衝動的な行動だけど、夫の遺影を仕舞うことにしました

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ずっと続けていたことを1つ終わらせようと、ふと思いました。

前から決めていたことでもなく、今日が特別な日でもなく、何の因果もないけれど、本当に突然に。

 

朝方に見た夢

朝方に夢を見ました。

とってもリアルで楽しい夢でした。

久しぶりに登場したのは、若かりし頃の夫。もしかすると20代?

わたしと一緒にいて、ものすごくうれしそうにしている。名前を連呼している。なんの話をしているのか、内容は分からないのだけど。

と、思っていたら、なんだか違う。

あれ?

あなたはだれ?

あの人のようでもあり、別の人のようでもある。

夫と言われれば、夫。でも違う。

なんだか、混ざっているけれど、半分くらいが夫の要素か(笑)

謎の合成人間X氏は、これでもかという笑顔でした。とても生き生きとしていました。

不思議な夢でしたが、後味のいい夢でした。思い出すだけでうれしくなるような夢でした。

これまでに出会った人たちが、現在のわたしを形作ったことは、間違いありません。

思う以上にいろんな人が、わたしの中にいることを思います。

 

写真を仕舞う

昨日、Yahoo!ニュースを見ていて、目に止まった記事がありました。

亡くなった人の写真を飾り続けることについての記事でした。

なんで突然、この記事が目の前に現れたのか分からないけれど、これもきっと何かの啓示。

長くそばに置いてきた夫の写真を、しまおうかなと思ったのでした。

そんなことを思った翌日の朝方に見た夢。

夫はどこかで次の生を生きているような気がしてきました。もうあの世にもいないかも。

だって、もう、28年。

あの世が退屈になって、またこの世に降りてきていても不思議ではないです。

夫とは同化したと、わたしは思っているけれど、わたしとばかりいても退屈かもしれないし、自分で動かせる身体がないのはつまらないかもしれないし。

飾っていた夫の写真。

すっかり色が薄くなってしまって、顔がぼんやり。

遠い異国の地で撮った写真。

知らない景色の中の夫が、ますます遠くに見えていました。

これが夫だと言われても、なんだか違うなあと思い始めていました。

夫を思い出す時、薄らぼんやりとなったこの写真の夫をイメージしてしまうのも、どうなんだろう。

最後はのっぺらぼうの夫になってしまう。

起きてきてすぐに、写真をしまっているわたし。

考えて動いているのではなく、さも当然のことのように動いていました。

一緒のスペースに並べて飾っていた父の写真もしまうことにしました。

もうこの世の形にとらわれるのは終わりにしよう。

夫のことも、父のことも、写真がなくても忘れることはないのだから。

代わりに、酉の飾り物を置くことにしました。

すると、リビングの空気が、一瞬で変わりました。

 

風に任せる

今までの人生、こうなりたいとか、こうしたいとか、そんな願望を原動力にして動いてきたことはありませんでした。

具体的な夢というものも抱いたことはなく、いつも、成り行きまかせの風まかせ。

その都度、どこからともなく与えられたらしい、やるべきことだけは、真面目にやってきたつもり。懸命にやってきたつもり。

そして、許される範囲で、自分のやりたいこともやってきました。

だから“生きがい”なんて言葉にもピンときません。

こんなもんだから、思いつきでの行動も多いのです。

行動、先にありき。

今回の夫の写真仕舞いも、そんな思いつきの一つ。

でも、もしかすると、大きな意味があるような気もするのです。

それは、後になれば分かることかもしれません。

きっとどこかに流されていくのだけど、それは自分の力では決められないからこそ、こういう行動の1つが何かの合図かもしれない。

偶然という名の必然。

そんなロマンを感じつながら、そんな世界に住んでいることを楽しんでいます。

これから、どんな風力で、どんな風向きで、どこに飛ばされていくのか。

“明日、何か、面白いことが起きるのかも”

そう考え続けて、ある時、終わる。

そうなればいいなあ。


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経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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15 件のコメント

