腕前を見込まれ、にわか庭師となり、参上!

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今日は朝から雨の音がしています。

シトシトと、降っています。午後にはもっと強くなるらしいです。

さて、きのうは庭師となったりっつんです。

 

庭師、誕生!

我が家の植木がきれいになったのを見た方から、依頼を受けました。

「うちの植木も切って」

いろんな依頼がくるけれど、こんな依頼は初めて。いよいよ庭師としてもデビューです。

「おだんごとか、出るのかしら?」

「もちろんです、かしら!」

かしらと呼ばれ、すっかりその気deやる気満々。

「ほな、明日にでも参上つかまつる」

その明日がきのうだったというわけ。

履き古したデニム、首に手ぬぐいを巻いて、10時半くらいには依頼者宅に参上。もちろん、本職は途中で投げ出した。机仕事は晴れた日にはできればやりたくない。

髪を結わいて、首には手ぬぐい、アームカバーに厚手の手袋。玄関を出たところで、お向かいさんとばったり。まじっと見つめれちゃった(笑)

「あらま!だれかと思ったよ」

この言葉、ご近所の皆さんから、よく言われます。変身が得意なのです(笑)

 

10本の剪定

依頼主さんの家は、ごく近く。

剪定を依頼されたのは、垣根にしているサザンカ7本と、そしてナンテンが3本。

ナンテンは得意中の得意!

サザンカもかつて我が家にもあった木なので、扱える。

我が家のナンテンなんて、いつもスッキリ。茂った姿なんて、ありえない。

年寄り世帯の庭は、手を伸ばして切れる程度に切り詰めておくのが、よろし。

サザンカは枝が込み入ってくると、虫がつきやすくなるので、スッキリさせておくのがよろし。

まずはひとくさり教訓を垂れてから、作業に入る 。

サザンカの剪定は4月がベストと、たったいまネット検索で知ったということは、依頼主には内緒だ。

やみくも切りが得意。切りたい時が切り時と信じている庭師であります。

「奥さん、集中したいので、声がけは控えめに」

ここんちの奥さん、おしゃべりが好きそうなので、くぎを刺しておく。

わりと集中するタイプ。自分と木だけの世界に入りたいの。声とか、かけられたくないのよ。

10本ほどのモッサモッサの木を見て、ニンマリ。よだれが出そう。

これ、切っていいなんて、お金、お支払いしたいくらい。切りたくて切りたくて、うずうずします。

わたしの手に握られたら、次の瞬間には、バッサリとやられます。実に潔い。

 

なりきり庭師

上のほうでは、鳥たちが騒いでいます。

「枝がなくなる!どんどんなくなる!」

ピーチクパーチク、緊急速報を発令してる。賑やかなこと、この上ない。

腕を組みながら遠くから全体を眺め、近くに寄って枝ぶりを見ながら、3ヶ月後にはどんな形になるのがいいのか、想像しながら、検討する。

庭師になりきっております。

途中から奥さんが、昭和歌謡をメドレーで流してくれました。調子はますます上がります。

2時間ほどかけて、庭師の仕事は終わりました。

(自分で言うのもなんだけど)出来上がりは上々。

かなりの腕前よ( ̄^ ̄)ゞ

個人情報保護の観点から、写真をお見せできないのが、残念。

奥さんからは、太鼓判を押されました。

「明日からでもシルバー人材で働ける!」

枝切りって、なんでこんなに楽しいんでしょう。

帰り道、込み入った枝を見ると、思わずピンポンしたくなってしまいました。

「奥さん、植え木を切らせてもらえませんか?」

 

父がバトンしてくれたもの

もともと庭仕事が好きだったのかといえば、そんなことはまるでありません。

10年ほど前までは、庭をぜ〜んぶコンクリートで固めてしまおうと思ったこともあるほど。

庭なんて要らなかった理由

  • 雑草が茂ってくるを見たくない
  • 植え木はすぐ伸びてうっとおしい
  • 毛虫の発生が嫌すぎる
  • 日差しの強い庭に出たくない

ところが、何が起きたのか、よくわからないけれど、年々、庭の手入れが嫌ではなくなっていることに気づきました。

そして切りながら、父のまねをしている自分に気づきました。

1本1本、木を揺すって確認しているその姿は、父そのもの。思わず苦笑いです。

父がわたしに残してくれたものは、これだったのか〜。

いまから6年前に父は亡くなりました。

父の趣味は、庭木の剪定。自分の庭には庭師さんを入れていたので、それを見ながら剪定の仕方を覚え、我が家で実践していました。

仙台からやってくるときには、剪定道具を一式車に積んで高速を飛ばしてきたものです。

そんなわけで、震災のあった年まで、我が家の庭木の手入れは父に丸投げ。

父が滞在しているとき限定の美し庭。それ以外の期間は荒れ庭。それがわが庭の実態。

父がいなくなったら、困るなあと思っていましたが、たぶん、知らず知らずに、技が身についていたのですね。

あんなに嫌いだった庭の手入れが好きになるなんて、思ってもいなかった変化です。長生きすると、趣味嗜好は変化するのかしら。 つまり、人は変わるってこと?

今は庭になど見向きもしない我が家の息子たちも、還暦を超えたらハサミとノコギリを持つようになるのでしょうか。そして犬がせっせと掘ったあの穴も、埋まる日が来るのでしょうか。

さて本日は、雨が降ってくれたので、家の中にて本職に励もうと思います。

庭師の仕事はしばしおあずけです。


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4 件のコメント

  • りっつんさん おはようございます

    よっ!かしら(笑)
    お勤めご苦労様でした。
    さすがはりっつんさん、何でも器用にできるんで
    すね。
    私はおしゃべり以外何もできません(笑)

    お疲れが出ませんように。

    • 相棒さん

      おはようございます。
      かしらでございます(笑)

      おしゃべりも大事な仕事ですよ。

      わたしもわりと得意です(笑)

      ありがとう!

  • りっつんさん こんにちは!
    ポットも年2回 春と秋 植木屋さんに変身いたします。
    ベニカナメの生垣 ばっさりやってます!

    • ポットさん

      ベニカナメは、どんなふうに切っても、
      ちゃんと修復されますよね。
      剪定するのは、大好きです。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。