未亡人の生き方、働き方。自分を守れるのは自分だけ。

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未亡人さんからコメントをいただきました。

ご主人を亡くして半年あまり。50歳になる未亡人さんはこれからの働き方について迷っておられるようです。

実はわたしも何度となく、働き方の壁に当たりました。

「このままでいいのだろうか?」

「もっと働いて収入をあげるべきではないだろうか」

一番考えたのは40代後半。息子たちにお金のかかる時期でした。

しかしウダウダ考えるだけで実行に移さぬままに50歳になり、そして気がつけば60歳も越えてしまいました。

しかし、一番した心配していたお金が不足するかも問題は起きませんでした。

一番のコツは数字を出すことです。

 

お金を整理する

まずは自分がいくらお金を持っているのか、正確に把握します。

そして今後必要になりそうなお金を弾きだします。

子どもにかかるお金を取り置きます。まずは子どもだけはきちんとしあげなくてはなりませんから。

わが夫が残した生命保険。息子たちの大学費用はここから出しましたが、いくらか残りましたので、最後にそれを三分割して分け合いました。

長男が結婚するときに、次男にも同時に渡しました。そして、以来息子たちへの金銭援助は一切なしです。

わたしの生命保険も次男の大学卒業と同時に解約しているので、今後も息子たちに現金が舞い込むことは・・・ないでしょう(笑)

さて、子どもにかかるお金をのぞいた金額が、未亡人の持ち金ということになります。

 

生活費の見積もり

暮らしていくために必要なお金を出してみます。

月々かかる固定費はいくらくらいなのか。

家にかかるお金(家賃など)・光熱費・食費などですね。

どれだけのお金があれば、生活していくのか、だいたい把握してみます。

わたしは最低でこれだけあればという金額を出しています。

11万円です。

持ち家なので家賃がかかりませんが、固定資産税がかかりますので、それを月割りにして家賃として計上。

光熱費も年間でかかる経費を月割りしています。月々で経費に差があるからです。税金も同じです。

食費はだいたい2万円もあればということが、ここ数年の傾向です。

光熱費などは節約に努めています。ちりも積もれば山です。収入を増やすだけでなく、節約を考えるのも一手ですね。

わたしの場合には1人での暮らしにはそれほどのお金がかかるわけではないことが分かり、具体的に数字を出してみると、不安が少しずつ消えてきました。

漠然とした不安を抱いていただけだったのですね。

最低月11万円。でもこれは生活するのに必要な金額で、余裕はありませんから、これにいくらかプラスした金額が手に入ればいいわけです。

 

社会保障とは何か

正社員になると充実した社会保障が受けられます。

ところで、社会保障ってなに?

個人の責任や努力だけでは対応できないリスクに対して、相互に連帯して支え合い、それでもなお困窮する場合には必要な生活保障を行うのが、社会保障制度の役割。(引用:金融広報中央委員会

わたしたちに一番身近なのは、健康保険制度です。

日本国民はどこかの健康保険組合に入っていることが前提になっています。

会社の組合か、国の組合か。

会社の健康保険は、会社が保険料のいくらかを負担してくれるという制度。だからちょっとお得な気分?

わたしは夫の死亡とともに、国民健康保険に加入しました。

健康保険料は前年の所得に応じて決定されます。まもなく今年度の支払い額の通知が届くはずです。

でも、わたしなどは大した収入でもないので、国民健康保険でもそれほどの金額ではありません。

病気になったらどれだけの医療費がかかるのか。これも心配の1つですね。

大前提はどれだけの医療を受けたいと考えているのか。この考え方によって残しておくべきお金も変わってきます。

特別な治療をのぞまない限り、思うほどのお金はかからないようです。これは各自が納得できるように、それぞれが学んでおくべきことですね。

 

体力問題

50歳は若いといえば、若いし、そうでないといえば、そうでもない。微妙なお年頃。特に女性の場合は更年期という厄介な時期に入ります。この時期をうまく乗りこえられるといいですよね。

