「リッツン・カーンレキ」の従業員は少ないので、忙しい。
久しぶりの泊まり客。前回泊まった人は・・・誰だっけ。
最近は客間も出番が減った。
冬の昼間は会長がお過ごしになられているが、ほかの季節はただベッドがあるだけ部屋だ。
夏場、あまりに暑い時にはわたしが泊まる。この家の中では一番新しい冷房がついてるからだ。いい部屋なのだ。
我が家の客間は、10畳間の部屋にシングルベットが2つ。
なあんちゃってホテルのようにしてある。
泊まり客に合わせて、ベッドの並び方などを変える。最大4人までお泊りいただけるようになっている。
さて、カル婆さんにはベッドをくっつけてハリウッドツインにしときましょうかね。
※2つのベッドをくっつけてあるのがハリウッドツイン。ダブルではない。
こぼうきルンババ、いざ出動!
ほうきとぞうきんバケツを持ち込んで久しぶりに客間を掃除。
30分で終了!何もない部屋は掃除も簡単だ。
う~ん。いい部屋だ。さっぱりしている。
※実は余分なものがいくつかあったが、急きょ、納戸へ押し込んだ。
あくまでもホテルに見せかけたい。
カル婆さんとの出会い
カル婆さんとは知り合って15年ほどになる。
よくよく思い出してみれば、我が家に来るのは3度目くらい。泊まったことはなかった。わたしもカル婆さんの家には2度ほどお邪魔したことがあるだけ。
おもに外で待ち合わせる関係だ。
息子の高校の同級生のお母さんが、共通の友人だったことがきっかけだった。
ある時、その友人のお宅で出会った。そこからどうやってこんな仲になったのか、よく覚えていない。
「こちらが帽子屋のカルメンさん」と紹介されたことは覚えている。
何でカルメンという呼び名なのか・・なんでだっけ?
歌劇カルメンのように、色っぽいとは、言えない(と思う)。
ある時気がついたら、親しい友人になっていた。
以来10数年、なんだかんだの間柄。年齢は7つほど違う。なんとなく同類性を感じたのだろうと思う。
アホさ加減がよく似ているかもしれない。
おもてなし
カル婆さんは仕事で軽井沢に出かけていて、帰り道、ふと家に帰りたくなくなったらしい。
きっと心の中に風が吹いたのだろう。
本当か?本当のこと、言えよっ。
しかし、宿泊理由など細かいことは聞かない。
それが「リッツン・カーンレキ」のルールであり、最大のおもてなし。
B&Bなので、食事は朝食から。
【朝ごはん】

ジャガイモのポタージュ。ツナとチーズのスクランブル。ソーセージと野菜などなど。
【特別ランチ】

和食膳。作り置きのものを並べて。ぎりぎり残ってたおかずたち。
冷ややっこ・ふきの煮物・鶏むね肉の焼いた物・ピーマンのきんぴら・ワカメとツナの和え物・わさびの漬物
「品数多いと、満腹感あるわ~おいしいわ~」と言ってくれました。
一宿一飯の恩義
カル婆さんは「お礼に働かせてもらうわ」と、こんなことを始めた。
「あら。汚れがたっぷり。ピカピカに磨いてあげる」と磨き始めた。

あら、ラッキ~。気にはなっても、やりたがらないルンババ。
ルンババは磨き仕事はあまり好きではない。

さすが、鬼姑に30年も使えてきた人は違う。新たなカル婆さんの一面を発見。銀座でルンルンしているだけの人じゃなかった。
※鬼姑とは、カル婆さんの自己申告で、わたしの意見ではない。
帰宅後、カル婆さんからメールが届いた。
「リッツン・カーンレキはわたしの家になりそう」
ひええ~。乗っ取られるのか、この家!?
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