どうしても処分できなかったブラウスがありました。
10年くらい前に買ったシルクのブラウス。
たった一度着ただけで、タンスのすみに押しやられ、あちらこちら移動しつつも、我が家から立ち去ることなく、存在し続けていました。
いつか似合う日が
店で見つけたときに、一目惚れしたブラウス。
柄物はあまり着ないのだけど、ペイズリー柄でデザインがちょっと面白かったので、目についたのでした。
試着したときには、似合っていたのです。店員さんが褒めてくれたんだから(笑)
これを着れば、きっと女度は増すに違いない。そんな自分をうっとり想像しながら購入。
ところが、そんな思惑とはうらはらに、ウケが悪かった。
「そういうの、珍しいね」
「似合わない?」
「いや、そんなことはないけど・・・」
その「・・・」に入るのは、間違いなく「似合わない」って言葉(笑)
以来、なんだか着る気になれず、10年くらいが経過してしまったというわけ。
今回、いよいよ処分しようかと思ったのだけど、ふと、着てみることにしたのでした。
当時は持っていなかったロングスカートと合わせてみる。
あら、不思議!
サマになってるじゃん。
これ、イケるんじゃない?
ヘアスタイルもアップにしてみる。
おお、ますますイケるじゃん。
やっと、このブラウスが似合う雰囲気になったらしい(笑)
それにしても、このブラウスが、再び登場してくるとは!
意外と多い、そんなこと
さすがに10年も経って似合うようになったなんてものは、このブラウスくらいしかありませんが、買ってから半年くらいしてから、活躍し出す服は意外と多いです。
買ってしばらくは出番がないことがあったりします。
たぶん、服もクローゼットの中で、ほかの服たちと馴染んでいくものなのです。
毎日、見ているうちに「これと合わせればいいかも」なんてひらめいたりしますから。
いま、クローゼットの中には、着たいという服だけ、かけてあります。
あまりに多くの服が目に入ると、着るものがないように思ってしまうので、わたしなりに厳選しています。
着ないという服は1枚もかけていないので、コーディネートもしやすい。どれとどれを合わせても、グー!な状態になっています。
身体はひとつ。
1日に着られる服は、1〜2枚。
たくさん並べていても、迷うだけ。
とにかく、気に入ったものを着ることにしているので、少しでも気分が乗らなくなったら、見える場所から外すことにしています。
そして、シーズンごとにアイテムを1、2枚足して、新しい風を送る。
古い服たちも、新しい服に刺激されて、少し活気づくようですから。
おしゃれが楽しい
「着たいものを着ればいいのよ」
これ、数日前のラジオから聞こえてきた言葉です。お昼の番組でスタイリストさんがおっしゃってました。
まさしく、そうだ!
もっと、どんどん試してみよう。
最初は周りの人から意外に思われても、そのうち、周りの目も馴染んでくるでしょう。
そもそも、人はほかの人の衣装なんて、それほど見てはいない(笑)
還暦を過ぎて、服に関しては、ちょっと自由になった気がしています。
スタイルがどうとか、もうそんなことからも解放されました。多少太かろうとも、いいじゃん。それがわたしなんだから。それが個性ってもんよ。
だから、おしゃれがとっても楽しいです。思いがけない自分に会えたりして。
季節に合わせて、気温に合わせて、気分に合わせて、もちろん出かける場合はその場所のことも考慮に入れて、着たいものを着る。
わたしにとって、服というものは、気分を大きく左右するもの。
恐ろしいことに、1日の質を決めてしまうこともあります。
もう肩の凝るような場所に行く機会もなくなったので、クローゼットにはラフな服ばかりが並ぶようになりました。
今日は木綿の長袖のワンピースを着ています。ブルーの花柄。昨年の秋に買ったもので、桐生のリップル洋品店さんのものです。
気分で決めたというよりは、こんな気分で過ごしたいということで選びました。
ここ数日、ちょっと忙しくてパンツスタイルが続いたので、ちょっと女らしい気分を呼び戻そうとして(笑)
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