体力は個人差も大きいので、自分の体力を把握しておくとことは何より大事です。

夫を亡くしたことで、自覚のあるなしに関わらずダメージを受けているはずなので、体力に関しては低め見積もりがいいかもしれません。

働くということは、個人の持っている時間や体力を提供するということ。

時間や体力を提供してもいいと思える仕事を選択すべきでしょう。

しかし、そうでないなら、体力を失わない働き方を選択するのもひとつです。

精神は体調に大きく左右されます。体調の維持は精神の安定につながるので、体力問題は無視できない要因です。

 

結論

今、わたしが50歳なら、この記事を読ませたいです(笑)

いつも手探りでやってきました。右往左往しながら、ため息をつきながら。

そして振り返ってみれば、こんなことを考えて、自分を納得させながら進んできたということ。

  • 自分の持っているお金を正確に把握する。
  • 生活にかかるお金を把握する。
  • どれくらいのお金を働けばいいのか把握する。
  • 自分の時間と体力を考える。

順序だてて考えていけば、必ず答えは見つかるはずです。そして自分のカンを信じることです。正社員だからとか、パートだからという条件だけでなく、ちょっとでも不安要素があったら、慎重に。

まずは暮らしていければいいんです。わたしが最後にたどり着くのはいつもそこです(笑)

60歳になって思うのは、これからそんなにお金を使うこともないかなということ。体力がないと遊べないんです。もうお金を使ってそれほど遊びたいとも思わないのです。

体力は確実に落ちていきます。

体力が落ちてから遊ぶくらいなら、今、遊ぶべきです。今より若い時はありません。

いつか使うお金なんて、そんなにはいらないのかもしれません。

そして、いつまで生きるかもわかりません。

ご主人の残してくれたお金。使おうと思っているうちに・・・ということもありえなくはありません。

いつ使うかではなくて、なにに使うかが大事だと思いますよ。ヾ(@⌒ー⌒@)ノ


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りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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8 件のコメント

  • りっつんさん
    不躾な質問に丁寧に、具体的な数字まで出して、
    説明して下さり、ありがとうございます。

    そう、「微妙なお年頃」なんです(笑)
    近しい周りは「働けるうちに働け」というんです。
    特に母親。そして娘。
    わたしはいわゆる「手に職」があるので、
    そう言うんでしょうけど、
    15年やってきた職場も去りがたい。
    明るいうちに帰れるのは、本当に贅沢なことです。

    夫の病気がわかり、
    亡くなるまで3年半ありました。
    亡くなる1週間前まで、本人の希望で在宅で
    ケアをしていました。
    亡くなる1週間はずっと病院にひとり泊まり込み、
    お別れしました。

    亡くなってすぐは、色々な手続きに忙殺され、
    悲しみを感じる暇もなく、
    今になって、孤独感で眠れなかったり、 
    突然夫の最期を思い出し、
    泣きたくなったりします。

    「暮らせたらいい」と言われたのは初めてで
    ちょっと驚き、ちょっと泣いてしまいました。

    そういえば、わたしに「働け」と言う人たちは、
    夫が亡くなるまで、
    色々口出しはしたけれど、手は出さなかったなあ。
    わたしが看護師というのも、あるかもです。

    正社員になれば夜勤もあり、
    回数は考慮されても、免除にはならない職業です。

    また、職場にはずっとひとりでキャリアを積んできた人ばかりで、そういう生き方に憧れがあるのかも
    しれません。
    今の職場では年齢制限で正社員にはなれず、
    なるとしたら、まったく別の職場になるので、
    人間関係もいちからなんです。

    こころを寄せてくださる文章に、
    なんとお礼を申し上げたらいいのか、
    まずは、数字ですね。
    電卓を叩いてみます。

    ありがとうございます。

    • しろねこさん

      おはようございます。
      「働けるうちは働く」
      わたしもそう思っています。
      ゆっくりと長く働こうと思っています。
      体力を温存しながら、長くね。
      わたしの場合は職人仕事なので、身分保証はありませんが、
      希望するかぎり働けるというメリットがあります。
      そのメリットを有効活用中です。

      最後まで家で看病して・・というのもわたしと同じですね。
      最後の1週間はホスピスで。
      看護婦さんになったつもりで、まねごとをしました。
      昨年そんな経験を生かして、自宅看護のお手伝いをさせてもらいました。
      ただ、そばにいるだけでしたが。
      資格があったら、もっとお手伝いできたのにと思いましたよ。

