笹野一刀彫の酉。36年前に夫に買ってもらった思い出の品。

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いよいよ酉年も終わりが近づいてきました。

間もなく年女としての1年が終わります。何とか無事に過ごすことができました。

今年1年、机の前でわたしを見守ってくれた酉たちに感謝しています。

 

山形の民芸品の笹野一刀彫

さて、この酉たちの中で、一番古い物は、笹野一刀彫の酉です。

よく見るとかわいい顔してますね。

今まで、こんなにじっくりと見たことがなかったかもしれません。

こんなかわいいお目目で、見つめていてくれたんですね。

やあ!まいど~。

裏を見ると、こんな日付が。

昭和55年12月22日。

山形駅にて夫となる人に買ってもらったことが記されています。

わたしは23歳。夫は25歳でした。

「山形まで仕事に行くから、一緒に行こう」と言われて、夫についていくことにしたのでした。

あの当時のお気に入りだった赤いコートにキャメル色のブーツを履いて、出かけていったはず。

今となっては夫と言えるわけですが、当時は、まだ将来未定の間柄でした。

一寸先は闇。若いころの恋なんて、そんなもんですよね。

付き合い始めて半年もたっていない頃で、恋人のような、ちょっと違うような気もしていました。

たぶん、けっこう悩んでいたと思う。このまま付き合いを続けていっていいのかなあって。

仙台から山形までは仙山線で1時間ほど。仙山線は山と川の景色がとても風景の美しい路線です。

昼ご飯を食べて、この酉を買ってもらって、雪が舞う山形駅で別れました。

翌年に酉年を控えていたので、この酉さんが目に止まったのでしょう。

夫は数日間山形に泊まり込んでの仕事とのことで、わたしはひとりで仙台まで戻ってきました。

それから1年。

紆余曲折。すったもんだ。ヒョウタンからコマ。この言葉すべてを通り抜けて秋になって、わたしたちは結婚することを決めました。

12月になり、夫はわたしの両親に結婚したい旨を伝えに来ました。

そしてその半年後の6月に結婚式を挙げました。

しかし入籍したのは、それから3か月後。

なんで入籍しなかったのかと言えば・・・なんででしょうね(笑)

この酉さんは、そんなわたしたちのすべてを見ていた数少ない目撃者なのです。

結婚前からの2人の思い出の品で残っているのは、もう、この酉さんくらいのものです。

夫の私物は、ほとんど処分してしまいましたし、夫との思い出は、わたしの頭と心の中にあるだけです。

この酉さんと、24歳、36歳、48歳、そして60歳と4回の酉年を迎えることができました。

次の酉年を迎えることはできるのでしょうか。

次の酉年を迎えたら、わたしは72歳。夫の倍ほども生きる勘定になります。

わたしだけが、どんどんおばあちゃんになっていきます。

 

いよいよ、わたしの60代が始まりました。


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2 件のコメント

  • ようこそ60代へ
    60代は、ゴールデンエイジですよ(^-^)/
    60代半ばの私が言うのだから、間違いなし‼︎
    今迄どおり、毎日を大切に楽しんで紡がれている素敵なブログ、楽しみにしています

    • どらさん。コメントありがとうございます。
      60代におじゃましま~す。
      60代はゴールデンエイジ!
      どらさんが言うのだから、信じちゃいます。
      どんな60代になるのか、楽しみです。ヽ(^。^)ノ

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。