4LDKの家ですが、2LDKのつもりで暮らしています

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わたしの住まいは4LDKの広さです。

今から30年ほど前、購入した一戸建てです。

 

家族の形は変わる

当時、わたしたちには、家族の形が変わるものだという認識が、まったくありませんでした。

結婚して、子供が2人生まれて。

借りていた家が手狭になって。

親たちがそうしたように、わたしたちも家を購入しよう。

その後なんて少しも考えず「今」しか見えなかった。何か熱に浮かされるように、4人家族が選びがちな4LDKを購入したのでした。

バブルは終わりかけていましたが、しかしまだまだ高値でした。今だからバブルの終焉がわかるわけですが、当時は少し値が下がってきたところで「買い時!」なんて思ってしまった。

以来、価格は下がりっぱなし┐(´~`)┌

当時、そうして、住宅を購入した人は周りにたくさんいました。

 

家族で暮らした20年弱

夫が亡くなり、息子たちは出て行きました。家族で暮らした期間は20年弱。

そんなもんなんだ〜と、今更ながらに驚きます。家族は変化するのです。

この家に越してきたとき、よもや1人で暮らすことになろうとは、思いもよらず。そんなこんなで、1人で暮らし始めてすでに12年が経ちました。

結論。

この家は広すぎる。

わたしは狭い場所のほうが落ち着きます。あまり広いと、何かくつろげません。

以前は10畳の部屋を寝室としていましたが、広すぎるので、6畳の部屋に移動しました。

1人暮らしを始めてから、できればもう少し狭い家に越したいと思いました。しかし経費を計算すると、ここで暮らすことが一番お金がかからないのです。

また、家を小さく改築するという方法も、調べてはみたものの、こちらも費用が半端ない。

こんな理由から、わたしは家族と暮らしたこの家に、そのときの形のまま住みざるを得ないという状況です。

そこで、

なんとか自分サイズにと、工夫しています。

 

物を減らす

家が広いと、物を置く場所に困らないので、ついついそのままに放置しがち。

いない人の化石置き場になりがちです。

自分が管理できない物が多いと、自分の巣という感じがしないことに気づきました。

置き場所があるからと放置すると、自分の巣にはなりにくいのです。

もうあの人たちは戻って来ることはないでしょう。

ここは潔く、処分だ!

意を決して、せっせと元家族のものを処分しました。ずいぶんと時間を使いました。

今残っているのは、ダンボール1個分ずつの思い出箱のみ。夫と2人の息子分、3箱。

わたしがこの家を出るときには、息子たちにこの箱を送りつけることにします。

物がなくなると、ますます広さが際立ちます。

しかし、自分が管理できない物がないのは清々しい。

広いけれど、それほどこの家が嫌でもなくなりました。

この空間は、わたしだけのものだからでしょうか。

そして「つもり」で暮らすことにましした。

 

2LDKのつもりで暮らす

3つある個室の2つは使わないことにしました。

使っていない部屋の1つは客用のベッドルームに。

この部屋にはベッド以外の家具はありません。クローゼットの中には寝具のみ。

いつでも「どうぞ泊まっていって」と言える状態にしてあります。

わたしに必要な物は1つもありません。

もう1つの部屋は納戸として利用中。

基本的にこの部屋にある物は、処分を前提とする物。この家を出るときは全処分が確定している物です。

と、いっても、時々、少しずつ処分しているので、大した量ではありません。1時間もあれば処分作業が完了できるくらいにしてあります。

結果として、

2LDKのつもりで暮らしています。

1階のリビングダイニングと仕事部屋。そして2階の寝室。けっこう贅沢な広さです。

もう少し狭い1LDKでも暮らせる荷物量にするのが、最終目標ですが、かなり近づいています。

 

物はお金

部屋の中に物が少ないと、圧迫されないので、気持ちも軽くいられます。

いったい、いくつ、ゴミ袋を出したでしょう。

あるとき、ゴミ袋を前にして、思いました。

「これ、全部、お金だったんだ」

どんな小さなものも、わたしのお金から発生したもの。

そう思ったら、恐ろしくなりました。

働いたお金で、物を買い集めて、それがゴミになる。

こんなお金の使い方でいいのか?

以来、物を買う基準が変わりました。

わたしが物を買う理由は1つ。

必要だから。

思いつきで、物を買うということが少なくなりました。もちろん、ゼロではありません。

でも捨てるときに捨てやすい物を選ぶなど、家に物を入れるときの基準は厳しくなりました。

  • なんとなく欲しいから
  • 安いから
  • あれば便利だから

こういう理由で物を買うことは、ほとんどなくなりました。

そして新たに買うときには「交換」ということにしています。

1個買ったら、1個捨てる。

現在持っているものより、必要だと思ったら、買う。いまのままでいいやと思ったら、買わない。

それに連動するように、お金の心配も減りました。

住まい方は、お金の問題と繋がっていきます。

わたしのように、わりと広い家に住み続けなければならないおひとりさまも、意外と多いのではないでしょうか。

いつの間にか、広いおうちにポツン。

その家をどう活用して暮らしていくのか。居心地のいい住まいにしていくのか。

より楽しく暮らせたらいいなあと、試行錯誤は続きます。


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りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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2 件のコメント

  • りっつんさん、こんにちは。
    私も、4LDKの一人暮らしです。家の問題は、長年の懸案事項です。

    りっつんさんが、今の家を出る時とは、いつのことを指すのでしょうか?
    介護施設への入所、住み替えでどこかにマンションを購入でしょうか?。
    それとも、賃貸? 保証人がいなければ、高齢者には貸してくれませんし、食費より家賃が先行。

    私の場合、格安なのは、今の家に住み続けること。
    ローンもないし、田舎だから固定資産税もないに等しい額。
    孤独が好きな割には、ご近所友達も、散歩で顔見知りも出来て、それなりに住みやすい場所です。
    残る心配は、今の暮らしが出来なくなる日が来るかどうか?

    ああ、悩ましい。

    • しばふねさん

      こんばんは。
      しばふねさんとは、環境が似てますよね。
      わたしも、ここが一番安上がり。
      でも広い家も、問題ありですよね。
      コンパクトに暮らしたいものです。

      さて「家を出るときはいつか」というご質問。
      わたしは案外本気で、転居することを考えています(笑)
      URなら保証人いらずとか。
      きっと1年でも、どこかに住んだら気がすむのかも。

      でも、最後はきっとここにいるかもしれませんね。
      できるだけ、集団の中には入りたくないので、
      這ってでも、ここで暮らしたい!
      いまはそう思っています。楽観的かしらね。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。