「捨てろ、残すな、頼るでない」と、先輩たちは言っているが。

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こんな本を読んでみました。

本のデータ

『知的な老い方』外山滋比古 だいわ文庫 2017年2月15日発行 

本のデータ

『60歳からの手ぶら人生』弘兼憲史 海竜社 2016年11月25日発行

93歳の知性派老人代表の外山さんと、69歳になった「課長島耕作」の作者の弘兼さんのエッセイです。

最近よく行く本屋さんに平積みにされていたので、思わず手に取ってしまいました。浦和の蔦谷さんはとても売り上手なんです。ディスプレイがとてもいいんですね。思わず買わされてしまう(笑)

さて、読んでみると、このお2人は似たようなことを語られておりました。

2人が語る共通点

本を捨てろ

子孫に金を残すな

家族に頼るな

そもそも、こういう本を手に取る人は、すでにそのようなことを考えている人だろうと、わたしは思っています。そんなことをまるで考えていない人には、目に入らないタイトルでしょう。

自分のやり方や生き方を、こういう本で確認してるんじゃないかなと思っています。

2冊とも重刷されています。結構売れている本のようです。とすると、そういうことを考えている人は少なくないということですね。

すでに、いろんな人が同じようなことを言っておられるので、内容に対しては、特別な驚きはありません。今ではこういう考え方のほうがメジャーになっている気がします。

「捨てるな、残せ、頼れ」なんて言っている人はあまり見かけないです。もっとも本心でそう思っている人はけっこういるのかもしれませんが。

となると、へそ曲がりなわたしは、なんだか面白くないなあと思ってしまうのです。

何か奇想天外な老後のあり方はないのでしょうか。何か、破天荒な、何か、奇天烈な、何か、あっと驚く為五郎な・・。

弘兼さんは『島耕作』の作家さん。弘兼さんが皆と同じなのは、あまりにつまんないです。1万円の節約生活をゲームのように楽しもうと言われても、なんかリアリティに欠けると思うんですが。

ブツブツ・・・。

しかし、しばし考えてみた。

大ヒットマンガ『島耕作』を描いた人でも、知の巨人と帯に書かれる人でも、埼玉の片田舎で暮らす還暦女でも、年を取って、行きつく気分は同じようだということでしょうか。

どんな人生を送ってきても、行きつく気分が同じようであるというのは、それはそれで面白い発見ではありますね。

人というものは、いろんな経緯をたどりつつ「人は、そもそも一人である」ということに、本気で気づくかどうか。そしてそれを受け入れられるかどうか。それにかかっているのかもしれません。

 

わたしのこれから

普通の生き物は繁殖期を終えたら去るのみ。なのに、なぜか人間の女性はその後が長い。更年期なんていう不愉快なものがあるのは人間だけ。

つまり、もうわたしの人生はすでに、おまけ。\(^o^)/

なので、ここから先は、ただ、生きることを純粋に楽しんでみたいと思っています。

先輩たちがおっしゃるように、わたしは所持金(含む 固定資産 )を限りなくゼロに近づけるように、最後の知恵を絞りたいと思います。

マイナスにならぬよう、プラスにならぬよう。これはかなりの難問ですよ。ありったけの知識を動員して工夫します。「母ちゃんは、実は計算に強いオンナだったんだ」と息子たちに言わせたい(笑)

わたしが死んだ後、わたしの持ち物の整理には、2人かがりでも3時間あればOK、というふうにしておきたい。3時間分の時給と交通費くらいは残しておきます。

わたしは夫の荷物整理に、多大な時間を費やし辟易しました。だから、そんなことを誰かに押し付けたくはないのです。あの作業はなかなかつらいですよ。人の物を捨てるのは、心理的負担があります。

自分の始末は自分でつけよう。酉年ですので、「立つ鳥、後を濁さず」を目指そうと思います。

最近、確信しているのは、すべては日常生活に帰結するということ。日常を丁寧に暮らす。これ以上でもこれ以下でもないような気がしています。

まるで修行僧のようだと、勝手に思いながら、部屋をほうきで掃き清め、香でも焚いて、おいしいお茶でもいただくことにします。あっ。修行僧は、こんなにしゃべらないね(笑)


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りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

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4 件のコメント

  • 何十年も前ですが作家の五木寛之さんも同じような
    ことを言われてました。
    お子さんがいらっしゃらない方ですが
    最後の後始末にかかる100万円位が残るように
    お金は使い切ってしまいたいと。
    いつお迎えが来るかわかっていれば計算できるのですが(笑)

    • チェルさん。こんばんは!
      たぶん、これが一番難しい計算だと思いますね。
      100万円を残して、さよならできたら、最高ですよね。

  • 弘兼憲史さんの本は、去年の今頃読んでます。
    違和感、同じく感じました。

    よく子供の世話にはなりたくないと皆さん仰いますが、長患いになった
    時にはそういうわけにもいかず、それなりのお金も用意しておかないと
    それこそ迷惑をかけることになる。

    シンプルに生きたいけれど、なかなかそうもいかないののが現実では。

    • となりまちさん。
      できるだけ頼らないという気持ちを持って、だけど頼らざるを得ないときには、
      腹をくくって世話になるしかないと思っています。
      それなりのお金というのが、まだ難しいですよね。
      いったい、なににどれくらいかかるのか。
      歳を重ねるのは大変なことだらけです。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。