干された布団に見える家族の姿、そして、今日は記念日

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ベッド生活なので、どうしても布団を干さなくてはということはないけれど、やっぱり掛け布団くらいは干したい。

ああ、晴れ間が恋し〜い。

 

布団干しの日々

布団はフカフカしているに限る!

過去に4人で暮らしていたときには、布団を敷いて暮らしていました。

汗っかきの息子たち。だから、雨が降らないかぎりは、布団を干す!

我が家のベランダには、いつも所せましと、布団が干されていました。

布団は敷いてあるか、ベランダに干されているもの。押入れなんて、不要でした。

4人から3人になっても、布団干しは続きました。

これは欠かせない、毎日の仕事の1つ。

そしていま。

我が家のベランダに布団が干されるのは、まれな光景となりました。

息子たちが家を出てしばらくして、わたしはベッドの生活に変えました。

あのとき、初めて、自分のために何かしようと思いました。

20年あまりの期間、多くの時間を家族のために使っていたことにさえ気づいていませんでした。

ひとりになって、初めて、自分のための時間や道具などを意識するようになったのです。

そして、まずは寝ることを大事にしようと、大奮発。

シモンズのダブルクッションのセミダブルを購入しました。

以来、布団干しは、遠くになりにけり。

 

家族が見える

梅雨の晴れ間。

歩いていたら、よそのお宅のベランダがとっても気になりました。

みんな、布団、干してる!

何枚もの布団が元気よく干されていたり、2枚の布団が仲良く干されていたり。

家族の風景が見えるようです。

もしかすると、以前だったら、うらやましいなあと思っていたのかもしれません。

いや。絶対に思ってた(笑)

今ではご夫婦で買い物をしている人たちを見ても、なんとも思わなくなったけれど、以前は、本当にうらやましかったものです。

だけど、いまでは、家族というものに対して、まったく、何も感じない。

“布団、気持ち良さそうだなあ〜”

どちらかというと、布団になった気分になって、眺めています。

誰かのために、夢中で暮らした日々があったことも、よい思い出。

もう一度、誰かのために、毎日布団を干したいのかと言われれば、う〜ん、どう答えようかな(笑)

 

何にも、こだわりたくない

山下達郎さんのアルバム『MOON GROW』の中の「夜の翼」という曲が、突然頭の中で鳴り出しました。

本当に頭の中って、どうなってるんだろうと思います。

何かのきっかけがあったとも思えないのに、こんなふうに突然に鳴り出すことがあります。

鳴り出したら、そりゃ、もう、聞かないではいられません。いますぐ、聞かせて!

急いでCDを探すのだけど、ぐちゃぐちゃになっていて、大騒動(笑)

やっと見つけて、ずっとかけっぱなしの『MOON GROW』。

あのアルバムを一番最初に聞いたのは、ちょうどこんな季節だったのかも。

アルバムを聞いていたら、あの頃のことが、ぱーっと蘇ってきました。

メロディが画像と香りを連れてきてくれました。

家族を卒業したばかりで、寂しさもあったはずなのに、新しい暮らしがとても新鮮だった、あのころ。

ヒリヒリした寂しさと、ウキウキする心とが、ぐちゃぐちゃに入り混じって、とても刺激的でした。

だけど、布団干し真っ盛りのころのわたしも、『MOON GROW』を初めて聞いたころのわたしも、今はもうどこにも見当たりません。

上書きを繰り返して、今のわたしになっています。

どこにも、本当の自分なんていないのかもしれません。

人は常に変化し続けていて、だから、自分というものにこだわるのも、あんまりしたくない。

どんどん変化してみたい。

 

琵琶はギター

こんなことを考えていたら、ふと浮かんできたのは、鴨長明さんのこと。

琵琶をつま弾きながら、長明さんは何を思っていたのかなあ。

元祖ミニマリストが最後まで手放さなかった音楽。

琵琶なんていうと、すごく遠い世界に思えるけれど、いまなら、さしずめギターといったところでしょうか。そう思うと、とても身近。

やってることや、感じていることは、今とあんまり変わらないのかも。道具が変わっただけ。

音楽には、何か不思議な力があって、時代や地域が違っても、根底に流れているものは同じなのでしょう。

長明さんは『方丈記』という作品ゆえに、偉大な人として捉えられがちだけど、たぶんごく普通の人だったのかもしれません。

普通の人とは、想像できないような思考の人でもないという意味です。

長明さんはあの世に行ったら、ぜひ会ってみたい人の1人です。

夫よりも先に会ってみたいといったら、夫はどんな顔をするかしら。

あの世に行ったら、いろんな人に出会えるんじゃないかと、それはそれで楽しみです。

心に刺さる音楽に出会えてよかった。

「音」という目には見えないものを残したいと考えた天才先人たちに感謝しています。

探すついでに、夏に向けて、アルバムの整理をしました。

達郎さんの新しいアルバム『softly』も、数日後には手元に届く予定。

そんなことで、今週の予定をジッと見ていたら・・・

あっ!

今日は40回目の結婚記念日でした。

はてさて、この結婚記念日とやら、何回目まで数えることができるでしょうか。

数える人がわたししかいないので、責任重大です。

果たして金婚式までいけるのでしょうか。

39年回目の結婚記念日は”サンキュー婚式”と命名す。

2021年6月23日

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りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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4 件のコメント

  • リッツんさま こんにちは
    お布団干しに精力を注いでいた頃を懐かしく思い出しました 笑
    やはり子供達が自立してからは 気が向いた時にしか干してないです。
    それとびっくりしたのは 今年の6月の結婚記念で私共も40年です。確かルビー婚式だったかと。
    昭和57年6月なんですね。親近感です 笑

    • ちょきままさん

      おはようございます。
      布団、干しましたよねえ。
      ルビー婚ですか。
      それにしても、あの日が、ついこの間のことのようです。
      あれから、40回目の夏ですね。

  • りっつんさん、こんにちは。
    20日は ご結婚40周年とのこと。
    私も 3月に40周年でした。
    確か、達郎さんとまりやさんも同じ年に挙式されたような。(うろ覚え)
    そして 布団干しの件。
    私も、っていうか ご近所でも結構皆さん、毎日のように布団、干してましたね。
    なんでしょう、その時代の流行り?
    そう、ほとんど 押し入れに入れず、敷いてるか 干してるか…パワーありましたよね。
    りっつんさんの奈良旅話は うらやまし過ぎます。
    私も 友達と、とか ひとり旅もしてみたかったなぁ。
    行きたい所には 即、行くべし、ですよね。
    今日が一番若い、っていうから。
    今も 家族にこき使われっぱなしの私は 隙間時間を見つけて ”仙台ぶらり街歩き”をするのがやっとで それもまた楽しいです(*^ー^)ノ♪

    • ほっこり〜なさん

      おはようございます。
      そうでしたか、ほっこり〜なさんもルビー婚ですね。
      布団干しのパワー、世の中から減りましたよね。
      もしかしたら、布団乾燥機の普及のせい?

      そうです!
      行きたいところには、いま行かないと、行けなくなるかもしれません。
      もう、それほどたくさんの時間はないかもしれないって、
      それがわたしを突き動かしています。

      “仙台ぶらり街歩き”、いいですね。
      個性的な喫茶店が激減したのが、つまらないですけど。
      実は、国分町「アマンザ」のケーキを食べるのが、
      今年の目標の1つです。ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。