  • りっつんさん、こんにちは。いつも楽しみにブログ拝読しています。(先ほどひとつ、コメントを投稿しましたが肝心なことを書き忘れたので、申し訳ありませんがこちらに差し替えをお願いします。お手数おかけします。)
    「ずっと続けたことを終わらせようと、ふと思う」、私も丁度そんな境地にあります。出会った頃から死別まで改めて数えれば35年ほどずっとロングだった髪を今週切ることにしました。亡くなって2年経って、もうあの頃の私じゃないから切ってもいいかな、と思うようになったのです。私は連れ合いがいなくなったあと、心の置き所が見つからず、それまでぼちぼちやっていたランを、雨が降らないかぎり毎朝のルーティンにしたのですが、最近、帰ってからシャワーを浴び、髪を乾かすのにかかる時間が余分と思えてきて、「もう切ってもいいよね」という結論に達しました。
     そうそう、朝ランは23区西部の都市河川沿いを走るのですが、今朝、初めて翡翠に遭遇しました。走っていたら川べりの草むらの上を飛ぶ青いものが見えて、もしやと行った先をみたら川に張り出した枝にとまっていました!! スマホのカメラの起動にもたつく間に翡翠は更に上流へ飛んで行ってしまいましたが、勿論、りっつんさんのこと、思い出してました。

    • やまめさん

      おはようございます。
      (差し替えコメントへの返信です)

      35年のロングヘアを切るってすごいです。
      なんか脱皮するようなイメージを持ちました。
      その気持ち、なんか、わかります、わかります。
      そんなふうにしか言えないけど。
      カワセミとの遭遇、よかったですね。
      カワセミと会うと幸運が舞い込むらしいです。
      きっと、何かおもしろいことが待ってますよ!

  • 毎日楽しみに拝見しています。
    先日は働き方やFPの件でご相談させて頂きました。
    その後、家計を洗って、毎月の収支を黒字で終わらせればいいんだ、
    という、生前と同じ働き方で
    のんびりした生活をしています。

    写真のお話、まったく同感です。
    わたしは夫の写真は飾っていないんです。
    言葉にするのは難しいんですけど、
    わたしの前からは居なくなってしまったけど、
    何かを決める時、悩む時などは、
    夫はわたしの中に存在して、
    それは確かな羅針盤のような存在で、
    生きている時と関係性は
    そんなに変わらないんです。
    だから写真は必要ないんです。

    夫の部屋も片付けています。
    衣類や書籍は割と簡単に片付いたんですが、
    難しいのは、大量のPCとカメラ類です。
    今は物を捨てるにもお金がかかる時代ですね。
    自分の時はこうはならないように、と
    肝に銘じながら、この夏中には終わらせたいと
    思っています。
    早くスッキリしたい。

    丸いテーブルのお話や、
    毎日気に入ったお洋服を着ること、
    食事は丁寧につくること。
    わたしが大事にしていることばかりで、
    共感します。

    りっつんさんが
    「自分を大事にしよう」ってアドバイスしてくださったからだと思っています。
    これからも楽しみにしています。
    長文失礼しました。

    • しろねこさん

      おはようございます。
      お元気そうで、何よりです!

      のんびり暮らすこと、きっとご主人も望んでますよ。

      大量のPCとカメラ・・って、我が家と同じ。
      そして思う「夫の宝・・・」です(笑)
      「人の始末をして、わが荷物、見直せ」ですよね。
      本当に人のものを片付けるのは、大変な作業です。
      ボチボチやってくださいヾ(@⌒ー⌒@)ノ

  • 胸が熱くなるような、
    爽やかな風が吹くような感覚で、
    読ませて頂きました。
    (ちょっぴり鳥肌もたちました)

    りっつんさんの、新しい門出?を、
    ブログを通じて、分かち合わせてください

    • さっちさん

      おはようございます。
      本当に突然のことでした。
      新しい門出というには、あまりに普段通りで(笑)

      ありがとう!

