立花さんは「あの世はない」と言ってるけれど・・・。

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「あの世」はあるのか、ないのか?

う~ん。大きな問題である。

「幽霊」はいるのか、いないのか?

う~ん。大きすぎる問題である。

一度も考えたことがないという人は、いないんじゃないかと思うのですが。

 

臨死体験

2014年に放送されたNHKスペシャル「臨死体験」。

大がかりなヘルメットをかぶった立花さんの姿を、思い出します。

わたしは2000年に発売された立花隆著の「臨死体験(上下)」を読んでいたので、興味津々で観た記憶がある。

あれから15年。

立花さんの「臨死体験」に関する研究は進んでいるようだ。

その結果として、立花さんは『知的ヒントの見つけ方』の中で、こう言っている。

『知的ヒントの見つけ方』より抜粋

すなわち単純明快に死後の世界などというものはそもそも存在しないし、たとえあったとしてもこの世の住人たる我々とはいかなる意味でも通底するところがないという考え方に立っている。

ふ~ん。そうなんだ。

だけど、はたして、どうなのかしらん?と考えてみた。

残念ながら、わたしには臨死という経験もないし、幽霊というものにも出会ったことがない。

いろんな人がいろんなことを言っているけれど、今まで「あの世」から帰ってきた人はゼロ。これだけは確かだ。

臨死体験とか体外離脱とかは、本当に死んでるわけではない。

それでも、わたしは「あの世」があったらいいなと思っている。

 

この世とあの世

「この世」だけで終わりではないというのは、なによりロマンがある。

わたしという存在がどんな形であれ、続いていくということに、ロマンを感じる。

「この世」で出会った大切な人々と、途切れることなく繋がっていたい願望があるのかもしれない。

もっとも「この世」でやってしまった悪いことも持ち越されるとしたら、ちょっと困る。

それなりに、悪いこともしてきた自覚はある。いや、振り返ると、本当に自分がイヤになるほどだ(笑)

今から20年ほど前になるが、ずいぶんと「あの世」系の本を読みあさった時期がある。

その時期には「あの世」があると確信してしまった。「あの世」を肯定する本ばかりを読みあされば、信じることも案外簡単だ。

しかし憑りつかれたように読んでいた「あの世」本からも、いつの間にか卒業した。

なんで卒業できたのかと言えば、何冊読んでも、書いてあることに大差がないことが分かったからだ。

案外、バリエーションは少なかった。

そして今。「たぶん、あの世はないんだろうなあ」と思っている。

「死んだら終わり」と思っている。それでもいいと思ってる。

だけど、ちょっと待てよ。

 

ダークマター

今わたしたちの目に見えているものは、全宇宙に存在する物質のわずか5%とのこと。

宇宙ができた時の全物質量は、計算上だがわかっているらしい。現在認知されてる物質を全部足してみると、どうにも量が足りないのだそうだ。

どうも、わたしたちは知らない物質に囲まれて、暮らしているらしい。

ダークマターと呼ばれる未知の物質に取り囲まれて、生きているらしい。

人間が知ってることなんて、実はほんのわずかでしかない。

と、すると、「あの世」という存在なども、分かるはずないのではないか。

今現在、この部屋にはダークマターで構成された「あの世」が存在しているかもしれないのだ。

脳科学ではすべてのことは頭の中で起きる現象と言われているらしい。

しかしすべてが頭の中で起きているとして「あの世」はないと結論づけるのは、あまりに早すぎるのかもしれない。

何千年もの時の流れの中で、人々が信じて伝承してきたことの中には、真実もひとつやふたつ含まれてるんじゃないかと、思う。

生霊も本当にいたのかもしれないし、陰陽師が活躍する現場も確かに存在していたのかもしれない。

科学的ではないと言われるかもしれない。いや、言われて、笑われるだろう。

でも、もしかすると、現在の科学だって、未来から見たら「あんなのは科学ではない」ということになりうる可能性もあるはずだ。

 

アリ目線

ちょっとアリになってみる。

アリたちは人間という存在を知っているのか、知らぬのか、そんなことに関係なく帝国を築いている。

アリが人間の文明も理解できているわけもない。

わたしたちがアリのような存在だとしたら?

宇宙のどこかで、わたしたちをアリでも見るように、わたしたちを見ている存在があるかもしれない。

そういう意味で、わたしは「あの世は」あるかもしれないと、思い始めている。

自分の能力で確認できないことを、ないと断定すべきではないと。

わたしたちが知ることのできない世界。

そんな別の世界があるとしたら、ちょっとワクワクするじゃありませんか。

もし死んだ時に「あの世」がなかったとしても、どうせ分からない。

それなら、生きてるうちは「あの世」を信じていても、別に悪くはないじゃないかな。

ほら!あなたの後ろにあの人が・・・・なあんちゃって。ヽ(^。^)ノ

 

知の巨人と呼ばれる立花隆さん。

国家・政治・科学・世界経済など、幅広い目線で現代というものを考えるヒントを提供してくれます。

 


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    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。