言葉が人の支えになることもある。

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話し言葉というものは瞬間的なもので、人の口から発せられてはスーッと消えていくもの。

その消えていく言葉というものは、時に人を励ましたり、時には傷つけたりすることもあるという、実に厄介なものでもあります。

 

言葉というもの

人と関わるときには、言葉に頼るしかないのが現実です。自分の思いを伝えるのも言葉だし、その人の思いを伝えてもらうのも言葉。頭の中を整理するにも言葉(言語)は不可欠です。

そこには残念なことに勘違いも多く生まれてしまうのです。自分以外の人の世界を、言葉だけで完全に理解するということは不可能なことです。いやいや、そもそも他人を理解することは不可能ですね。

また「それ言うだけなら簡単だよね」と思うこともしばしばあります。「言ってることと、現実がなんか違うよね」と思うこともあります。きっと誰にでも経験があると思います。

同じ言語を使っていても生じるすれ違い。そこには言語と、行動という要素が絡み合うからにほかなりません。

できるだけ自分の行動と言葉が乖離しないように、わたしは気をつけているつもりです。

わたしは毎日の暮らしの中で、いろんな言葉を探してきました。自分を納得させたり、励ましてもらったり。言葉に支えられた経験はたくさんあります。

 

友人を支えた?

先日、友人が泊まりがけで遊びにやってきました。まる一日、一緒に過ごしました。楽しい時を過ごして、翌日、わたしは新幹線の改札口まで、友人を送ることにしました。

別れる間際、友人が新幹線の改札の前で、こんなことを言ったのです。

「5年前に、あんたはわたしに大丈夫って言った」

ずっと両親と3人で暮らしていた友人。いつまでもそんな暮らしが続くと思っていたのでしょう。

頭では親は自分より先に死ぬと思っていても、現実を突きつけられると、その衝撃は大きいものです。

友人は10年前に父親を見送りました。そのときに「親は死ぬんだ。いつか自分は1人になるんだ」と思ったら、ものすごく怖くなってしまったというのです。

そして少し精神のバランスを崩してしまいました。

数年かけて立ち直った頃、今度は母親の老いに直面せざるを得ない状態になりました。お母さんも90歳を超えてきて、さすがに日常生活に無理が生じてきたのです。

そんなときに、わたしと電話で話をしたらしいのです。

「お母さんに何かあったら、また精神のバランスを崩すかもしれない」

友人は不安をわたしに語ったというのです。

そういえば、そんなことを聞いた記憶がかすかに蘇ってきました。

で、ここで、わたしがこう返答したというのです。

「うん!今度は大丈夫。精神のバランスは崩さない!」

本当にわたしはまったく覚えていないのです。まったくの無責任者ですね。

「たぶん、神の御告げだったのよ」

と、わたしは言っておきましたが、

「お母さんが死んでも、わたしは大丈夫」

と友人は思うことができたようでした。そして、こうして新幹線に乗って、わたしの家まで遊びにくる事ができました。

本当に、よかった!よかった!

そんな話を最後の最後にして、友人は新幹線の改札をくぐって行きました。

友人を見送ったわたしは、一瞬ぼーっとしてしまいました。

たぶん、5年前のその時、わたしは友人に母親の死をヒョイと超えてほしいと思ったのでしょう。わたしの願いがこもっていたのでしょう。

本心から発せられた言葉は、人を支える力を宿すのかもしれません。

 

言葉は魂を持つ

よかったと思う反面、わたしは言葉って恐ろしいなと思いました。

言葉によって、その人が良い方向へ向くならいいけれど、そうでないこともあるわけでして。

「あんたは、ダメだ」

「そんなことしたら、失敗する」

発言している側にそれほどの悪意がなくても、受け取った側がそう思い込むことはあるわけです。

実際にわたしには、そういう経験がありますから。

新幹線の中でコーヒーが飲めなくなった話。母の言葉は呪文のよう。

2017年9月23日

まして悪意を持って思い込ませようとするならば・・・考えるだけで恐ろしいことです。

ますます発する言葉の使い方には気を配らなければいけないと思いました。

そして、もっと注意しなくてはならないのが、自分の目や耳に入れる言葉!

毎日、発したり、受け取ったりしている言葉で、思考は左右されていきます。そして、思考はその人を作っていくのです。

良くも悪くも、言葉というもので、人はコントロールできるということです。

言葉は魂を持つものなのですから。


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経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

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3 件のコメント

  • りっつんさま

    過去ブログにお邪魔します。
    言葉のお話、うなずきながら読みました。
    私は心配のあまり娘たちが小さいころにしょっちゅう「危ないよ~」と言っていました。
    それは私自身が子どもだったころに母に言われていた言葉でした。
    新しいこと、難しいことに向かう際、「危ないよ!」「気を付けて!」と言われていた私は、必要以上にいろんなことを怖がる、チャレンジ精神を全く持たない人間に成長しました。
    ケガや事故を避けるために私を思って言ってくれた母にはいつも感謝しています。
    でももし同じ条件の際、前向きな言葉、楽しそうな言葉を聞いていたらどうなっていたかな?と考えます。
    私も母となり娘の幸せを願う毎日ですが、自分の心配は自分の中だけにしまって、なるべく明るい言葉をかけたいなと思っています。
    なかなか実際は難しいですが・・・
    支えになる言葉をたくさん与えてあげたいな。

    • ゆちまこさん

      子育ての最大の難関は子離れです。

      子どもが生まれる前は、
      子どもがいなくても楽しく存在していたではありませんか。
      それを忘れただけですよ(笑)
      子どものためだけに生きてるわけじゃないです。
      ゆちまこさんは、子がいてもいなくても、ゆちまこさん。
      ただ、それだけのことなんですよ。

      本は助けになりますよ。
      心の壁が厚くなのますよヾ(@⌒ー⌒@)ノ

    • ゆちまこさん

      こんばんは。
      危険を避けることと、
      チャレンジさせることと、
      どの程度で、どう声がけしたらいいのか、
      子育て中は、迷ってばかりでした。

      一度口から出てしまった言葉は戻せないので、
      できるだけ明るい言葉を使いたいものですよねる

      子ども達には、
      心から愛していることが伝わればいいと思っています。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。