「還付金詐欺だ!」つい、ひっかかりそうになった。アブナイ、アブナイ!

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まったりしていた午後2時半。

るるるるる。

とんでもない電話がかかってきました。

 

健康保険料の払い戻し?

ワタクシは〇〇市(わたしの住んでいる市)の健康保険課の中村と言います。

3月にお送りした「国民健康保険料払い戻し」の書類を送り返していただけましたか?

どうも手続きされていないようなので、ご連絡差し上げました。

平成24年から平成29年までの間に健康保険を払いすぎています。

多く払った金額は27365円です。消費税率の間違いから発生しています。

実は支払い期限は9月末まででしたが、特別に今日までならば手続きします。

これから埼玉りそな銀行から連絡がありますのでお待ちください。

こんな電話でした。わたしは国民健康保険なので、ついつい話を聞いてしまいました。

「あら~うれしいわ。27000円。何を買おうかしらん」なんて、諭吉さんが2枚、頭をよぎっていきました。

しかし、途中から、なんか違和感が・・・・。ん?待てよ。なんか変じゃない?

役所が親切だったことはあるか?

税務署などは「知らないのは、そっちの勉強不足のせい」というスタンスで、こちらが申請しない限りは、しらんぷりん。

大学だって不親切だったよね。

長男が通っていた国立大学からの通知はたったの一度だけ。

4年間で大学が送ってきたのは、たった1枚のはがき。

それは、授業料払ってねの「催促状」

公的機関は取り損ねることはない。

そのあたりから、黄色信号がが点滅し始めた。ピカピカ、ピカ~。

だんだん、声が低音になっていく。息子たちとの暮らしで身につけた凄みを含ませた声。

キラキラ声からドスドス声に変化していくのが、自分でもわかった。

 

市役所へ電話

いちおう、何事もなかったように電話を切りました。

そして電話を切ってすぐに、市役所の健康保険課へ確認の電話を入れる。

事情を話すと「中村という者はいません」という答え。

そして「まして、そのような手続きはありません」

やっぱりんご!!

これこそが役所というもの。

同じような問い合わせが来ているとのことで、住所を聞かれました。すると、今日はこの近所が集中的にやられているようでした。

「警察への情報提供をお願いします」

そう言われたので、急ぎ警察へ連絡しました。生活安全課の若い警察官が対応してくれました。

「間違いなく詐欺の電話です」

「捨て台詞を言われても、彼らは何もできないのでおびえることはありません」

捨て台詞は言われなかったから、よかった。怖いよ〜。

 

巧妙である

疑い深いので、騙されはしないと、自分を信じているわたしですが、

「ん?本当?」

そう思うまでに、しばし時間がかかりました。

あら、うれしいなんて思ったのも事実だし。

いかにもお役所っぽい語り口の男性が、親切な感じを装って立て板に水のように、語る。うまいよねえ~。巧妙なんです。

こういう詐欺があるのは知っていたけれど、こんなふうに始まるものだとは知らなかった。

最後に「もう一度確認させていただけますか。そちらの名前を」

そう言ったことで、疑われたことが分かったのか、銀行を名乗る人からの電話はありませんでした。

最後までは騙せないと判断したのか、相手の気配を察するのも得意なのかもしれません。

この詐欺の手口はすでに流行しているようです。みなさんもくれぐれもご注意くださいね。

おいしい話は、絶対に飛び込んではきません!

渋谷区役所公式ぺージ「国民健康保険の還付金詐欺にご注意ください」


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経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

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ABOUTこの記事をかいた人

1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。