「夜桜お七」ならぬ、「夜桜お婆」でございます。
昨晩は夜桜見物に出かけました。
何組か、お酒を酌み交わしていましたが、基本的には静寂の保たれている環境。夜桜ほぼ一人占め。人の気配を感じることなく、桜だけを楽しめる環境って、何て贅沢なことでしょう。
満開を迎えた桜は恍惚感を発しているように、わたしには感じられるのですが、それが夜になると、よりはっきりと出てくるように思います。
桜自身が感じているらしい恍惚感が、わたしにも伝わってくるのです。それぞれの桜が自分自身に酔いしれている。すっかり自分を見失っているほどに。
この幻想的な景色は、満開がピークだと思います。なので1年に1日かせいぜい2日しか見ることができません。
夕べは寒さもさほどではなく、夜桜見物には絶好の機会。愛機のキャノンちゃんを片手に、初めて夜桜撮影にチャレンジしてきました。
月と桜。
この風景を見ると、「千と千尋」をなぜか思い出します。周りは本当に静かです。桜も語ることをやめ、ただ自分に酔いしれているようで・・・。
少し近づいたら、こんな感じに撮れました。上の写真の方が実際に見える風景に近いですね。
再び、月と桜。
川面に映る夜桜と提灯の灯は、それはそれは幻想的でした。さすがに撮影はうまくいきませんでしたが。
一緒に歩いていたまじさんは、「こんなに静かだと、世界から人が消えたみたい。生きているのが、わたしだけになったらどうなるんだろう。究極の恐怖だわ」と言います。
でもその覚悟で人生を歩かなければいけないんだよね、きっと。誰もいなくても生きる。生きなければならないということなんでしょうね。
「人がいなければ、お金も要らないよね」
「全部自分の物になるね。だけど、どんなにおしゃれしても見てくれる人もいなければ、裸族になるだろうね」
お金って何なんでしょうね。おしゃれって何なんてでしょうね。
夜の桜は怪しい光を発しています。アブナイ、アブナイ。
わたしたちの心をどこかに持って行こうとしています。
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