10年前に息子が送ってくれた紫陽花。南西の角で家を守っている?

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります

昨日からの雨で、元気がいい我が家の紫陽花です。

近所の方が「きれいな青!」と褒めてくださったので、何本か切って差し上げました。本当にきれいな青なんです。

この紫陽花は長男が送ってくれたものです。長男がこの家を出た10年前に、当時住んでいた町の花屋さんから「母の日」に送ってくれたものです。

南西の角に植えると難除け厄除けになるというので、その位置に植えました。だから、なんだか守られているような気がしないでもない。

紫陽花を見ると、ふと息子が家を出たころのことを思い出します。

夫の死後10年間、親子3人で力を合わせて生きてきました。たぶん頭のどこかで、いつまでも家族のカタチが続くと思っていました。それが実にあっけなく3人のカタチが終わりを迎えたのです。

それから2年後には次男も家を出て、わたしは一人暮らしとなりました。

息子たちはそれぞれの人生を歩き始めて10年。それぞれが家庭を持ち、何とか生き抜いています。

30代は波乱が起きてくる年代です。息子たちも大波、小波をかぶりつつ、生きていかねばならない時期に来ているのかもしれません。

30代。わたしは何度も自分の人生から逃げ出したくなったことを思い出します。

消えてしまいたいと何度も願いました。姑との不仲。舅の介護問題。夫の〇〇問題。夫の病。そして夫の死。さら失職。これだけあれば、もう十分ですね(笑) 人生の大問題がまとめてドン。

もしかすると神様が手を滑らせて、わたしの分をまとめて落としてしまったのかもしれない。

順風だった20代。でも、あの程度の順風なんて、誰にでも吹いていた。それなのに、わたしにだけものすごい逆風が吹いてきて、同年代の人たちをどれだけうらめしく眺めていたことか。

以来、自分は何のために生まれてきたのか、人は何のために生きているのか、頭の中で問答し続けるようになりました。

なんとか自分を納得させたい。ただそれだけのために考え続けています。

そして問答し続けて迎えた60歳。今、ほんの少し、答えが見えているような気がします。

どんな波が来ても、泳ぎ続けること。それしかないのです。時をやり過ごすしかないのです。そして流れていくだけ。流れに逆らっても逆らいきれない。

だからとりあえずは、イヌかきでもネコかきでもいいから、泳ぐ。疲れてイヤになったら、だた浮いてればいい。そのうち、きっとまた泳げるようになる。

いつぞや春日大社で出会ったおじいさんの言葉。「人間は食えればいいのだ」。こうあらねばならないと縛られると、逃げ場を失うけれど、実は何とかなるもの。

10年を過ぎた紫陽花はしっかりと地に根を張り、元気です。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへブログ村の「ライフスタイルブログ」のランキングに参加中です。いつも応援クリックありがとうございます♪


りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク


6 件のコメント

  • まさにうちの庭と同じです。いつかの母の日に娘がくれた鉢植えの
    紫陽花を地植えにしてから毎年花を咲かせています。
    もう一つのお楽しみが、くちなしの花。真っ白でいい匂いがして
    大好きな花です。
    日々の生活に追われて余裕のない私ですが、庭の手入れだけはや
    るんです。
    りっつんさんと共通点がひとつ見つかってうれしいです。

    • となりまちさん。
      おはようございます。
      同じですか!うれしいです。
      くちなしの花もステキですよね。
      これからの庭は、雑草との戦い。
      でも手入れをした後は本当に清々しくて、大好きです。

  • そうですねえ。いろいろな事が起きた時、なんで自分だけがとか思ってしまいます。元気な家族が居て元気な心を持っていれば、なんとかなります。そう言いながら、私は、今入院生活真っ只中で、りっつんさんのブログを毎朝見るのを楽しみにしています。アントニオ猪木が、元気があれば、なんでも出来るって言ってたけど、その時は、へっ?って感じだったけど、何回か入院を、繰り返してると、健康程有難いものはないです。退院まで、もう少し、窓から見る人ではなく、窓の外を歩きた~い。オシャレもした~い。

    • さくらさん。
      おはようございます!
      ブログを楽しみしてくださってるとのこと。
      そう言っていただけると、本当に励みになります。うれしいです。
      ありがとうございます。
      きっと窓の外を歩ける日には、普通の人の何十倍かの喜びがあるはずですよ。ヽ(^。^)ノ

  • りっつんさん、こんばんは。今日は私の誕生日です。還暦という言葉が気にいってたのだけど普通に61歳になりました。優しい色の紫陽花ですね ずっと長男さんがそばに居てくれるようです。明るく聡明なりっつんさんにも辛い時代があったのですね。立派に子育てされて、皆に愛されてるばあばでステキです。私も15歳から最近まで本当にいろんな事がありました 少しづつ小出しに出てくれたらと恨んだり。今なら本が一冊書けると笑い飛ばせます。過去のりっつんさんが頑張ってきてくれたから
    幸せな今があるのですね。私もいつの間にか
    全部クリアして平穏な今があります。
    その方の仰る通り、とにかく精一杯生きていけば良いのですね お天道様は見ていて下さる そうあって欲しいです。遡って過去記事全部読みました。共感ばかりです。

    • あ~ちゃんさん。
      初めまして。コメントありがとうございます。
      出された課題をクリアしないと、次のステージに行けない。
      人生はまるでゲームのようだと思ったことがあります。
      過去記事を全部読んでくださったとか。
      うれしいです。本当にありがとうございます。
      同じ時代を生きてきたんですね、わたしたち。
      同じ年齢の人に会うと、なんかうれしいヽ(^。^)ノ

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。