kindle paper whiteを買ってよかったなあと、しみじみ思っています。
著作権の切れた昔の作品が無料で読めるようになったことだけでも、元が取れた!というもの。
最近、シネマ歌舞伎をきっかけにして「桜の森の満開の下」を読み直し「夜長姫と耳男」を初めて読み、再び坂口安吾にはまっているところです。
昼ごはんを食べて、ソファに寝転びながら、kindleを開いて、安吾作品を選びつつ読む楽しみ。なにものにも代えがたい!
坂口安吾について
坂口安吾はわたしが生まれる少し前に亡くなっています。残念ながら、わたしは安吾と同じ空気を吸ってはいません。
坂口 安吾(さかぐち あんご、1906年(明治39年)10月20日 – 1955年(昭和30年)2月17日)は、日本の小説家、評論家、随筆家。本名は坂口 炳五(さかぐち へいご)。昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学を代表する作家の一人である。新潟県新潟市出身。東洋大学印度哲学倫理学科卒業。
(引用:ウイキペディア)
実は恥ずかしながら、444も作品があるとは思っていなかったのです。坂口安吾といえば「堕落論」。学生時代は太宰は読んでも安吾はあまり読むこともなく・・・。安吾の素晴らしさに気づいたのは、50を過ぎてから。
本当に文章がうまい!日本語表現の匠です。日本語を自在に操るテクニックがすごい!
古さなんて、まったく感じないです。いやいや、状況や環境は、さすがに古いです。心の底に流れているものに古さを感じないというか、共感できるというか、そういうことです。
しかし、その環境すらも、どこか郷愁を誘われるというか、なんというか。わたしはそんな時代を知らないのですけれど。
安吾の作品は小説もおもしろいけれど、エッセイが面白いです。言いたいことをズバリ、ズバズバ!共感することも度々です。
阿部定と会ってる!
あの有名な阿部定事件の阿部定さんに会った感想を書いた作品があります。
こんな作品があるとは思っていなかった!あの阿部定さんですよ。阿部定が本当に実在したんだと、当たり前すぎる驚きがありました。
この話は面白かった。阿部定事件の印象がからりと変わりました。
また「太宰治情死考」では太宰の心中について考察しています。まさか、安吾が太宰の死を考察していたなんて、これもすこぶる面白かったです。
青鬼の褌を洗う女
「青鬼の褌を洗う女」は好きな小説の中の1つです。褌はふんどし。鬼が出てくるわけではありません(笑) 男と女のしょうもない話です。
安吾の作品を五十音順に並べると、トップにくる作品です。444作品を並べられた時を想定して、タイトルをつけたのかなと思うほどの好位置です。
「♪しみじみ読めば、しみじみと〜」と歌いたくなるような作品。こういう世界観が好きなのは、昭和世代だからでしょうか。平成の人たちには通じるのでしょうか。
力がふっと抜けていく感じ。ああ、昭和に生まれてよかった。
それにしても、青鬼だの、桜の木の下にいる鬼だの・・・鬼って誰?鬼ってなに?鬼っているの?
人生相談から旅行記まで
安吾の作品には人生相談もあるし、旅行記もあるし。わたしのkindleの中では、いまでも坂口安吾が生きているようです。
444作品もあれば、今後も退屈することはございません。読む本がなくなることに恐怖すら覚える体質なので、安吾の全作品を手に入れている今、老後の退屈への不安も消えていくようです(笑)
だから、kindle
安吾の全作品集を買ったと思えば、kindleへの投資1万円は安かった!
安吾以外にも、わたしのkindleには太宰治とか宮沢賢治の作品が入っています。となると、もっと安い!
古い本も、そして現代の本もまとめておけるのは、大変に便利です。kindleさえあれば、時空を旅することができるのです。
やっぱり、kindleはオススメです!
楽天koboで本を買う人にはこちらがオススメです。
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こんばんは~
いいですね 私も本は読みたい
坂口安吾は、あまりの文章力に唖然とした人で
それだけでも読む価値がある気がします 漱石もすごいけど。。
少し前に 名前は忘れましたが 森なんとかと言う有名な
写真家が撮った安吾の写真を見ました
多分↑の写真だと思う 周りが写っていますか?
驚き 驚嘆でした すごい一部屋
ものすごいゴミヤマの一角に居る写真 そこが書斎??みたいでした
強く印象に残り 少し落胆と言うか気分が落ちたことは確かです
でもやはり文章力に惹かれ 嫌いではない ^^
まどみちおの故郷 同郷の写真家なので展覧会が一緒にあって
たまたま入ったの時の事です
ちなみにまどみちおは大大好きです
ではまた~
さくらさん
おはようございます。
今さらながら、坂口安吾の文章に驚嘆しています。
もちろん、文章力だけでなくて、そもそも思考する力がすごいんですねえ。
そういう見方もあるんだなあと、とても勉強になります。
こんなにすごい人だったとは、kindleを持たなければ、知らずに終わるところでした。
安吾は片付けるということには無関心だったようですね。
ほかにも、そんな作家さんをテレビで見た記憶があります。
そういうものなんでしょうかね(笑)
まどみちおさんはあまり読んだことがありません。
ぜひぜひ読んでみます!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