『姑の遺品整理は、迷惑です』まさに、同感!(笑)

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垣谷美雨さんの『姑の遺品整理は、迷惑です』

このタイトル、刺さりました。

なぜなら、いま現在、まさに、姑の荷物の整理を考えねばならない立場に立っているからです。

 

姑の暮らしの後始末

夫の母が、最短でも半年間の入院生活が確定したので、家を片付けなくてはいけません。

残念なことに片付け担当は、嫁であるわたししかおりません。わたしには社会的には責任はないのですが、やっぱりそうもいきません。息子たちにとっては血縁なので。

片付けが嫌いではないので、時間が許せば、自分の手でやりたいところ。

しかし、そうもいきません。

もはや、プロの手を借りるしかないと覚悟しているのは、ゴミを集めることはできても、袋にまでは入れられても、大量のゴミ袋の処分ができないからです。

整理整頓する余裕もなく入院した義母。いやいや、もう入院する前から、すごい状態だったようです。

わたしがあの家に入ったのは7年ぶり。そのときはまだ普通に暮らせる部屋だったので、もともと片付けられない人ではありません。

ただ、戦前生まれによくある、どんなものでも一応とっておくというタイプ。戦争を体験した人たちは、物に不自由した体験から、そういう人が多いようです。

そして、年齢を重ねて、認知症が進んだ結果なのでしょう。部屋の中は散乱していました。

 

“遺品”はその人そのもの

あまりにあたり前のことですが、”遺品”はその人そのものです。

持ち主が死んだから”遺品”と言われるだけ。

その人にとってはすべての物が、意味のある、必要な物なのです。

しかし、その人にとって意味のある物が、ほかの人にとって必ずしも”意味のある物”かと言えば、それは違うのです。

どんな人でも年をとれば、できなくなることは増えます。

始末をだれかに片付けを丸投げすることになる。それを想像しておくべきかもしれません。

わが姑の話に戻すと、”遺品”ならば、全部処分してしまうという暴挙にも出られるけれど、まだ”遺品”ではないので、それがまた厄介です。

義母の家の中にあるものは”遺品”ではなく、いわば”遺品”候補。

とりあえずは有機系ごみ、簡単にいえば生ゴミの処分を急がなくてはなりません。冷蔵庫にも食品が満タンに詰まっていたし。

ああ、ああ、ああ〜!

想像するだけで、イヤだ:(;゙゚’ω゚’):

遺品でなくても、かなり迷惑です(笑)

 

夫にとっては宝だけど

かつて、夫の遺品整理に多くの時間と体力を使いました。

夫が大切にしていた物だけど、妻にとっては、使えない物のなんと多いことよ(笑)

よって、こんな名フレーズが誕生しました。

夫の宝、妻のゴミ

存在しなくなっても、かなりの年月、夫の物の多くが、我が家に居座り続けました。

「この家には居ない人の荷物のほうが多い」

次男の言葉に目が覚めて、大規模な断捨離に挑んだときには、夫が死んですでに10年が過ぎていました。

“分別”に手間取り、時間と手間のかかる大変な作業となりました。

プロに頼んだら、ナン万円もかかったと思います。

小学校時代の修学旅行のしおりを見つけたときには、夫への懐かしさを通り越して、ヘナヘナと脱力(笑)

大事な時間を使って、何をしてるの?

夫が宝にしていたもので、わたしの生活に持ち込まれたのは、何ひとつなく、特に趣味のものに関しては、残されても困るものが多かったです。

それを応用しますと、こうなります。

わたしの物も、たぶん、ゴミ

それゆえ、できるだけ荷物を減らす努力をしているというわけです。

【500回目の投稿】還暦までに終えた5つのこと。そしてこれからの夢1つ。

2018年4月17日

 

生きざまだけが残るもの

人は死んだあとで「こういう人だったのね」ということが、はっきりするものです。

人は人に対して、何かしらの影響を与えながら生きています。人とたくさん関わってきた人は、なおさらです。

また、強く影響しあってきた者同士は、もっと強烈に。

夫などは強烈すぎたため、こっそりと入り込んで、今やわたしの一部になっていたりします。

その生きざまを表現るすものが”遺品”というわけです。

残るのは、物ではなく、生きざま

“遺品”という物を通して、姑の生きざまを見たというのが『姑の遺品整理は、迷惑です』という小説です。

その極にある生き方のモデルに、主人公の実母を置いて、2人の女性の生きざまを見せているのが、この小説のテーマでしょうか。

 

