今月に入って、読売新聞の「性の風景」というレポートの連載がとても興味深かった。
日本人の、いや、人類の未来を予感させる、あれやこれやの事象。
人はどんな世界をめざしているのか。どこへ向かおうとしているのか。
向かう先は誰にもわからない。
誰か1人の計画や思惑で動くわけでもなく、どこからともなく自然発生的に始まったことが、しだいに人々の間で当たり前のことになり、いつの間にか大きな流れになっていく。
こうして流れてきて、いまがある。
新聞連載を読みながら、以前に読んだ『消滅世界』という小説を思い出した。
妻とか夫は家族。家族だから恋愛はしない。
「親子が恋愛したら気持ち悪いでしょ」
では子孫は、どうやって、増やしていくの?どうやって育てていくの?
増やすことはいまの技術を使えば、それほど難しいことでもない。そして、親以外の誰かが育てることだって、もちろん可能だ。
そういうシステムを作ってしまえば、それがいつの間にか普通のことになる。そういう社会に生まれれば、違和感など持つはずもなく、馴染んでいく。
現代的おとぎ話に見えるけれど、そんなこともあるだろうと、驚きもしないことに驚く。
つまり、もう、そういう世界が浸透し始めているということなのかもしれない。
「そうなったら、あなたはどう?」
人間とは何か。愛とは何か。
そもそも生殖と恋愛を結びつけたのは誰?
それは、いつだっけ?
子を育てるのに都合がいいから、結婚という形を積極的にとるようになったのは、そんなに古いことではないはず。
子どもを増やす目的は何?だれのため?
動物は家族という形を持続するために努力することはしない。
子孫を増やして消えていく。それを連綿と繰り返しているだけ。しかも誰の子孫かなんてことは、もう分からない。
人間の倫理感なんてものも、その時代に都合のいいように、いつの間にか作られて流布されて馴染んでしまうもの。
一夫一婦制も誰かが決めたことの1つでしかない。
永久的に”これが正しい”なんて倫理感はないかもしれない。
最近感じていること。
人間は動物という括りから、外れたいのではないか。動物であることを否定したいのかもしれない。
そんなことをなんとなく実感している。
例えば、祖母はわたしよりずっと不便で清潔ではない環境で暮らすことをなんとも思っていなかった。
馬とか牛とか、猫なんかとも、もっと身近に共生もしていたし、もちろん虫を怖がるなんてこともなかった。
いまの子どもたちは、虫が怖いという。本当に小さな虫さえも嫌っている。そんな子どもがむしろ普通。家の中に虫がいることなんて、あまりないことだから。
動物に対しても、仲間という感覚はあまりないかもしれない。
こう考えてみると、わずか四代でも、人としての感性はかなり違ってきている。どんどん動物でなくなっていく方向に進んでいるようにしか思えない。
これは、いいとか悪いとか、そんなことではない。昔がよかったとか、自然に帰れということでもない。
そういう方向に向かっているという事実を感じているというだけ。
きっと、人の誕生をコントロールする時代はやってくるし、もうすでにやってきているのかもしれない。
それでも、ややこしい”心”とかいうものは、”愛”とかいうものを求めていくのだろうか。
向かっているのは、
自分だけを維持していく世界。自分ファーストの世界。
たぶん、そんな世界。
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虫は、子供の頃は平気だったけど、
大人になると苦手になりました
椎茸は、その逆です~(笑)
おいしい~
さっささん
こんにちは
虫は、まあ、普通に平気です。
もちろん、足がたくさんあるヤツとか、
毒針をさしてくるヤツらは大嫌いですけど。
椎茸、きのこ類は、わたしも好きです。
「お金の大学」の両学長さんがりっつんさんを紹介されててこちらのブログに辿りつきました。
ちょうど人生で大きな転換期を迎えて、精神的に落ち込んでいた時
日々を豊かにたくましく過ごされるりっつんさんの言霊が胸に響いて勇気を頂きました。
無常は普段の生活では本当に忘れてしまうけど
どんなに幸せな時も
それは明日自分が死なないっていう根拠のない自信の上に成り立っている仮定に過ぎないんだなぁと。
当たり前だけど忘れていたことに気づかせてもらいました。
だから未来のことを心配するんじゃなくて
今を精一杯生きようと。
またりっつんブログ、日々の楽しみにさせてもらいます♪
長文失礼しました。
じゅんこさん
はじめまして
ようこそ、いらしてくださいました。
ある程度の未来予測は必要なんです。
躓かないための、杖は必要。
だから、お金のことを知ることは、
とても意味のあることだと思います。
だけど、人生はたぶん予測不能なことも多くて。
そもそも明日をも知れぬ命なのですから。
だから、そんなことを時々立ち止まって考える時間も、
あっていいなあって思っています。
これからも、どうぞご贔屓に。