現在の我が家の本箱。残っているのは漫画のシリーズのみ。

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現在、我が家の本箱には、あまり本がありません。きちんと並んでいた時期もあったのですが、いまはこのとおり。

スッカスカです。

いずれ、この本箱を処分する日がくるかもしれません。

 

本箱に入っているのは

実はこの本箱は2段重ねになっていました。上にも同じ大きさのものが乗っていましたので、それはそれは威圧感のある家具でした。

上の部分は10年前に思い切って処分しました。収納力があるので、上の部分だけでも使いたいという人がいたので、使ってもらうことにしました。

いまは、下の部分を残すだけ。しかし、中にはほとんど何も入っていないのが現状です。

もう1つ本箱の本箱に入っていた本を含めて、全部で2000冊以上は処分したのではないかと思います。

そんな処分の嵐を超えて、今なお、残っている本があるのです。

それは、なんと、漫画と分類されるもの。

  • 『火の鳥』シリーズ
  • 『島耕作』シリーズ
  • 『カバチタレ』『ナニワ金融道』シリーズ

わたしはもう漫画は読めません。書かれている文字が細かすぎて読めないのです。5年くらい前までは読めていたように思うのですが、ここ最近は読んだ記憶がありません。

しかし、2人の息子たちから「絶対、捨てないで!」と懇願されているので、残しているのです。

母からの、最後の愛(笑)

2人の息子は「火の鳥」から哲学の基礎を学び、「島耕作」から男の人生の基本を学び、金融漫画から世間の渡り方を学んだらしい(笑)

今でも我が家に来ると、真っ先に本箱に向かい、本を選んで読んでいます。

 

火の鳥

最初に『火の鳥』という本に出会ったのは、大学時代のこと。

親しくしていた友人が貸してくれたのですが、大きめなマガジンで、友人は風呂敷に包んで持ってきてくれました。

友人はとても大事にしていたようです。

当時は「風呂敷に包まれていた本」というイメージばかりで、内容については細かく覚えてはいませんでした。。しかし強烈に何かが頭のに中には残ったようです。

息子たちが中学に入る頃、なぜか急に読みたくなったのです。ここで、ドカンと大人買い。

『火の鳥』シリーズを全刊買って、3人で夜な夜な読みふけったことを覚えています。

『火の鳥』は哲学書です。どのようにして世界が構築されてきたのか。『サピエンス全史』を読みながら、真っ先に『火の鳥』を思い出したくらいです。

このまま、テクノロジーだけが進んで、人類を越える知恵を持つようになると・・・。

火の鳥は人類を俯瞰しています。鳥に俯瞰させるというその手法をどうやって思いついたのか。ただもうすごいとしか言いようがないです。

 

課長 島耕作

島耕作さん、始まりは課長でしたが、ついに会長にまで上り詰めました。男の出世物語です。

『島耕作』シリーズは、長男が大学時代に、我が家に持ち込んだ本です。

息子らは『島耕作』から大人の男の生き方を学んだに違いありません。あこがれたに違いありません。

今でも我が家では、島耕作は実在の人物のように扱われています。「島耕作は、あの時、こうだったよね」とか、参考にしていることがあったり、なかったり。

もう、シリーズは終わりなのかなあ。『実録秘話 島耕作』とか『今だから話せる 島耕作』とか書いてほしいなあ。実は、こんなことも、あんなこともあったのよ、みたいな。

島耕作を書いた弘兼さんの本も面白かったです。

4年前には、こんなことを思っていたみたい。今とあまり変わらないか(笑)

「捨てろ、残すな、頼るでない」と、先輩たちは言っているが。

2017年4月11日

 

カバチタレ&ナニワ金融道

この本は専門用語が多くて、わたしには難しい話ばかりで、ちょっと苦手。

しかし息子たちはハマりました。今でも2人は、現実の話の途中から、漫画の話に移行していることがあったりします。

マンガで書かれた金融の専門書というところでしょうか。

一時アメリカに住んでいた長男。

「ナニワ金融道を持ってきてくれ」と言われ、わたしはその分の荷物を減らしてトランクに入れて持って行きました。

「こんな話が書いてあるやつ」とか言われ、本を厳選した記憶がある。めんどくさっ。

それほどの本かい(笑)

なので、ナニワ金融道は全巻揃ってはいません。

長男は持ち帰ってはいないので、もしかすると、今でも「ナニワ金融道」は日本人の間で回し読みされてるかもしれませんね。

息子たちは金融漫画から人生と世間というものを学んだと言います。

「町金から金を借りてはいけない」とか、学んだのだとか(笑)

金融漫画を理解するためには、ある程度の知力が求められるようです。専門用語も多いので、やっぱりわたしには無理。

 

本は読むもの

「本は読むもの。ありがたがるものじゃない」

外山滋比古さんや弘兼憲史さんが書いておられました。

確かにそうかもしれません。

この3シリーズは丁寧な扱いを受けなかったため、本としてはひどい状態です。カバーはむしり取られ、どうやったって、絶対に売れない(笑)

しかし、そこまで何度も何度も読まれるというのは、この本に力がある!ということ。

我が家でボロボロになるまで読まれた本は、漫画。

ほとんど空になった本箱を見ると、感慨深いものがあります。

最後まで捨てずに残った本が『池田弥三郎全集』でもなく『古典文学大系』でもなく『中川晃教写真集』でもなかったことに、わたしはちょっと感動しています。

本はありがたがるものではなく、読み尽くすもの。

我が家の本箱の現状を見ると、納得できます。

本は食べるものと同じなのかもしれません。


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「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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2 件のコメント

  • りっつんさん こんにちは !
    哲学を… 男の人生を… 世間を… 息子さんたちは
    この3作から学ばれたのですね !?
    うふふ・・おもしろい〜 でも然りですね。

    • ポットさん

      おはようございます。

      いまだに、息子2人の会話には、
      あの漫画群からのセリフが登場してきます。
      記憶力、いいです。ときに復習しているようですが。
      ついていけませんです(´・ω・`)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。