45年前に知った曲「フレディもしくは三教街」

1日が過ぎるのが、早いこと、早いこと。

起きたと思ったら、すぐに夜になる。

あまりに大げさなように聞こえるけれど実感として本当。捕まえようと思っても、どんどん逃げていく、時間。

ただただ、流されています。

こんなにも1日があっと言う間に過ぎていくと、本当にあっという間に終わりの日が来てしまいそうです。

あら、もう終わり?ってね。

 

つゆのあとさき

この時期に、ある条件の元で吹いてくる風が、トパーズ色の風。

それはあくまでもわたしだけに吹いてくる風。

雨上がりの雲の間に、少しだけ青い空が見える。そんな気象条件。

ぬるい空気の中に吹き込んでくる冷たい風。スーッと通り抜けていくのです。

トパーズ色の風というのは、若い頃によく聴いていたさださんの歌「つゆのあとさき」に出てくるワンフレーズです。

つゆのあとさき。トパーズ色の風に吹かれる婆ふたり。

2020年6月18日

毎年、毎年、ちゃんと吹いてきます。そしてそのたびに口ずさんでいます。

今年はもう1曲思い出しました。

「フレディもしくは三教街」という歌です。

 

フレディもしくは三教街

これはさださんが「グレープ」時代に作った歌。

さださんの歌の中でも傑作中の傑作だと思う。

このアルバムの発売されたころ、わたしは高校生でした。

この歌を初めて聴いたのは、友人の家でのこと。今でもそのシーンは細部まではっきりと覚えています。

学校帰りに市電に乗って友人の家に行ったこと。

友人Jと当時Jが付き合っていたT君と、3人で聴いたこと。

飲んでいたのはコーラだったこと。

このアルバムを持ち込んだのは、T君だったこと。

この歌はテレビから流れる流行歌しか知らなかったわたしに「アルバム」というものの価値を教えてくれました。

アルバムの中にアーティストの真髄がある!

それから10年ほど、さださんのアルバムを買い続けました。

 

フレディにポトンと涙

あれから、45年。

久しぶりに聴いた「フレディもしくは三教街」

歌の中に出てくるフレディの姿を思ってみたり、景色になっていたおじいさんやおばあさんの姿、初めて聴いたときのことやら、夫と2人で聴いたことや、大事な人を奪っていったであろう戦争のことや、それから、それから・・・。

夫はどんなおじいさんになったのかなあとか。

ごちゃごちゃ混ざって、ポトンと涙がこぼれそうになりました。

え〜っ。こんなことで、泣く女だったっけ?

これが老化ということかと、我が身を笑ってしまいました。

なんで年をとると涙もろくなるのでしょうか。

たぶん、見聞きしたり体験した人が、積み重なったからに違いありません。

歌1曲から喚起されることが、1つだけではないのです。あれここれも!

45年前には単なる物語としてしか聴いていなかったはずの「フレディもしくは三教街」は、わたしの中で時間をかけて発酵熟成して、芳醇な香りを放って、まるで高級ウイスキーのよう。

いま聴いている音楽や、見ている景色や、読んでいる本も、時間をかけて発酵していくものかもしれません。

 

今日のコーヒー

今朝も朝ごはんを食べたあと、コーヒーを淹れました。

コーヒーを片手にブログを書き始めます。

ポットを温めて、一度沸騰したお湯を少しだけ落ち着かせて、ドリップしました。最近は心を込めて淹れることにしています。

なぜなら、わざわざ珈琲屋さんで粉を挽いてもらってるから。もったいないので、丁寧に(笑)

でも、そんなことを繰り返していたら、朝のコーヒーも楽しみになりました。1日の始まりには、美味しいコーヒー。

そうだ!飲む前にゴミを置いてこよう。1分待っててね。

急いで戻って玄関を開けたら、家の中からまるで喫茶店のようにコーヒーのにおいが。居るときにはそんなににおいを感じなかったのに。

そのにおいで、ある場所を思い出しました。

アメリカの息子たちの暮らしていた家のにおいでした。

その日の天候や、家の中の様々なにおいと反応して、同じコーヒー豆なのに、毎日少しずつ違うにおいを作るようです。

ちょっと不思議です。

そういえば、8年前のちょうどいまごろ、ともたんの出産応援隊としてアメリカに向かったんだっけ。

もしかすると、意識もしていなかったけれど、優秀すぎる記憶装置が覚えていたのかもしれません。

過去の記憶があまりに多くて抱えきれなくて、いまのことが覚えられないのかも(笑)

それなら、それでもいいや、こんなにいい時間があるのなら。こうして織り混ざっていく過去を反すうすることが、年をとる楽しみの1つかもしれないから。

今日はトパーズ色の風が吹くかなあ〜。

町の夏祭り。夕暮れを見ながら、アメリカの小さな町を思い出す。

2019年8月12日

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りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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10 件のコメント

