夫の命日。雨なので、きっと墓参りはしない。

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窓を開けたら、細かい雨が降っています。

今日は夫の命日。

26年がすぎました。

26年はとても長い時間です。

わたしが母親になったのは26歳のときでした。26年は生まれて自分自身が母親になるのと同じ時間。

自分の誕生日よりも夫の命日のほうが、時の流れを意識します。

62年の重さより、26年のほうが重さを感じます。

たぶん、あの時、わたしは新たに生まれたのかもしれません。26年前のわたしはきっと別な人。

だから、わたしは26歳・・・・かも。都合がよすぎる新たな解釈(笑)

「命日ドンピシャに墓参りをしなくてもいいよね」

と、一応、線香だけは焚いてみました。あとで、花くらい供えようかしらね。

何とも気の抜けた未亡人です。

歩きたい!という天気になったら、墓、参ります。

晴れないと行きたくない。

だって、あの麦わら帽子をかぶって墓参りしたいから。見せびらかしたい。

さて、海辺で微笑んでいる夫の写真ですが、写真が薄くなって、顔がイマイチはっきりしなくなっています。年々、薄くなっている。

仕事で訪れた海辺はちょっと珍しい場所。海外です。

日本人ではたぶんあまり行ったことのある人はいないかも。

つい先ほどテレビを見ていたら、チャリンコ火野正平さんが、

「どこに行くの?」とおばちゃんに聞かれて、

「あの世」と即答していたのが、印象的でした。

思わず声出して笑っちゃいました。

命日に聞くと「あの世」というフレーズは、ちょっと心に響きます。

確かにそこしか行く所はないけれど、でも、そこにもずっといるわけではないかもしれない。

ふと、夫は、もう「あの世」にはいない気がしました。

どこかに生まれ変わって、新たな人生を歩いている。

そんな気がしました。

夫の知っているわたしは、もういないように、わたしの知っている夫も、もういないのかもしれない。

夫の時間もまた動き続けている。

死んだからといって、そこですべてが終わっていると断言できる人は、きっといないはず。

この世のしくみは、不思議に満ちています。


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経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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14 件のコメント

  • はなです!

    あちらの生活がどのようになっているのか、全然見当がつきませんね。

    火野正平さん、とぼけてるでしょう~(笑)とても無邪気な方で、天真爛漫ですよね。お友達になりたいです。(笑)

    主人との思い出の海岸を訪ねていただいたとき、もう来ることはないと思いますと書いたので、孫ときたらええねん!と答えてくださいました。それを聞いて、そのうちな~と返事をしてしまいました。
    毎回ちょっとしたボケで笑い、突っ込みを入れていますよ~

    命日3回目の未亡人初心者の私はその日は贅沢の日です。
    ちょっとお高いお肉を食べたり、ぜーたくケーキを食べたりしますそれがわたし達らしい過ごし方なんでしょうね(笑)
    未だに毎日夕方には帰ってきてくれているような気がします。
    そんなことを思わなくなったときに私もあちらに逝くのかもしれません。新しい人生は…あんまり変わりそうにもありません(笑)

    • はなさん

      こんにちは。
      わたしも正平さんとお友達になりたいわ〜。
      確かにお孫さんと行くのもアリですものね。
      パッと返せる正平さん、ステキ!

      贅沢をするのもいいですね。
      3回目の命日なんて、何をしたのかなあ。
      まったく覚えていません。
      たぶん、子どもたちと何か食べたのかなあ。
      あまりに過去になりすぎました。

  • りっつんさん お久しぶりです
    私は もうブログは 辞めてしまいましたが りっつんブログ いつも楽しく 読ませて頂いています
    りっつんさんの考え方は素敵です
    読んでいて 「あぁ!」といつも すとんと ふに落ちる
    そんな感じ
    いいわぁ❣️

    • ヨーキーさん

      お久しぶりです・・・・って、
      ヨーキーさんのコメントを探したら、見つからなくて。
      もしかしてお名前を変えたのかな。
      腑に落ちていただいて、光栄です。
      ありがとうございますヾ(@⌒ー⌒@)ノ