風通しのいい空間

わたしの母は買い物が大好きで、いろいろなものを買い集めた人。実家は物で溢れていました。布団から食器から衣類まで。旅館でもやるのかというほどに(笑)

しかし、買い集めたのはいいけれど、生きているうちには使いきれないとわかってきたとき、母には焦りが出てきたようです。自分とっては宝なので、捨てるには惜しい。

ということで、10年ほど前にわたしに、いろいろ送りつけてきました。

「いいものばかりだから、大事にしてね」

「絶対に捨てるんじゃないよ」

一応「ありがとう」と受け取とりましたが、わたしにはいいものには見えず、場所塞ぎなものばかり。

それらは10年ほど我が家に存在していましたが、全く不要な物でした。結局一度も使わず。

最近、思い切って、全部、処分させてもらいました。

場所のほうが大事だからです。

でも、捨てるのには、心が痛みました。ちょっとイヤな仕事でした。

風通しのいい空間こそが、宝

やはり、自分で手に入れたものは、自分で処分すべきなのです。最後はだれかの手を煩わせることになるけれど、最低限にしたいものです。


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りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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12 件のコメント

  • 実家(歩いて5分)の母も戦争を体験した世代なので、物を処分できません。お片付けはしたいようで「このコート、あなた、着ない?」などとちょいちょい私に押し付けてきます。捨てるのは私の係ということで「あ、ありがとう。今シーズン、着るわ」と言って引き取ってきては、地域の廃品回収に出しております。
    私自身が自分のものも片付けられないので、多分「私のモノも全部ゴミ」だなー。

    • シーラカンスさん

      こんにちは♪

      拒否しないで受け取って、処分してあげる。
      これはいいですね。
      「今シーズン着るわ」がポイントですね。
      一度手にした物って、どうしてこんなに捨てられないのでしょうね┐(´~`)┌

  • おはようございます
    朝からうなづきながらブログを拝読。
    夫が他界して三年経ち、ここ数日、夫とは、趣味に仕事に仲良くしてくれ方、また学生時代からの旧友夫妻に会う機会をもて、遺品に困っているという話をしたら、「もう、そろそろ処分してもいいんでないかい」と背中を押してもらいました。多趣味だった夫をよく知る方達で、同じくご自身も多趣味なのにそんな発言してくれたら、死んだら妻に捨てまくりされても恨まないってことよね?って確信みたいなものが、私の心に芽生えました。
    そばで聞いていた夫の友人妻は、やはりモノが多いと私のような思いをするのが嫌でご主人のおしりを叩いていました。私の大事な残った人生を場所を占拠され、時間を搾取され、ストレスを抱えて過ごしたくない!やはりここにたどりつきます。ただ今、娘の引越作業中ですが、不思議だったのは、Amazonとかを利用するせいか、大量の段ボール箱を部屋やらベランダのあちこちに貯め混んでいたこと。いやーすごい量でした。処分に困り、車のある地元の方に循環コンビニなるところに数回にわけて、運んでもらいました。
    モノはためこんではいけないのです。まわしていかないとです。お金も!まわしていかないと。人との関わりも!身体の中も!
    まわらなくなったら終わりなんですよね〜
    私の姑も実母も、終活が潔い方だったので遺品整理は割と早くすみましたが、それでも大変でした。りっつんさんの胸中を察すると…
    嫌な気持ちをパワーに変えてください。
    お疲れ具合と相談しながら。
    勝手な事ばかり書いてしまいました。
    おもしろそうだから、本、読んでみますね。

    • まめぴよさん

      こんにちは♪
      本当に亡くなった人の物を処分するのは、
      なんとも気の重い作業ですよね。
      こればかりは、やった人でないと分からない!
      その人の世界に引きこまれてしまうのかしらね。

      物もお金も回す。
      なんでも回す。
      そういう覚悟を持ちつつ暮らせば、姑さんやお母さんのように、
      潔い結果になるかもしれませんね。

      義母の家の中を見てしまったので、後には引けないです(笑)
      今月中にはケリをつけます!

