郊外の町に住んで30年になります。
最近思うのは、なんか、ますます町に元気がなくなってきたなあってこと。活気がないのです。
10年前と比べると、飲食店が激減しました。徒歩圏内にランチに行きたい店は思いつきません。スーパーもパン屋さんも数が減りました。
しかし、生活に直接影響が出るほどではありません。いい店だけが残ったと思えばいいのかしら。活気のなさも、のんびりしていて、悪いことばかりではないのですが。
わたしたちがこの町に越してきた頃、小学校の1つの学年は5クラスありました。それが今では2〜3クラス。子どもの声は以前ほどは聞こえなくなりました。
それでも古い家が壊されて新築の家が建ち、新たに若い人たちが引っ越してきて、それなりに新陳代謝はしているようです。
対して、老人は目立って増加中。というか、前から住んでいる人たちが高齢化しているだけですが。70代の人たちが増えているように見えますが、70代はまだまだ元気。
我が家の近辺では日中(在宅)おじさんが増加中。高度成長期からの日本を支えた人々。通勤時間1時間以上もかけて東京まで通った団塊世代の人々です。
この町は「寝るためベッドタウン」として発展し、そして役目を終えたいま、「寝たきりベッドタウン」へと向かいつつあるのでしょうか。
首都圏のあちこちに、そういう町はたくさんありそうです。若い人たちは1駅でも都会に近い町に住みたがるから。
それでも、このコロナ禍で、東京からの距離がそこそこの静かな町にも、再びのニーズはありそうだけど。
どうすれば、この町が元気になるんだろう。なんて、ついつい考えてしまったりして。
とりあえず、まあ、いま住んでいる者にできることといえば、できうる限り邪魔にならない老人を目指すことくらい。1人でも多く、元気な老人が闊歩する町を目指すことくらい。
町全体が老人介護施設だと見立ててみる。町全体が介護施設だと思えばいい。道路は廊下?
たとえば、誰かの家は食堂で、誰かの家は喫茶室。お風呂もみんな同じ日に順番に入る。個室の多い誰かの家は個室ベッドルームにして、夜はそこで寝る。案外そんな暮らし方も面白いかもしれない。夢のような話だけど(笑)
残ったエネルギーで昔話を延々と語り合うなんてことも、案外ステキ。自分の昔話をほんの少し美しくデフォルメして。みんな、物語の作者になって、輪になって暇を潰す。
どうせ翌日は忘れている。記憶装置は劣化し続けるのですから。
くれぐれも若者を巻き込まないようにしよう。どうしたって最後には世話にならざるを得ないのだから、せめてギリギリまでは巻き込まないようにしよう。
あっちうろうろ、辻々でぶつかりっこ。ああでもない、こうでもないと右往左往。
そうして三途の川の順番待ち。「どうぞ、どうぞ、お先に~」と譲り合う声が聞こえてきそう。
20年後には、どんな町になっているんだろう。
町に元気がなくても、わたしは人の気配が少なくて、大きな空のある、この町が大好きなんですけれどねヾ(@⌒ー⌒@)ノ
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いつも読ませていただきありがとうございます。私も46歳で主人と死別しました。
2012年でしたので、もう9年目ですが、まだまだ寂しいです。
埋まりませんね。
りっつんさんの生き方、ご参考にさせていただいております。
千鶴さん
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
そりゃ、寂しさは埋まらないものですよ。
時々、もしあの人が生きていたらなんて、
しょうもないこと、考えることあります。
言いたいこと(主に苦情)は、未だにあります(笑)
りっつんさん、こんにちは。
連投です。結構、お調子者です。
村の中の、既存宅地に建った戸建住宅団地に住んでいます。
散歩コースは、農道。行き会う人は、ほとんどいません。農耕車くらい。
コロナになって、なんだか自分の望んでいた世界になった気がします。
みんなが清潔に気を配り、マスクしているから、挨拶か目礼でOK。
きっと長生きしますよ、皆さん。
ストレスのない社会ならね。
子供にはギリギリまで世話にならないで、あの世から呼ばれるまでは、自分なりに頑張る。
しばふねさん
こんばんは。
清潔に気を配り、感染症から身を守って暮らす。
確かに、この状態だと、みんな長生きしそうですね(笑)
70歳まで生きていたら、息子に背負われて婆は捨てられた。
あれは本当の話なんでしょうね。
りっつんさん、おはようございます。
ラジオの聞き逃しで、秋の夜長を楽しんでいます。
「更科日記」の姨捨と、堀辰雄の姨捨を知り、今昔の感に思いを寄せております。
しばふねさん
おはようございます。
堀辰雄の姥捨、さっそく読んでみます!
深沢七郎の「楢山節考」の印象が強すぎますね。
「町全体が老人介護施設」という考え、すごくいいかも?
「みんなで昔話を語り合って、でも翌日にはみんな忘れてる」な~んて、
素敵だし、納得だし、ちょっと笑えるし・・・理想的。
私の住んでる市も「本町通り」と呼ばれるメインストリートはシャッター街と化し、
勤める小学校も学年2~3クラス。県の人口も減っています。
「隣組」と呼ばれる街の組織も、私の所は5件中、なんと私が一番若者。笑えますでしょ?
世間では「パッとしない県」と言われていますが、
山も川もありますし、東京の大学にも通える距離ですし。
りっつんさん同様、私も案外ここが好きです。
「世にも奇妙な話」の題材になりそう・・・、ですね。
かよさん
こんばんは。
だれがなんと言おうと、
自分の住んでいる所を愛せるってことは、
最高の贅沢だと信じています。
ダさいたまと言われようとね(笑)
老人介護村。
その中で何が起きるのか、
確かに世にも奇妙な話になりそう。