  • 本当に。
    この世の仕組みもあの世の仕組みも
    不思議に満ちみちていますね。
    仏壇にお参りしながら、ふと
    じいちゃん、ばあちゃん、父の魂は
    今も私の父達なのだろうか?
    記憶は残っているのだろうか?
    なんて思う事があります。
    全体の魂はひとつとなってシェイクされ
    浄化され、魂の格が上がっていくなんて
    読んだこともありますが。
    あの世も課題があるのかしら?
    楽しみな様な、しんどい様な。
    でも会いたい人は沢山います。
    (この世だけで、もう結構な人も。)

    • キャサリンさん

      全体の魂がシェイクされて浄化されるって、
      なかなか壮大ですね。
      確かにこの世の付き合いだけで十分な人、わたしもいますよ(笑)
      そしてあの世に行った人で会いたい人、数が増えてきました。
      最近、本当に会えるような気がします。

  • りっつんさん

    はじめまして、
    私は1958年生まれ、神戸の女子中女子高育ちです。
    魂は、存在すると感じています。
    それぞれが居る次元は違っても、魂は不滅だと思っています。
    真言宗のお寺に生まれたので当然かもしれません。
    子供の頃から、境内、墓地の空気の中に、穏やかに宿る
    親しみ深い存在を感じていました。
    小学生の時に無縁仏の塚の頂上まで登ったら、その夜、
    首が回らなくなって、丸一日寝たきりになりました。
    怒られた!と思いました(^◇^;)

    ミシェル ペトルチアーニを聴かれたことはありますか? ”ミシェル・ペトルチアーニ/ ソロ・ライブ” を聴くと、いつも彼の魂がすぐ側に居るように感じます。
    だいぶ前に亡くなりましたが、まだそんなに遠くまでいってないのかもしれませんね。
    フランクフルトのライブです。よかったら一度聞いてみてください(^-^)

    • かぐやさん

      おはようございます。
      コメント、ありがとうございます。
      同じころに女子学生だったのですね。

      不思議な体験をされているんですね。
      首が回らないなんて、コワい!
      わたしも、たぶん魂のようなものは存在すると思っています。
      何か形にはならないけれど、何か。
      夫も亡くなった友人たちも、絶対に消えてはいない。
      どこかにいます。

      そして最近は、すべてが起こるべくして起こっているんだなあと、
      根拠はないけれど、ただそう思うようになりました。
      その流れに乗って入ればいいんだなあと。

      ミシェル ペトルチアーニ。
      知らなかったので、検索してみました。
      興味あります!アルバムを買ってみようかと思います。
      ステキな情報をありがとう!

        • かぐやさん

          おはようございます。
          ちらっと聞いたのですが、迫力ありますね。
          おすすめのアルバムがあったら、ぜひ教えてください!

          • りっつんさん

            こんにちは。

            ミシェルペトルチアーニでは、
            “プロミナード ウィズ デューク”も好きです。
            そして、秋の気配が感じられるようになったら
            “ステファン グラッペリ、ミシェル ペトルチアーニ
             フラミンゴ”を聴きます。

            夏の盛りには、ジャヴァンの ”ルース”

            気分を上げたい時には、
            フィリッパ ジョルダーノの ”フィリッパ”

            スタンダードなところでは、
            ビル エバンスの ”ワルツ フォー デビー”

            そして、同い年、同じ月生まれの
            マイケルジャクソンも大好きです。
            深く、知れば知るほど、好きになります。

            (^-^)v

          • かぐやさん

            おはようございます。

            詳しいお話、ありがとうございます。
            さっそく、探して手配しようと思いますヾ(@⌒ー⌒@)ノ

  • りっつんさん、はじめまして
    未亡人15年57歳うさぎです。(うさぎ年生まれ)
    私も主人はお墓に眠っているのではなく
    生まれ変わって別の人生を歩んでいるのだろうと
    思ってます。

    • うさぎさん

      こんにちは。
      コメント、ありがとうございます!

      そうですよね。
      きっと生まれ変わって、
      また新しい人生を歩いていますよね。
      そう信じると、なんかホッとします。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。