  • こんばんは
    ご主人さまの遺影をしまえる日が自然にやってきたんですね。不思議な導き。すごく悩んだとか決心したとかじゃなくてそんな日がくるんですね。
    私は、どちらかというと主人に見てていて欲しい気持ちがまだまだあって、毎日遺影に話しかけています。ちがう風が吹いてくる日がいつか私にも吹くのかなぁ。
    夢にもなかなか出てきてくれなくて。
    きっと大好きな山登りをあの世でも満喫しているんではないかと羨んでいます。

    • まめぴよさん

      おはようございます。
      今まで、遺影について考えたこともなかったのです。
      当たり前のように、そこにあって。
      それを突然片付けようと思ったのは、何故なのか。
      よくわかりませんが、見えない世界からの指令だと思うことにします。

      あの世の山は、どんな山なんでしょうね。
      やっぱり登りはキツいのかなあ。
      あの世の山、いくら登っても疲れないなら、いくらでも登ってみたいなあ。
      と、昔の山ガールは思いました(笑)

  • 明日 何か面白いことがおきるかも  って思い続けて ある時終わる
    いいですね 本当にいいですよ
    眠る前にそうおもうことにしようかな
     
    明日も何か面白いブログ読めるかも
     

  • 本日のブログ良いですね〜
    あ、通り過がりの者です
    私は(現在51歳)昔から、それこそ子供の頃から『夢』や『目標』が
    なくその日暮らしの浮草のような人生を送ってきました笑。
    それはそれで楽しくって!
    父が転勤族でしたのでその影響かしらね。
    同じ日は二度と来ず、生きているだけ丸儲けですね

    • 浜っ子さん

      おはようございます。
      通りすがりにお立ち寄りくださって、
      ありがとうございます。
      「夢」とか「目標」とかなくても、日は過ぎる(笑)
      住まいを変えるたびに、応用力が身につく気がします。
      “住めば都”で、どこでも住める、みたいな。
      結構楽しいですよね。

  • りっつんさん、こんにちは。
    いつもこのブログから元気をいただいています。

    夫の遺影を卒業できる日が、風が吹くように自然にやって来るものなのですね。
    そうなんだ。そうなんですよね。

    私の夫は末期がんの闘病中です。
    夫の看病のため、迷ったのですが、43年間勤めた職場を中途退職することにしました。
    子どもが生まれても、2人目が生まれても、病気をしてもやめなかった仕事を辞めることにしました。

    長年の連れ合いが消えてしまう不安。
    初めての専業主婦、私にできるかな。お葬式は、お墓は。
    ひとりで生きるって大丈夫かな。

    いろいろ考えてしまいますが、風が吹くように自然に、なるようになると腹をくくることも大切ですね。
    もう若くもない63歳にもなった大人ですから。

    あ~、今日もりっつんさんのブログで明るくなれました。
    ありがとうございます。

    • しゅんさん

      おはようございます。

      仕事を辞めたこと、きっと後悔しませんよ。
      それも自然に巡ってきたことだから。

      不安は頭の中だけのこと。
      そういうときは、せっせと体を動かすといいです。
      修行僧が箒で掃いているのは、不安を掃いているんだなと思います。
      63歳って、なんだかピンときませんよね(笑)

      大丈夫。なんとかなるもんです。
      1人といえども、1人でではないことに、
      きっとすぐに気づきますよヾ(@⌒ー⌒@)ノ

  • おはようございます
    2か月前に主人を亡くしたばかりの新人未亡人です
    不安ばかりの日々の中
    りっつんさんのブログに出会うことが出来ました

    いつか自然に遺影をしまえる
    そんな日も来るんですね
    子ども達も独立して
    ひとり暮らしの寂しさと不安がいっぱいですが
    いつもブログを読ませていただき
    泣いたり
    笑わせてもらったりして
    元気をもらってます

    今 Amazonの期間限定セールで
    りっつんさんの本(Kindle版)が
    少しお安くなっているので買って
    読ませていただきます
    読んだら 私にも
    どこからか心地よい風が吹いて
    少し元気が出る予感がしてきます

    • 初心者マークさん

      はじめまして。

      わたしも自分の突然の行動にびっくりしました。
      そんな日もくるのですよ。
      いつか1人になるとわかっていても、
      実際の1人暮らしは、全然違うもの。
      でも、慣れていくものです。
      大丈夫。

      さっき、セール中のKindle本を買おうとして、
      すでに買ってることに気づいて、慌てました(笑)
      いろんな本が半額くらいになってるので、
      ついつい買ってしまいます。

      ほんの少しでも、元気が出ますようにヾ(@⌒ー⌒@)ノ

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。