婆たちはこんな話題でLINEを飛ばし合っている。

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7時31分。

朝も早よから、LINE着信。

だれだ?

見ると、カルメン婆さんからである。

内容は、今朝の『澪つくし』の感想。

7時30分にドラマが終わって、1分後には感想が届いた。話さずにはいられない、感動のドラマ。

このドラマが放映されたのは、1985年。今回は再々放送。

1985年なんて、わたしたち世代はみんな子育てに奔走していたころで、ドラマを観ている余裕などなかった。だからいま、新鮮な気持ちで見ることができている。

『澪つくし』は第3か4の山場に突入している。山場の数の多いドラマである。

海で遭難した漁師の夫である壮吉。妻のかをるは2年後には再婚して双子を授かる。

夫の死後2年で再婚。

早いといえば早いけれど、当時の寿命を考えれば妥当な線だろう。今でいえば、5年後に再婚したくらいの感じかしら。未亡人は生きるのに厳しい時代だったし。

時代設定は昭和の初めである。

あんなに愛していた夫ではあったけれど、死んでしまえば、過去の人。自分は生きていかなくてはならない。

妻は2人目の夫に愛を誓う。じっと目を見つめて誓う。本心はどうなのか。沢口靖子の演技から読み取ることは不可能だったけれど。

とにかく、いいんだよ。何人に愛を誓っても。決まり法律もないんだから。幸せになればいいんだよ。

しかし、数年後、大事件が持ち上がる。

なんと、海で遭難したはずの夫は生きていたのだ。

遭難から4年後、故郷に戻ってきた!

アメリカ軍の船に拾われ、フィリピンにいたという。

これは大変である。町は大騒ぎである。

離婚した夫が戻ってきたのとはわけが違う。

死に別れた夫が戻ってくるんだから。

しかも妻は再婚した後。

こんなストーリー、よくもまあ考えたもんだと思う。脚本家、書きたい放題である。脚本家はジェームス三木。

しかし、案外、こんな話も現実にはあったのかもしれない。

さて、自分ならどうする?

ついつい我が身に置き替えて考えている。誰からも聞かれてはいないのに。いちいち、感想を述べたくなってしまう、昔の乙女たち。

そんなことで、婆たちの間では、密かなブームになっているのだ。

こんなに婆心に潤いを与えてくれるドラマは、最近では見かけない。

愛する夫が死んで、やっと心の整理がついて、次の夫と幸せになりかけていたら、愛する夫が現れる。

体育会系の夫1と頭脳派系の夫2と、本当はどっちが好きのよ、自分?

わたしならこっち。いやいや、わたしはあっち。

妻は冷静を装っているけれど、そんなことあるはずなすよね。

どうする?

本当にどうする?

心の中は大シケ状態なはず。嵐に翻弄される小舟。小舟につかまって、ただ流されていくだけ。

わたしは夫1&夫2よりも、津川雅彦が演じている父親が好きだということに気づいた。出てくるとうれしいので、気づいた。

夫1も夫2も、彼と比べみると、ひよっこにしか見えない。若造に用はない。

問題が持ち上がると「父さん、早く出てきて!」って思う。とっても頼りにしている。出番が少なすぎる。

今朝も、的確な判断を下したのは父さんだった。酸いも甘いも知り尽くした貫禄のある態度。やっぱり、ああじゃなくちゃね。色気の量が違う。

カルメン婆さんは、

「2人に愛されて切なか〜」と言っている。

そういえば、大昔に、こんなことから、身を投げた女もいたことを思い出した。昔であれば美しくてモテるということは罪になるのよ。

ちゃんと覚えていたのは、万葉集の「真間の手児奈伝説」。

(市川市)真間に住んでいた手児奈。容姿があまりに美しく、多くの男性から恋心を抱かれ、それが原因で争いまで勃発するようになる。

「心はいくつにでも分けられるけれど、身は1つ。だれかの元に嫁げばだれかを不幸にしてしまう」

「こんなわたしがいるから、いけないのよ」

で、夕日の海に身を投げる。

さよなら・・・・。

かをる、死なないよね。

と、心配になったので、最終回までのストーリーを確認してしまった。

死にましぇ〜ん。

運命がちゃんとみんなを導いていく。

運命の波に乗っていればよろし。それしか道はない。

たぶん、婆たちは、みんな「自分ならどうする」に酔いしれているのかもしれない。

と、朝から、本当にどーでもいい話で、大変失礼いたしました!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ


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6 件のコメント

  • りっつんさん、こんにちは。
    韓ドラ見ている時に、どなたかのブログに飛んで、最終回をチェックしたのを思い出しました。
    男心がいま一つ読めないので、今後の展開は興味津々、だからって、最終回チェックしませんよ。
    私的には、かほるちゃんには絶対なれないから、羨ましい悩みですね。
    津川雅彦さんももう鬼籍の人だけど、惜しい人を亡くしました。加賀まりこさんもいい味出してるし。
    15分のドラマでも、じっくり楽しませていただいています。

    • しばふねさん

      おはようございます。
      かをるちゃんの気持ちが少し浮き彫りになってきましたね。
      津川さん、今更ながら、いいわ〜。
      加賀まりこさんもいい味出してますよね。
      毎朝、楽しみで仕方ありません。
      終わったら「澪つくしロス」になりそう(笑)

  • こんばんは、私も澪つくしにはまっていますよ。1985年は長男が1才で育休明けで大変だったころ、学校に勤めていたのでどうやって日々を乗り切っていたのか覚えていませんが澪つくしは見ていたと思います。今ゆっくり見る身分になり毎日楽しみにしています。出演者も若かったねえ。桜田淳子は同い年、もう亡くなった役者さんも多いですね。草笛光子さんは今でも輝いておられますねえ。憧れです。私は梅木があんまり好きではないのです。なんで再婚したのかなあ・・なんて思いながら見ています。私の友達も結構見ています。今のドラマより面白いかも・・

    • tomoさん

      おはようございます。
      桜田淳子さんがあんなに綺麗な人だったとは。
      当時はあまり感じなかったけれど、
      いや〜魅力ある!
      かをるがわりとあっさり再婚したのには驚きましたね。
      今日は壮吉の男らしさが際立ってましたね。
      きっぱり、はっきり、男らしいわ〜(笑)

  • いつも楽しく拝読しています。
    ご紹介のシャンプーも購入。気に入っています。
    ひとつ気になることが…
    私は一つ年上になりますが、ご自身を婆とおっしゃるのがちょっと。
    確かに婆かもしれませんが?、お孫さんの関係の中でそのように表現されるのは気にならないのですが、それ以外では、別の表現をしてもらえたら、気持ち良いかな、なんて、勝手な私のわがままです。

    • 脇田さん

      おはようございます。
      シャンプー、気に入っていただけて嬉しいです。
      「婆」問題ですが、
      わたしの中に住んでいる婆ちゃんがそう書けというんですよ。
      ま、1つの作風みたいなもんなんです(笑)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。