図書館が好きです。
時代の先端にある本は購入しますが、それ以外の本は図書館で借りてきます。
今週も何冊か借りてきました。
家を買った理由は近図書館
30ほど前に家探しをしていた、わたしたちカモ夫婦。
購入決意の判断材料として「図書館が近い」ということがありました。
歩いて5分のところに市立図書館があります。
この場所に住んで30年。一番お世話になっている公共施設は間違いなく図書館です。
図書館の楽しみは「多くの他者の頭の中に出会える」ということ。
30年も図書館の本棚を見ているのに、いまだに知らない著者もいます。
未知との遭遇感、あります。
同じ本を何度でも借りられる気楽さ。途中まで読んで「あっ。これ読んだことある」なんてしょっちゅうです。
だけど、そんな時でも「ま、いいか」で、すませられる図書館。いいです。
近藤啓太郎さん
近藤さんの名前は初めて知りました。直木賞作家と知ってビックリ!
『楽に死ぬのがなぜ悪い』
このケンカをふっかけるようなタイトル!
このタイトルが目について思わず手に取りました。
副題は~長生きは不幸の始まり~
どうも、わたしもそう思っているらしいです。わたしの頭の中、反映してるようです。
作者の近藤さんは1920年(大正9年)生まれ。2002年に82歳で亡くなっています。
この本は1993年に発行されていますから、73歳の時の作品です。
今まで目に留まらなかったのは、なぜ?
今だからこそ、気になるタイトルなんですね。60歳を過ぎた今が、その時ってことでしょう。
近藤さんのキーワードは鴨川・犬・直木賞です。
1960年代には好色通俗小説を書いておられたようです。だからわたしは存じ上げなかったのですね。
残念ながら、好色通俗小説には精通しておりませんで、この分野は今後の課題ですね(笑)
さて、この本のテーマは「死に方」ですが、それと同じくらいの分量で書かれていたのが「男女のこと」
ズバズバなもの言いには、思わず笑ってしまいました。
女性のピークは50歳前後だそうで、残念ながら、わたしは枠からはみ出してしまいました(笑)
そうとう遊んだ方のようで、渡辺淳一さんと同じようなことを語っておられます。
へえ~そういうもんなのねえ。フムフム。ナルナル。
勉強になりました。m(_ _)m
男性という生き物に対する理解が、また一歩進んだように思います。
ホントか?一生、わかるわけないでしょ。(∩´∀`)∩
一歩進んだ、だけですよっ。(-。-)y-゜゜゜
図書館へ行こう!
とにかく図書館に出かけてみよう!
不思議なことに、本のほうから「読んでよ~」と語りかけてくれます。
それは自分が今、何を知りたいと思っているか、それに反応した声なのです。
わたしが近藤さんの本を手にしたのは、「死」とか「死に方」とか、とっても気になっているからです。
そんなことを考えていた人は、わたしが人類で初めてではない(笑)
たくさん、いたんです。
本=人そのもの
図書館に行くと、多くの人に会えます。昔の人にも外国の人にも会えるんです。
紙の束が並んでいるんじゃなくて、人の頭の中が並んでいるんです。
ちょっと怖い図ですね(笑)
本を読むことは「他者を知る」そして「自分を広げる」ことにつながります。
結果として知識も増えていきますが、単に知識を増やすということではないと思います。
本を読むことで、ほかの人が認識してきたことを、自分の中に取り込んでいく。
そして頭の中に取り込んだ他者の意見を消化しながら、自分の考えを確認したり自分の指標にしていく。これこそが読書の楽しさでしょう。
どんなに小さな図書館でも、目に留まる本が1冊くらいはあるはず。
つまらないと思った本の中にも、一つくらいは心に引っかかることがあるかもしれません。
近くの図書館に、ぜひぜひ足をお運びください。
近藤さんの作品、全部借りてこよ~っと。しばらくは楽しめそうです。ヽ(^。^)ノ
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本、本、本、本があれば、生きていける、とう思っているので、りつりんさんのご意見に大同感です。
電車でも病院でもどこでも本を読んでる方で、大丈夫そうな方には、つい本のタイトルを聞いてしまいます。
それ以外では、話かけることはないのですが。近藤氏の作品はちょっと??だな、と思っていましたが、
「死」ですか。私も、死はいつも頭をちらついています。受け入れ態勢まああり、ですが、気分良く受け入れるには?!が課題です。
麻布さん。
電車などで本を読んでいる人を見かけると、
タイトルが気になって、気になって、もうどうしようもないです(笑)
「何?何?面白い?」って思います。なかなか声はかけられません。
近藤さんの小説は読むのに、ある種のエネルギーがいるみたいですね(笑)
「死」を気分よく受け入れられる心持ちを、自分なりに求めてみたいのです。ヽ(^。^)ノ