シリーズお盆。ふるさとを思い出す味。

お盆はたった3日。今年は「ブログでお盆!」

 

関西支店の盆棚

関西支店では、昨日急きょ盆棚がしつらえられたとのこと。やはり前日の背筋も凍る事件で、何か感じるものがあったのでしょうか。

しつらえられた盆棚に笑いました。

息子いわく「気持ちだから」と。いいんだよ、これで!

でも、ビニール袋は片づけたほうがいいよ。

息子は亡くなった父親、そして亡くなった嫁の母親の魂を呼んで、晩ごはんをともにしたとのこと。みんなでどんな話をしたのでしょうか。

長男はず~っと墓参りに積極的ではありませんでした。わたしは無理強いをするほどでもないので、好きにさせておきました。

変わったのは、子どもが生まれてからです。我が家に来るたびに「墓、行こう」と言います。ルーツを感じるのでしょうかね。

さて、わたしは8月が好きです。とくにお盆が過ぎるころの夕方。夏の風の中に秋の風がほんの少し入り込んできて、季節の移ろいをふと感じる瞬間がとても好きです。

そしてこんな時期、決まって、こんなものが食べたくなります。

 

ふるさとの味

たくさんあるわけではない、ふるさとの味です。この時期はこれです。

ナスとミョウガの卵とじのうどん

この日の麺は秋田の稲庭うどんです。

ナスとミョウガを千切りにして、卵でとじました。普通の麺つゆ味。

これを食べると夏の終わりを感じます。この時期になると、実家では定番のメニューでした。

父を思い出します。父は無類の麺好きで、麺の細さや硬さにはとてもうるさかった。

父のふるさと石巻まで好みの麺をわざわざ買いに行ってました。たしか「遠山製麺」とか言ったかなあ。取り寄せてみようかなあ。

 

どんどん焼き

なんで、これをどんどん焼きというのかは不明。母のふるさとで、わたしがいつも楽しみにしていたおやつです。

簡単に言えば、みそ味のホットケーキです。

材料は小麦粉・卵・牛乳・砂糖・味噌だけだと思います。ハイカラなおやつではないのです。

近所の小さな製粉所に麦を挽きに連れて行ってもらった記憶があります。材料が新鮮だったのがおいしさの秘密なのかもしれません。

今年もイマイチのどんどん焼き。でも、そこそこはおいしいんだよ~。ヽ(^。^)ノ

これをわたしに食べさせてくれたのはつや子おばちゃん。わたしが高校2年の時に膠原病で亡くなりました。

こどものころ、時々、田舎の祖母の家に預けられていたわたし。めんどうをみてくれたのは、祖母ではなく、つや子おばちゃんでした。

わたしはずっと親戚だと思っていたのですが、大人になって、おばちゃんの過去を知りました。

おばちゃんは貧しい家の出身で、6歳の時には子守りとして働きに出されたのだそうです。おしんですね。後で知りましたが、まったく教育を受けていなかったのだそうです。

30歳を過ぎて祖母の親戚の三春おじさんと結婚して、祖母の家の農仕事を手伝っていたのだそうです。おじちゃんとおばちゃんは、祖母の家の隣に住んでいました。

おばちゃんが40半ばを過ぎたころ、体調があまりにも芳しくないというので、わたしの母が仙台の大きな病院に連れて行くことになりました。

そこで母はおばちゃんが文字をまったく書けないことを知ったそうです。問診票が書けなかったのだそうです。

おばちゃんはそれから数年後に、おじちゃんと遅くに授かった小学生の息子を一人残して、亡くなりました。亡くなった時の祖母の泣き声は今でも耳から離れません。

祖母は早くに未亡人になりましたから、おばちゃんとおじちゃんに助けられて生きてきたのでしょう。おばちゃんの残した息子は、わたしの祖母の手で育てられました。

今から45年も前に亡くなったつや子おばちゃん。だけど、夏になるとわたしは必ず思い出すのです。あの甘じょっばいどんどん焼きの味とともに。

そして、毎年自分で作ってみるのです。とにかく食べたくなるのです。だけど、今まで、おばちゃんが作ってくれたどんどん焼き以上の味に焼けたことは一度もありません。

どんなテクニックがあったのでしょうか。幻のレシピです。「作って、作って!」とせがむと「しょうがねえなあ」と言って焼いてくれました。

あの味とともに、おばちゃんの日焼けした顔、笑った顔と怒った顔。そして田んぼを吹き渡っていく8月の風。この季節になると、よみがえるのです。

そして食が人に残す記憶って、すごいなと、おばちゃんを思い出すたびに思うのです。

おばちゃん、今頃はどこかに生まれかわったかな。


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ABOUTこの記事をかいた人

りっつん

1957年生まれの60歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。好きなミュージシャンは山下達郎。 時々、3歩あるくとすべてを忘れる「とりっつん」に変身してしまう。