      生き方はいろいろあるのです。
      しろねこさんの生き方は、しろねこさんにしかできないのです。

      大丈夫!
      看護婦さんの資格があることは、最高の強みです。
      ずーっと働き続けられるし、
      しろねこさんの手を欲している人たちいます!
      見通しは明るいと、太鼓判押します!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

  • いつも楽しみに拝見させていただいたます。45歳、死別8年目です。働き方のお話とても共感しながら読ませていただきました。以前は働けるうちに働こう!と沢山仕事を入れていました。結局、疲れが溜まったようで免疫力が低下して病気になり入院し、親や兄弟、子供に負担をかけることになりました。それからは考えをあらためて、仕事を一旦やめて資格を取って、以前に比べれば体力の要らない仕事に就くことができ、目一杯働くことはしないようにしています。職場からはもうちょっと時間数増やせない?と言われますし、残業や休日出勤を断る理由も子供が大きくなるにつれて難しくなってくるんですが、同じ過ちを繰り返さないように、大事なのはお金より細く長く働ける体を維持すること、と自分に言い聞かせて自分のペースを忘れないように心がけています。余力を考えて働く自分は甘えてるのかな、それともこれでいいのかな、とモヤモヤすることもありましたが、なんだかほっとしました。
    お金の管理のこともとても参考になります。でも私はりっつんさんとは違い賃貸住まいなので、今後の住まいをどのように考えるのが得策なのかよく悩みます。災害リスクや空き家問題、孤独死問題などもう何をどう考えていいやら。。家を買うか賃貸でいくのか、こういう大事なことを夫婦でなく自分一人で決断するってすごく勇気が要ります。こわいです。

    • アルパカさん

      はじめまして。
      コメント、ありがとうございます!
      返信が遅れて、ごめんなさいね。
      コメントが別の場所に格納されていて、気づくのが遅れてしまいました。

      わたしと同じくらいの年で未亡人になったのですね。
      「細く長く働くこと」って、わたしが思ったのと同じ!
      短期間でガーッと働けないなら、細々と働こうって。
      悩みながら、自分に言い聞かせて、納得させて。
      で、なんとか62歳まで辿りつきました。
      だから、アルパカさんも大丈夫。
      とにかく身体を守ることです。誰になんと言われても。
      無理していいことなんか、何もないから。

      持ち家と賃貸問題は、難しいですよね。
      夫がいても、難しい。
      わたしはリファームだって、怖かったです。
      100万単位の契約になると、震えます(笑)
      この件は専門家の意見が必要だね。
      お金に詳しい息子にちょいと聞いてみます。
      取材してみます。
      「未亡人と家」というテーマで。
      ちょっと待っててくださいね。ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

  • りっつんさん!
    こんにちは!
    本のご出版、おめでとうございます。
    りっつんさんの思いのつまった本を大切に読ませていただきました。

    パソコン、スマホの扱いに疎く、一人暮らしでパソコンなどの扱い方を尋ねる相手もいません。
    ここにある「未亡人と家」というテーマはどこに書かれていますか?
    未亡人で賃貸なので、参考にさせていただきたいと思った次第です。
    よろしくお願いします。

    • CO COさん

      おはようございます。

      本を読んでいただいたようで、ありがとうございます。
      「未亡人と家」の問題については、まだどこにも書いていません。
      あまりにいろんなパターンがあるので、
      一概にどんな方法がいいとは言えないです。
      持ち家がいいのか、賃貸がいいのか。
      いろいろ調べてみたいと、思ってはいます。

  • りっつんさん!

    こんばんは!
    お忙しい中、返信いただきありがとうございました。
    「未亡人と家」は色んなパターンがあるので一概には言えないですよね。
    わかりました。(笑)

    りっつんブログは楽しく、参考になり、いつも楽しみにしています。
    いつまでも、続けて下さいね。
    応援しています。

    • COCOさん

      おはようございます。
      言えるのは、どんなところに住んでも、
      自分の暮らしを楽しむ工夫はあるということでしょうか。

      これからもどうぞご贔屓にヾ(@⌒ー⌒@)ノ

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。