酷暑の中、昨日は30年ぶりの友人夫婦が我が家を訪ねてくれました。
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縁は異なもの
横浜に住むK夫婦。
東京を越え、埼玉の我が家までやってきました。
K夫婦との縁ができのたは、40年近くも前のこと。
夫より10歳ばかり年上のK氏。
同じ会社とはいえ、全く違う部署で、一緒に仕事をしたことなど、たぶん一度もありません。でも、なんだか繋がっていたのです。
そして、なぜか我が夫を好いてくださっていました。
わたしたちが秋田に転勤になって、二度目の春。
ひょんなことから、当時、夫が一緒に仕事をしていた若き秋田美人のTちゃんを、K氏に紹介することになりました。
K氏がはるばる東京から我が家にやってきたときのお土産は「とらやの羊羹」。
おお、おお、虎屋!
それだけは、たぶん一生忘れない(笑)
紹介しただけと思っていたら、なんと、それからわずか1ヶ月後に電撃的に婚約。
そして、半年後には結婚ということになったのでした。
それから1年後、わたしたちは川崎に転居。
その社宅にK夫婦が住んでいたので、1年ほど家族がらみで仲良くさせていただきましたが、次の夏にはK氏が転勤。思えば、あのときだけの、一瞬のすれ違い。
その後は、それぞれの転勤やら転居やらで、簡単には会えなくなってしまいました。
そして夫の死。
葬儀に来てくださいましたが、その後、K夫婦はアメリカへ転勤。
そちらでの暮らしが長かったこともあり、完全に行き来が途絶え、こちらも住所表記も変わっていたり、固定電話も解約していたりで、簡単には連絡がつかない状態になっていました。
そんなK夫婦から突然に連絡をもらったのは、昨年の秋のこと。
今回、K氏は息子の名前で検索をして、息子を通じて連絡をくださったのでした。
息子の名前を忘れずにいてくださった方から、こんなふうに連絡をいただいたことが、何回かあります。
記憶に残りやすい名前を息子につけたのは夫。ちゃんと連絡別ルートを確保していったようです。抜かりのなさは、さすがだよ(笑)
一瞬で時を超える
灼熱の中で待っていたら、バスを降りてきたK夫婦。
「しばらくぶり〜!」
と、一瞬にして、30年の時を越えました。
昼ごはんを食べながら、それはそれは、話がはずみました。
我が家のご飯といえば、社食です(笑)
まるでトランポリンの上で跳ねてるように、ぽんぽん、ぽんぽんと、次から次へと尽きることのない話題。
3人とも、共通の知人がいたりします。
「あの人、まだ生きてる?」
この年齢になると、まずはその確認から(笑)
そして、話題は3人共通の趣味である、追っかけへと進みます。
K氏は、島津亜矢と石川さゆりさんの追っかけをしているし、Tちゃんは宝塚とミュージカル。そしてわたしは山下達郎とその他もろもろ。
ま、好きなことやってるってところが共通点(笑)
そしてK氏は70歳を越えてカンツォーネを習い始め、先日発表会を終えたばかりとのこと。
「帰れ、ソレントへ」をアカペラで歌ってくれました。
初めて聞くK氏の歌声は、風情があって、とても素敵でした。
夫がいたら、きっと大合唱になったはず。それだけはちょっと残念だったかな。
夫が亡くなって30年。
わたしの知らなかった(忘れていた)夫が、K夫婦の中には生きていました。
夫の存在
会って1ヶ月後には結婚を決めた2人。
わたしより4歳下のTちゃんに聞いてみました。
「いつ、結婚を意識したの?」
「2回目くらいには、この人と結婚するって神のお告げが降ってきた」
会いにきてくれたK氏を空港まで送るバスの中で降ってきたとのこと。
神のお告げ〜!?
それじゃ、夫は神のお手伝いをしたってこと?
結婚して35年を越えても、仲睦まじいK夫婦。あの頃のまんま!
2人は結ばれるべき運命だったのです。
その出会いに手を貸した夫。
わたしたちは、知らず知らずに、こんなふうに神さまのお手伝いをしているのかもしれません。
確かに、わたしと夫も、あの人がいなかったら、会えなかったかもしれないし、すべては奇跡的なこと。
人はどこかに、何かを残していくもの。血縁なんて狭い範囲のものではありません。もっと大きな範囲の中で残していきます。
2人がわたしたちを思い出したきっかけは、ひとり娘ののんちゃんの結婚だったそうです。
我が夫のおかげだと、言ってくださいました。
昨年の秋に花嫁衣装を着たのんちゃんは、この秋にはお母さんになるそうです。
どんどん、広がっていくなあ。
そんなふうに思いました。
自分の殻の中から、スルスルっと出て、溶けていく。
ここでの再会もまた、後々に意味を持ってくるのかもしれません。
どこで、どう繋がっていくのかは、神のみぞ知ること。
縁は広がりながら、そして細い糸ながらも繋がっていく。
今後の展開に、なんか、ちょっと、ワクワクします。
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こんにちは、まめぴよです。
暑くて、気持ちと体がなかなか地球の変化に追いつけない日々です。
遠方からのお客さま、素敵なエピソードも、りっつんさんに綴られるとすうっと入ってきてわかりやすいし、ここちよいですね。
未亡人になっても、こういうお付き合いがあるのが、ご主人さまの人となりがわかるところですね。私にも、亡き夫の友人だけど、夫なしで連絡とり、会える人たちが数人います。こういう人との繋がりって不思議です。一日しては成らずだし、そして血縁でもありません。何かがそうさせてくれるのでしょうね。
話しもどりますが、奈良旅の様子拝読しながら私も行きたくなりました。あのお宿も泊まりたい。同伴してくれるお寺好きの友人だけは確保。あとは、私の休暇申請次第です。
まめぴよさん
おはようございます。
なにより、身体が、この暑さについていけません。
わたしだけがツラいのではないと知ってはいるけれど、
へこたれそうです(笑)
夫の友人たちとも、それなりに連絡がとれています。
ここ数年は、会えていませんが。
これも、夫の残してくれたもの。
縁とは、本当に不思議なものです。
奈良、よかったです!
友人が確保できれば、もう行くだけ!(笑)