久しぶりの雨の月曜日。またひとり、同年代が逝ってしまった。

今朝は、とつぜん咳が出始めて、ゴホゴホの苦しさで目覚めました。

温度差に弱いので、この時期になると、毎年こんなことに襲われます。花粉も飛び始めているし、身体の中では新しい対策活動が始まっているらしい。

去年の今頃は何をしてたのか、たどってみると、やはりこんなこと。

気温が上がって、めまいと花粉がやってきた。

2020年2月14日

でも、こういう体調ということは、明らかに春が近づいているということで、それはそれでうれしくもあります。

この峠を越えれば、春だぞ〜。

季節の変わり目はどうにもダメです。それは、わたしだけじゃないよね。全国民的にそうだよね(笑)

 

ふと、1年という時間を思います。

長いようでもあり、短いようでもあり。

どうしても時間を捕まえることができない。

ただ流れていってしまう、不思議なもの。

過去のこともイメージとして残っているだけで、正しい記憶なんてあろうはずもないのです。

考え出すとキリがありません。

 

昨年のちょうど今ごろのことでした。

まだコロナ騒ぎもそれほどではなく、暖かい日にはみんながマスクなし散歩を楽しんでいました。

そんな散歩中にたまたま出会ったご近所のSさんが、笑いながらこんな話をしてきました。

「もう再発しちゃってさ」

深刻な話なのに、あまりにあっけらかんと言うので、どう答えていいのか本当に困りました。

Sさんとは同じ年齢。会えば世間話をする間柄で、顔見知りのご近所さんというよりはほんの少し親しい関係にあります。

その3ヶ月前に発見されたというSさんのガン。

以来、会うと手術のことやら抗がん剤のことやら、話してくれました。

わたしが夫をガンで亡くしていることを知っているので、話しやすかったのかもしれません。

病気のことだけでなく、歩きながら、いろんな話をしたものです。

 

あれから、1年。

Sさんとは会うこともなく、もしかすると入院しているのかなと思っていました。

おとといの午後のこと。

カメラをぶら下げて、川のほとりに立っていたら、超老犬を連れたSさんのご主人から話しかけられました。

「カワセミ君、さっきまでそこにいましたよ」

愛犬を優しく引っ張っているご主人。愛犬君は本当にヨタヨタしていて、どこからどうみても、超老犬。

3人で話をしたことはありましたが、ご主人と2人で話をするのは初めてのこと。

流れの中で、思い切って聞いてみることにしました。

「奥さまは入院しているのですか?」

すると、こんな返事に驚きました。

「昨年の8月に亡くなりました」

再発してから、進行が早くて、半年で逝ってしまったんだとか。コロナ禍ということもあり家族だけで見送ったのだそうです。

看護にもいろいろ制約があったけれど、なんとか病院に彼女のそばで寝泊まりしながら看取ることができたのだそうです。

仲良しだったもんね。

ガンが発見されてわずか9ヶ月。

 

1年という時間の重さを感じます。

最後の1年は晩年と言われますが、今年が自分にとって晩年になるかもしれない。それれこそ、誰にもわからないこと。

超老犬は人間の話に付き合いきれなかったようで、道端で眠ってしまいました。

最後にSさんに会った日のことを思い出して、彼女がもうこの世にはいないということが実感できずにいます。

思い出というには、あまりにリアルな姿しか思い出せなくて。

背筋がシャンと伸びたSさんが、スタスタと歩く姿しか思い出せなくて。


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りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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6 件のコメント

  • りっつんさん こんにちは

    寂しいですね…
    りっつんさん、お散歩から帰られてしばらくボン
    ヤリされたのではありませんか?
    私はその方にお会いしたことはないですが、同年
    代の方が亡くなったと聞くと、心に隙間風が吹き
    ます。

    ご冥福をお祈りします

    • 相棒さん

      こんばんは
      本当に寂しいものです。
      親の死とは違う、何か自分に迫るものがあります。
      きっと老いた老犬を気にしながら逝ったんだろうなあ。
      老犬の姿を思い出して、そんなことを思っています。

  • はじめまして。最近こちらのブログを知ることになり、本も出版されていると知り早速購入しました。
    簡単に自己紹介しますと、私も未亡人です。13年目になります。50代で、成人した子供が二人おります。
    身近で同じ年代の方が亡くなると、ショックは大きいですね。つい最近も同じ住宅の方が50代で亡くなりました。

    本の感想をここで書かせていただくと、購入して本当に良かったです。
    人生の先輩の歩んだ知恵の塊の言葉の数々に大きく頷き、励まされ私も前を向いて歩いて行こうと思えました。
    下の息子が今週独り立ちをします。さて、これから、私はどういう道を歩んで行ったらいいか考えているところです。

    これからも、ブログ楽しみにしています。

    • mieさん

      こんばんは
      コメント、ありがとうございます。

      いつかは死ぬんだとわかっていても、実感はありません。
      でも同年代の死を目の当たりにすると、思うことはたくさんありますよね。

      本のご購入、ありがとうございます!
      そう言っていただくと、
      本当に書いてよかったなあと思います。
      言葉に乗せた思いが届いてよかった!

      これからもどうぞご贔屓に!

  • りっつんさん、こんにちは。

    すぐにコメントするのがためらわれて・・・・。
    身につまされる年代だからかな?

    そう遠くない日に自分にもやって来る死。
    まだまだ、準備は出来ていませんが。

    コロナの影響で人との関わりがさらに希薄になりましたが
    身近にいる人を心から大切に思って、出来ることをやって
    誠実に生きて行きたいなと思っています。

    • しばふねさん

      こんばんは。
      突然、死が身近になるんですよね。
      そしてまた忘れていく。
      いつか、自分の番が来る。
      どんなことをしても、
      この世にしがみつくことはできない。

      身近な人との時間を本当に大切にしたいものです。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    りっつん

    1957年生まれの60歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。好きなミュージシャンは山下達郎。 時々、3歩あるくとすべてを忘れる「とりっつん」に変身してしまう。