家電を使いこなせないのは、便利への想像力が欠乏しているから

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猛暑、酷暑という文字の踊る2022年の夏。

客間で寝ているのは、エアコンがついているという理由から。

春先に買い替えたばかりの最新のエアコンだが、先週になって新しい機能を知った。

見慣れないスイッチ。

取説を見ると、就寝タイマーが切れたあとも、室温の管理をしてくれるというのだ。

とりあえずスイッチを押してみたら、朝までぐっすり。エアコン朝までつけっぱなしより、快適度は上。

どうも、あのリモコンには、かなりの機能が詰まっているらしい。

エアコンは冷風温風を出せばいい。それが昭和32年生まれの希望。静かなら、うんとよし。タイマーくらいは必要か?

最近の家電は機能が満載である。誰かの考えた便利の上に、また誰かの考えた便利が重なっている。

取説なんて、あまりに細かくて、まるで専門書のようである。

リモコンをじっと見つめる。

あんなことも、こんなこともできるのにと、残念がっているようである。

これを全部使いこなせたら、どんな暮らしになるんだろう。

便利への想像力が欠乏している。

いまのままでいい。

これでは進化はしないのだ。

便利の追求。

65歳の考える便利と、30歳の考える便利の差。

この差が進化を推し進めていく力なのだ。

昨夜は、スマホから、電池が切れそうになったという、お知らせ音が鳴ったので、あわてて電源に繋いだ。

すると、“あぶない、あぶない”と提示されて、目を見張ってしまった。

そのうち、スマホは自ら電源につながるようになる。

“わたしには想像もできない世界”

100年後は、きっとそんな世界なはず。


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ABOUTこの記事をかいた人

1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。