「粗忽者!」という声が聞こえた。
それは2017年ゴールデンウィークのある日の午後。
気持ちよく晴れた午後に、とある事件は発生いたしました。
粗忽者と呼ばれていた日々
若かりし頃、わたしは夫から「粗忽者!」と言われておりました。
若かったこともあり、夫はうれし気にわたしの粗忽さを楽しんでいるようでした。
夫は「粗忽な女、好き」。「粗忽な、女好き」ではありません。あしからずんずん。
粗忽者ってどんな人?
辞書によれば、そそっかしい人。おっちょこちょい。
ここ数10年、そう呼ばれることがなかったので、粗忽が直ったものだと思っておりましたが、違いますね。そう叫ぶ人が消えただけのこと。
最近では、特に耳が粗忽。聞き間違えることが増えてきました。
「民進党」は「にんしんとう」に何度でも聞こえるし、「難波すじ」は「難波きん」に聞こえるのです。「ばあば」は「ばばあ」に聞こえることさえあります。
前置きが長い。さっさとしゃべれ
はい。つまり、やってしまったわけです。じゃじゃ~ん!
この急須は買ったばかり。常滑焼。
素早い手の動きについていけなかった蓋が、落ちた。
蓋のバカ!
ここで、「粗忽者!」という、懐かしい夫の声が聞こえました。
夫は美声の持ち主でした。学生時代に紅白で歌ったこともあるという人。バックコーラスですけど(笑)
高らかに響く「粗忽者!」
しかし、この程度ですんで本当によかった。大勢に影響はありません。急須が急須として生きることに、なんの問題もございません。
粗忽者、修理に励む
さて、あまりにもったいないので修理を開始することにしました。
とにかく、くっつけばいいのです。
120円のくっくけゼリーを買ってきました。
手までくっつきそうになって、アブナイ、アブナイ。
粗忽者の修理は、やっぱり粗忽。
色の違いを隠すために床修理用のクレヨンでさっとひと塗り。(※ よい子は真似しないでね)
なんとか元に戻ったようです。
粗忽者の利点
ほら、どこから見てももわからないざんしょ。ヽ(^。^)ノ
傷が分からぬ角度から、写してる
いちいち、うるさい猫だ。いいんだよ、これで。
粗忽者は、こんな失敗が日常茶飯事なので、驚きません。あわてません。
そして、修理などにおいても完璧を求めたりしません。生きるのには、いい感じです。
ま、いいかと許せる心の広さ。物は壊れると納得できる心の大きさ。これこそが老人の生きる術。
粗忽者は孫は粗忽者か?
さて、日ごろ、やんちゃで鳴らしている孫のともたん。
幼稚園たんぽぽ組では身体が一番大きい。力ある者として名高く、握った物は決して放さない剛腕の持ち主です。
先日、そんなともたんに「食器拭き」をやらせてみました。
初めての食器拭き。
なのに、慣れた手つきで水滴をひとつも残さず、陶器の扱いも慎重。
皿を投げ飛ばすんじゃないかと思っていた大人たちの度肝を抜きました。
誰よりも丁寧で慎重で完璧。皿を大きさの順に積んだのは、なんと、ともたんです。
夫は左利きでした。次男も左利き。
この2人に共通しているのは、神経質で几帳面、頭の回転が速く、何事にもそこそこ器用。
ともたんも左利きです。
もしかすると、そういうラインかもしれません。
今はまだケモノだけど、ヒトになった日には、きっとそうかもしれません。
ともたんが幼稚園で作った鯉のぼり。
「持ってき」とお土産に持たされました。机の前に飾っています 。
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こんにちは〜
又 お邪魔します
昨日はありがとうございました
とても嬉しかったです
りっつんさんは 粗忽者ですか⁉︎
私は ガサツ女と呼ばれています
もう 諦めの境地です
テリアさん。
粗忽者であることは間違いないです。ま、ガサツとも言われます。きっと同類ですね(笑)
言われることがなくなり、家での居心地は悪くないです。
粗忽者は堂々と粗忽者道を究めております。