昨日はいい天気でした。
なのに、わたしは朝から仕事。空を見つつ、仕事。
午後3時になる頃、疲れたなあと思っていたら、まじ専務からメールが着信。
散歩に行こう!
「散歩に行こうよ」とまじ専務からメールが届きました。
「いいよ」と返信すると、すぐまた返信。
「お茶とお菓子持っていくから、マイカップ持参せよ」
「了解」
田舎に住んでいるおかげで、10分も歩くと、こんな場所に出ます。ここは住宅地なんですが、ちょっと外れた所に、未開発の場所があるんです。
数年前までは、本当に未開の荒野でした。最近、上のほうに大きな道路がつながったことで、ちょっとうるさくなってしまいました。
タヌキはいる。キジはいる。ヨシキリはいる。とても市街地とは言えない、最後の秘境なんです。
できればこのまま残ってほしい。今は地主さんたちが頑張っているみたいだけど、たぶんいずれは開発の手に侵されちゃうよね。
それまでは、わたしたちのものだ!
電車にもバスにも乗ることなく、こういう場所にたどり着けるのは、本当に最高です。
ここはサツマイモ畑のようです。畑あり、田んぼあり。あんまり整理されていない。
大きくなあれ~。サツマイモ大好きだもんねえ。わたしの畑じゃないけど、お祈りしときました。
さらにテクテク歩く。
「どこさ、シート敷くべ?」と茨城弁で話し始める。「ひよっこ」も終わってしまったね。
わたしは毎日見ていなかったのだけど、関西支店ではゆっちゃんがBSでの放送を見てから登校していたので、最後は少し見ました。
「あまちゃん」っぽかったよね。茨城弁がいがったわ。
場所の選定
「あっちだ!」
「いや、こっちだっぺ!」
軽くいさかう2人婆。
「こんな隅っこ、やんだ!」
「日陰のほうがよかっぺ」
結局、こんなような畑の端っこにシートを敷いて、簡易喫茶店の出来上がり。
通る人もいないから、いい気分なんだなあ~。空を見上げて、いい気分なんだなあ。
すごい解放感!「埼玉の婆 ハイジ」状態です。
喫茶野原
さて、お茶です。まじ専務が淹れてきてくれました。みなまた緑茶。
葉っぱをお菓子の真ん中に飾って、パーティ開始。
お茶菓子は麻生「あげもちや」のきんぴらごぼう味のあげもちと、埼玉銘菓の「白鷺宝(はくろほう)」
白鷺宝はアンコ玉みたいなお菓子です。
それから京都駅で買ってきた和菓子などなど。
畑の真ん中で食べるというわりには、シャレた菓子が並ぶ喫茶野原。
持ちよったカップは偶然にも同じもの。いや、偶然じゃないね。
去年、一緒に取り寄せたもの。こんなふうに外でお茶する時用だったね。
見渡す限りの野原でございます。
手元の草をむしりながら、どうでもない話をしている婆2人。
いや。実は結構、話題は生々しい(笑)
現世を捨てきれない婆2人でございます。
「蚊もこないねえ」
「蚊は人のいない所には生息しないんでない?」とまじ専務。
「こんな所に生まれても吸う血がないもんね」
するどい観察である。さすが専務。
鳥の声が聞こえる。うるさいヤツもいる。何だ、あの鳥?
双眼鏡を忘れて、名前確認できず。
1時間くらいぼーっとして、そろそろ帰ろうかと歩き出す。
秋を拾う
秋の風景がたくさん散らばっていました。
秋と言えば、トンボさん。赤とんぼだよね。
わたしの頭の中では「夕焼け小焼けの赤とんぼ~」という歌が鳴っていた。
すると、まじ専務が「赤とんぼ、赤とんぼ、羽を取ったらなんだっけ?」と、あのねのねの歌を歌い出す。
ん?なんだっけ。あのねのねって、今、どうしてるのかなあ。
栗も、出来上がってるね。立派な栗だ。
ザクロも熟しているね。いい赤です。こんな赤は作れないよ。青空に映える。
カラスと案山子。仲良しらしい。カラスはいつで黒い。羽に星のマークでも入っていたら、案外人間に愛されるかもしれない。
コスモスの華やかさが目を引きました。たおやかでやさしい群れ。
ああ、秋だなあ~。いいなあ~。
しばらくはこんな遠足が楽しめそうです。ヽ(^。^)
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