50歳の時に1人で暮らすようになってから、何が不安だったかといえば、夜の闇でも正体不明の物音でもなく、
それはお金
ちょうどその頃に収入が激減するという事態に見舞われて、あわてました。
長いこと、あまり真剣に考えずに、どんぶり勘定でやっていたことに気づいて猛反省。
以来、試行錯誤の10数年。
不安を感じない家計運営にたどりついています。
2つのルートに分ける
生活費を収入から支出まで、完全に2つに分けています。
Aルート→基礎生活費
Bルート→ゆとり費
支出の目的をうやむやにしないように、口座に紐づいているクレジットカードと財布まで2つずつ。
何に使うお金なのか。
それは基礎生活用なのか、ゆとり用なのか。
どちらのルートに乗せるべきお金なのか。とすれば、それはどちらの口座から出すべきなのか。
こうしてきっちり分けることで、
お金に対する漠然とした不安がなくなりました。
まずは日常生活の安定的維持
それ以上のことはやれる範囲でやる。
それが見える形になったことで、とても頭の中がスッキリしました。
基礎生活費の流れ
基礎生活を管理している口座には、遺族年金が1ヶ月あたり11万円ほど振り込まれてきます。
基本的な暮らしをこの金額でやりくりするのが、わたしにとっては一番大事なこと。
「基礎生活費」とは何かといえば、
“暑さ寒さをしのげて、食べるために必要なお金”
月の予算は11万円。
この金額は遺族年金の受給額です。65歳で自分の年金に移行しますが、受給金額はほぼ同じ。
この金額で、シンプルだけど不満のない暮らしを営んでいます。
支出内訳は以下のとおりです。
- 住居費・・・5000円 (固定資産税6万円を月割り)
- 水道・光熱費・・・14000円(昨年の経費合計を均等割り)
- 保険料・・・2000円(火災保険)
- 通信費・・・3200円(楽天モバイル)
- 食費・・・20000円
- 日用雑貨費・・・4000円
- 医療費・・・700円 (歯のメンテ用。年間費用8000円を均等割り)
- 小遣い・・・10000円
- マッサージ代 10000円
- 美容院代 10000円
- 化粧品代 5000円
- 被服費 5000円
合計 88,900円
もしかすると年金が無くなったり、減額などがあるかもしれませんが、そこまで先を心配しても仕方ないので、振り込まれることを前提にして、今は考えています。
11万円でどれだけ窮屈さを感ぜずに暮らせるのか。小さな節約を積み重ねています。
スーパーやドラッグストアでの買い物などはすべてクレジット決済。
現金で払っているのは歯のメンテナンス代とマッサージ代くらいなものです。
年齢を重ねて、食べる量は減りましたので、スーパーで無駄買いをするということもなく、食費は2万円を超えることは、ほぼありません。
基礎生活費の削減方法
基礎生活費が少なく抑えられているのには、いくつか特徴があります。
- 住居費が少ない
- 車の維持費がかからない
- 保険などに加入していない
- 通信費が安い
入っている保険は火災保険のみで、生命保険も医療保険もいっさい入っていません。
生命保険も民間の医療保険にも入っていないのは、もう不要だと考えているからです。
わたしが死んでも困る人はいません。なので過去に入っていた時期もありますが、解約ずみです。
固定電話もありません。家の中にwifiも飛ばしていません。スマホからのテザリングでネットと接続して、このブログも書いています。
※楽天モバイルの状況は変わっていますが、基本的にはこんな感じということでリンクを貼りました。乗り換えの場合は、ご確認されますように。
ゆとり費のゆくえ
さて、もう1つのルートはゆとり費です。
こちらは、働いて得た収入でまかなっています。
こちらはSuicaに連動するクレジットカードを紐付けてあります。これさえ持てば、どこへでも行けちゃう優秀なカード。
生活をより豊かにするためのプラスアルファの支出。
交際費、趣味、習い事、ちょっと高価な服、寄付、旅行費などです。
最近ではWindowsのPCを購入したり、関西支店への出張旅費や、孫たちに服とか靴などに使いました。
残高を気にせず使えるので、出しっぷりもいい。とはいえ、小口な出費のみ。見えを張るつもりもありません。
働けるかぎりは働くつもり。働けなくなれば、遊びだって行けなくなる。わかりやすい仕組みです。
働けるかぎりは働く!
動けるかぎりは動く!
生きているかぎりは生きる!
これがモットーです。
まとめ
老後のお金に関しては2000万円が必要なんて言われていますが、そんなことは世間から言われることではなくて、自分の生活スタイルに合わせて考えればいいだけのことです。
家計を見直す前には、月の支出は15万円ほど。
目に見えないうやむや金も多かったので、実際にはもっと多かったはずです。
もし仕事をせず、年金だけで暮らすとしたら、1年で最低でも50万円くらいの不足が生じます。
もし今後30年生きるとすると、1500万円の不足!
もやもやした不安の元、それはたぶんこれ。
家計を見直して、いまの形にしてから、不安はすっかり消えています。不足も不満もありません。
口座を整理して、入り口と出口の感覚を持つだけ。
これだけで、お金の管理はとてもシンプルになります。そして無駄も減っていくのが、ついでの効果。
不安から始まった家計管理の試行錯誤が、やっと実を結んだ感じがします。
どういう暮らしができなくなることが不安なのか。
その不安の正体を見極めることが分かれば、改善への道がいくつか見つかります。
家計管理は言うほどには簡単ではなくて、成果が出るまでには時間がかかるもの。一朝一夕にはいかないので、自分のスタイルになるまで、改善を重ねることが必要です。
お金は、とっても大事です。
昨年、知人が書いたお金の本。これからの時代を生きていく人には、とくにおすすめです。
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お金の赤裸々な?お話、ありがとうございます
見たくない(考えたくない)ことは、
スルーしてきました(苦笑)
少し考えた方が良いかもなぁ~
さっちさん
おはようございます。
昨年、自書を出したときから公開しているので、
もう、セキララオープンです(笑)
老後にはお金の話を避けては通れないと思っているからなんです。
早めに確認しておくことが大事なんじゃないかなと。
あとはのんびり、そこそこにいくということで。
りっつんさん!こんばんは。
働けるかぎりは働く!動けるかぎりは動く!生きているかぎりは生きる!
今日はこの言葉にがつんとやられました。
潔いその背中を追いかけ、これからもついていきます(*^^*)
しおさん
おはようございます。
いつ働きを止めたらいいのか、いつ動きを止めたらいいのか、
考えるのもめんどくさいので、そんなことを決意。
自分を納得させやすいってだけですよ(笑)