【地震対策】次の震災に備えて、家の中の物を減らそう!

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本屋さんで目についたこの本。

新聞の書評で取り上げられたコーナーに並んでいました。

先日、東南海地震についての確率が引き上げられたこともあり、読んでみようと購入しました。

 

地震と新幹線

著者の福和伸夫さんは名古屋大学の教授で、減災連携研究センター長です。

福和さんは週に二度ほど、名古屋から東京に出張されているそうです。

そして新幹線に乗るたびに、ビクビクされるのだとか。

わたしは新幹線に乗るたびにも、ルンルンするのになあ。

ビクビクルンルンの差は何でしょうか。

「現実に対する認識」

この差ですね。無知とはなんと恐ろしいものでしょうか。

ビクビク福和さんは乗車する車両も、先頭と最後尾車両を避けるそうです。

地震で新幹線が脱線した場合、最前列と最後尾車両は死亡率がずっと高いからだそうです。

富士山が車窓に見えてくると、福和さんの緊張は高まるそう。

ルンルンりっつんは、たいがい富士山をうっとり眺めてコーヒーなんか飲んでます。

富士山が見えるのは東京から45分の地点です。

あの付近は江戸末期の安政東海地震で動いたと言われる「富士川河口断層帯」の真上なのだそうです。

熱海駅付近の「新丹那トンネル」付近も危ないらしい。

1930年の北伊豆地震で断層が2~3メートルずれたところだそうです。

「新幹線は便利でありがたい移動手段。同時にスリリングな乗り物

そう語る福和さんは、降車駅も東京ではなくて品川を利用しているそうです。

品川駅のほうが東京駅より利用者数が少なく、地震が来てもすぐに高輪方面に逃げられるからだそうです。

参考にしようと思います。

 

断捨離は被害減につながる

さて、東南海地震の発生確率が引き上げられました。

わたしは大きな地震を3回経験しています。

1978年  宮城県沖地震を仙台にて

1983年  日本海中部地震を秋田にて

2011  東日本大震災を埼玉にて

この3回の地震で学んだことがいくつかあります。

次の地震への対策としてやるべきことはいくつかあると思いますが、その中のひとつは今すぐにでもできます。

お金もかかりません。

それは家の中の物を減らすこと。

地震で揺れると、部屋の中の物はすべて凶器になりうるのです。逃げる場合にも物が多いと障害になります。

何より、物が多い家は、復旧に手間取るのです。

 

1978年の体験

1978年の宮城県沖地震。体感した震度は5強~6弱くらいだと思います。

わたしは当時20歳前後。実家で暮らしていました。

あの地震では家の中がめちゃくちゃになりました。

ピアノが30センチもずれる揺れ。冷蔵庫も倒れる、2メートルの高さの大きな戸棚の中のグラス類は全部飛び出してました。

家の中に散乱する、物、物、物。

あの惨状は今思い出しても、恐ろしい。

たまたま誰も家にいなかったので、ケガをする人がいませんでしたが、いたら、きっとケガをしていたと思います。

家の中を歩くのに、長靴が必要でした。

ガラス類が散乱して、片づけるのに、本当に時間がかかりました。

懲りた母は、以後10年ほどは、陶器類などの壊れやすい物は箱に入れて保管していました。

しかしそのうち、1個出し、2個出し・・・そして3.11の際に、全部壊れてしまいました。

妹の部屋では、枕の上に振り切れた照明器具が落ちていました。

ペンダント型の照明器具は振り切れることを知りました。

妹は「足の踏み場がない・・・」と言っていましたが、わたしの目には地震前と変わらなく見えました(笑)

 

3.11の体験

実家の話ばかりで恐縮ですが、物の多い家としてのモデルハウスなので。

3.11で実家は大規模半壊してしまいました。しかし全壊ではなかったので、何とか住める。

しかし家の中は物だらけ。物が散乱して、居場所の確保は大変だったようです。

ちなみに実家の家の建坪は60坪。8畳ほどの大きさの部屋が8部屋ほどあります。

屋根の瓦も一部が落ちたため、雨漏りがして、押入れや納戸も使えなくなりました。

中に入れてあった物を全部出すはめになり・・・。

布団7組&その他の寝具の保存に困り、妹の友人宅に保管を頼むことになりました。修理が終わるまで、布団袋に入れて3か月。

なんであんなに布団があったのか謎です。誰も使わないわりと新しい布団。ただ持ってるだけなんです(笑)

そんな物の片づけや移動にかけた時間。わたしには?です。

居場所が確保できない両親は、数か月間、我が家に避難してました。

我が家は物が少ないので、地震で片づけるのにかかった時間は、ほぼゼロ。

我が家では、あの地震の直前に、高さのある食器棚を処分して、引き出し式の収納に変えていたのも幸いしました。壊れた物はゼロ。

物は、災害時に、その存在を大いに発揮します。

家とは、物をためる場所なのか、人が安心安全に暮らす場所なのか。

よく考える必要があります。

家の中の物減らしは防災のためにも大事なことだと、わたしは思っています。

 

最後は神頼み

さて、福和さんのカバンの中が公開されていました。

すごい量の荷物です。

そんな中で一番大事なのは「お守り」だそうです。10個ほどのお守りを携帯されています。

思わず笑ってしまいましたが、人知の及ばぬことは神頼み。一理あるかもしれませんね。

やれるだけやったら、あとは天に祈るしかないのが現状のようです。

福和さんは東南海の地震については、こう言っておられます。

「大空襲なみの惨状が各地に・・・」

そして、こう続けておられます。

これまでの地震がリスク(危険)やクライシス(危機)だとすれば、東南海トラフの地震はカタストロフィー(破滅)になる。

一つの大防波堤を作るより、1億人が家具の転倒防止をするほうが現実的

災害はいつでもやってくる!

忘れた頃だろうと、忘れない頃だろうとやってくる。

だから、一人一人がやれることをやっておく。

何をすればいいのか、何を準備すればいいのか、その地域に合わせた対策を考えておかねばなりません。

逃げ延びる手段、生き延びる手段を、他人事ではなく考えておく必要があると思います。

さあて、わたしは、またまた断捨離を開始するど!!ヽ(^。^)ノ

 

興味のある方はぜひお読みください。専門用語は少なく、読みやすいです。スラスラ読める本です。


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「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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4 件のコメント

  • 怖くてとても読めん。読んだりつりんさんのお言葉を参考にして断捨離をさらに加速していきます。
    こうして打ちながら、あたりを見回してます。あれを処分しようかな、とかとか。
    食器は一番の難ものですね。自分だけに焦点を絞るか、来客も含めるか。う~~ん。

    • 麻布さん。
      物を片づけておけば、本当に復旧は早いです。
      もちろん、全壊しちゃったら、意味ないですけど。
      地震は本当に怖いですね。
      福和先生は冗談ではなく、お守りが頼りらしいですよ。

    • 麻布さん。
      「あなたのまちと首都直下地震」
      ぜひやってみてください。
      あとは、祈るだけです!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。