      段ボール箱はなんだかんだ、たまりますよね。
      もしかしたら使うかもって思ってとっておくけど、
      使うことなんて、あまりないのにね(笑)

  •  初めまして、いつも楽しく読ませていただいています。
    独身一人暮らしの72歳です。
    私の母もタメゴンでした。
    大変でした。中には大変良いものが混じっていました。ごちゃごちゃなのです。
    高級品からおもちゃのようなアクセサリーまで、選別、廃棄、使えそうなものは修理。
    着物はまだ残っています。
    この経験で、これからの生活に必要なものだけを残すようにしています。
    先日、手持ちの最後まで残していたレコードを買い取り業者で処分しました。
    そしてついでに掃除をしましたら、スピーカーが経年劣化で中がぼろぼろでした。
    修理も考えましたが、新しく手頃な価格のスピーカーをアマゾンで手に入れ満足しております。
    不要なものを処分したら欲しいものが手に入ると言うのは本当でした。
    何の愛着もない義理のお母様の物達。精神がやられないように
    時々、自分ご褒美を与えて頑張って下さい。

    • 翠さん

      はじめまして♪

      タメゴンさん、いろんなところにいますね(笑)
      着物をどうするかも悩ましい問題の1つですよね。
      義母も多分持っているはず。
      まだタンスの中までは見ていないので、
      何が出てくるかわかりませんが、
      段階を踏んで全部処分ということになるでしょう。

      働いて、お金を手にして、物と交換して
      だけど、なにひとつ持つことなく、世を去るのですから、
      一体、人間って、なにをしているのかしらと思ってしまいます。

      自分へのご褒美、考えます!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

  • こんにちは。
    分かりま~す。
    実家、義実家の片付け、本当に
    大変でした。
    次は自宅の番とポチポチ始めています。
    が、自分だけが分かる懐かしい、大事
    という感情にいつピリオドを打つべき
    なのか、年齢、体力と相談中です。
    本当に「私の宝物、子供のゴミ」です
    し、あの大変さを子供に残したくあり
    ません。
    無理されずにやって下さいね。

    • キャサリンさん

      こんばんは。
      今日は片付け屋さんに電話をかけてみました。
      とにかく、暑くなる前にと思っています。
      プロへ依頼することも初めてなので、
      勝手もわからず、不安です。
      こんな仕事を、残したくないなあって、
      心の底から思います。
      ありがとうございますヾ(@⌒ー⌒@)ノ

  • はじめまして りっつんさん 
    以前よりブログ拝読させていただいておりました カメダ ノボル と申します

    遺品整理(まだ遺品ではないとのことですね)大変ですね

    『姑の 遺品整理は 迷惑です』 わたしも読みました そして わたしも実家の 遺品処分で 親の介護に関わっていた妹と ケンカしながら はじめは自分でどうにかしようとしましたが 最終的には 業者に依頼して処分しました

    りっつんさんの 今回の記事を読んで あらためて その時のことを思い出しました

    実は わたしは りっつんさんに影響されて 今年よりブログを始めました 毎日更新で とりあえず100回を目指しています 本日で55回目をむかえた 駆け出しです 文章の練習にと思って まだページの整備もままならず ただただ 日々描いては 新規投稿しています

    わたしのブログでも 「遺品整理」や「断捨離」について 記事を上げたことがあります 第17回 第18回 第19回です 

    ブログ名は 「ついの住処-ノボルの視点 小さいお家(タイニーハウス)で暮らす」 です

    現在わたしは 自宅を断捨離して シンプルに暮らすための 準備をしています
    参考にしていただけることが あれば 幸いと思い 今回初めて お便りさせていただきました

    ノボル
     

    • ノボルさん

      はじめまして。
      コメントをありがとうございます。

      なんでこんなに世の中には物が溢れているのでしょうね。
      だから、自分にとって本当に必要なものを見極める力が必要なのですよね。
      だいぶ断捨離が進んだとはいえ、まだまだ物があります(笑)
      5年後には、もう少しスッキリしていたいと思っているのですが、
      どうなることやら。

      ブログ、目指せ100記事ですねヾ(@⌒ー⌒@)ノ

  • 。。。。終活、、、
    身の回りを片付けないと、と思っている今日この頃です。

    りっつんさんと違い、
    掃除、整理下手で、物を捨てれないので、
    今のうちから、少しずつやった方が良い感じです~

    • さっちさん

      こんばんは♪

      なんでも”少しずつ”ですよね。
      一度にやるのは、心が疲れます。
      少しずつ処分すれば、いつかは片付くはず!(笑)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。