  • りっつんさん、こんにちは。
    わたしも若かりし頃、さださんの世界に魅了されていました。「つゆのあとさき」は大好きな曲。
    トパーズ色ってどんな色なのかなぁ?って幼いながら想像してました。
    昨年の6月初めの結婚記念日の日に、入院中の主人の容態が急変しました。毎年、2人でお祝いをしてきたので、「何にもしなくて悪かったね」とポツリと言われた言葉が頭からはなれません。
    そして、6月の終わりに、主人は旅立ちました。
    6月という季節が、こんなに辛くなるとは2年前には想像もしていませんでした。
    久しぶりに、「つゆのあとさき」を聴きました。
    大好きな曲だったけれど、この曲で泣いたのは初めての気がします。

    • よろさん

      おはようございます。

      1年が経つのですね。
      朝日新聞の土曜日の連載で小池真理子さんが
      亡くなったご主人のことを「かたわれ」と
      書いていらっしゃいました。
      きっとよろさんも、そんな感じだったのかな。
      そんなことを思いました。

  • 「起きたと思ったらすぐ夜になる」。同感です!今日のブログもこの前のもその前のも、色々同感です。
    ただ、風の色は感じた事ないな〜。トパーズ色の風、なんだか良いなあ。

    3人の娘が巣立って夫婦と犬一匹になった妹と最初から夫婦だけの私。ここに子育てを終えた未亡人26年生のりっつんさんが加わって(注・正しくはりっつんブログ)私達姉妹の話題は尽きる事無く弾みます。
    iPadを出窓に置いて家事の途中でも喋れる画面も見える、良い時代だなぁって思います。
    今や私の生活の一部となったりっつんブログ。
    「今日の話題は何かなあ」と毎日楽しみに欠かさず読んでます。

    • かめこさん

      おはようございます。
      同感、ありがとう!
      風に吹かれた時、立ち止まってみてください。
      ふと色が・・・って、あんまりないですけど(笑)
      離れていても、無料で顔を見ながら会話できることに、
      本当に驚きました。
      息子たちがアメリカにいても、そこにいるようでした。
      進んでいく時代をどこまで見られるのかなあ。

  • ブログを読ませていただいて、私も久しぶりにつゆの後先やフレディを思い出しました。さだまさしさんの当時の学曲、60近くになっても、心に残っています。
    私は波打ち際にいけば、さざ波を、虹を見れば、思い出はゆりかごを、川辺では、道化師のソネットを、今も口ずさみます。
    同じような方がいるのだと、嬉しくなり、初めてコメントさせていただきました。ありがとうございます。

    • Kumikoさん

      はじめまして。

      さださんの曲、なんか忘れらないものが多くて。
      思い出に一緒に織り込まれているようで。

      秋になって稲穂を見れば「桃源郷」を口づさんでしまいます。
      カラオケでは「吸い殻の風景」をついつい。
      さださんの歌は音域が広くて難しいけれど、
      あれだけはなんとか歌いきれます(笑)

      昨日も「つゆのあとさき」、歌ってました。

      こちらこそ、温かいコメントをありがとうございました。

  • はじめまして^^
    マッキーと申します。
    婦人公論の記事から、りっつんブログを知り拝見させて頂いています。
    毎日の生活を楽しんでおられるのが、ブログから伝わってきて、励まされます。

    私は64歳なのですが、60歳を過ぎた頃から1日が長く感じられて、毎日を少々持て余し気味なのが、小ささな悩みです。
    りっつんさんのブログを毎日拝見して、1日を短く感じられるようにお勉強しようと思います。

    • マッキーさん

      はじめまして。

      「婦人公論」さん経由の、初めてのコメント!
      ありがとうございます。
      載せていただいた甲斐がありました(笑)

      みんな同じ時間なのに、どうして長さの感覚が違うのでしょうね。
      とっても不思議です。

      これからも、どうぞご贔屓にヾ(@⌒ー⌒@)ノ

  • はじめまして。リベ大の両学長の紹介でりっつんさんを知り、50代半ばでブログを始めたサラリーマンです。りっつんさんには感心することばかり。色々参考にさせていただいているところにさださんの記事を見つけて思わずメッセージを書いています。私も中学生時代にさださんと出会い、今でもライブに行っています。今になると涙が溢れる曲が私にもあります。さださんに関する記事はまだブログに書いていませんがいつか書きたいと思っています。その時には紹介させていただきますので添削お願いしまーす!

    • アリさん

      はじめまして。

      さださんの生声は15年ほど前に、
      新宿での公演が最後です。
      とにかく名曲が多いですよね。
      詩がいいんですよね。曲のタイトルも秀逸です。
      さださんの歌だけで、カテゴリーが1つ作れるかも?(笑)
      ぜひ、曲に絡めて、思いを綴ってください!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    りっつん

    1957年生まれの60歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。好きなミュージシャンは山下達郎。 時々、3歩あるくとすべてを忘れる「とりっつん」に変身してしまう。