秋田の名物お菓子、諸越(もろこし)。食べながら昔を思い出して、涙にむせぶ。

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下車した駅で、「秋田物産展」ののぼりを発見~!わあ~秋田だ!秋田だ!

ここんとこ、なんだか、秋田が気になっていたら、こんな形で遭遇です。

寒さが続くと、秋田を思い出します。思い出すということは、秋田に何らかの思い出があるということでございまして、実はあるんでございます。(^◇^)

秋田市八橋

3年間の出来事

わたしは夫の転勤に伴って、秋田に住んだことがあります。八橋という所でした。3年ほどの居住期間でしたが、そこで2人の子どもを授かりました。

10月の末から、どんよりと低く垂れこめた雲の下に入る秋田。2年目の冬には長男が生まれ、3年目の冬には1歳の息子を抱え、つわりの日々。とってもひっそりと暮らしていました。冬の思い出はそんなことだけです。

次々に子どもを授かってしまったので(笑)、町をウロウロしたことも、ランチをしたことも数えるほどしかありません。わたしの世界は社宅の敷地内だけ。社宅の中では、わたしは最年少でしたので、みなさんに本当によくしていただきました。だから、秋田には温かい思い出ばかりです。

自分の髪をいつ梳かしたのか、そんなことも忘れてしまうほど多忙な日々でしたが、それでもなんだかとっても特別な充実した日々だった気がします。

さよなら、秋田

3年目の夏、1歳半の長男と生後2か月の次男を抱えて、関東に戻ってきました。秋田を去った日の朝は快晴でした。「もう2度と来ることはないかもしれない」と思ったら、胸がいっぱいになって、涙をこらえた記憶があります。

電車が駅を離れていく時の光景は、今でも鮮明に覚えています。それ以降、別れのシーンでは、ふと秋田駅の線路を思い出すという、わたしの中での別れのシーンの原型となりました。

だから、わたしにとって秋田は、故郷のひとつなんです。

きりたんぽの旅

旅の企画

10年ほど前のことです。友人のJ子さんと、「冬ならではのおいしいものを食べよう」ということになり、どうせなら寒さも一緒に食べてこようと「秋田きりたんぽの旅」を企画。

1週間後には、2人してこまちに乗りこんでいました。わたしは27歳の時に秋田駅を離れて以来の20年ぶりの秋田。J子さんは初めての日本海側の旅。

J子さんは7年ほどドイツに暮らしていたので、寒さには驚かないのですが、盛岡から1時間ほどして奥羽山脈を越えるあたりで、「見たことない景色だ」と、雲の低さに驚いていました。新幹線の中にまで、寒さが伝わってくるのを感じました。

秋田に着いて駅前のホテルに荷物を置いて、冬の海を見ようと土崎港まで行きましたが、観光タワーには誰もいな~い。寂しすぎる冬の日本海。演歌が似合う町。

夜になり、いよいよきりたんぽ。川反という飲み屋街まで行こうとホテルを出たところで、びっくり。7時前なのに商店街は、ほとんど閉店している。昔もそうだったことを思い出しました。夜が夜として存在してる町でした。

ステキな高校生君と出逢う

さて、歩き始めてしばらくしたら、強風が吹き始め、吹雪状態に。2人で手を取り合って意地になって歩いていたら、突風で傘がきのこ状態に。どこからどう見ても異邦人おばさんのふたり。

あたふたしていたら、通りかかった高校生の男の子が、「大丈夫ですか。この傘、使ってください」と自分の傘を差し出してくれたんです。わたしたちは驚きました。高校生の男の子ですよ!傘をくれるっていうんですよ。若くもないわたしたちに!

「大丈夫。お店がそこだから。ありがとう。」あの時の少年の親切は今でも忘れていません。秋田は温かかったです。そしてやっとの思いでたどり着いて食べたきりたんぽ。おいしかったとしか言えない言葉の足りなさが残念。あの寒さの中で食べるから、特別おいしいんですよね。

帰りはもちろんタクシーでホテルまで帰りました。

秋田のお菓子・諸越(もろこし)

秋田のお菓子と言えば、「さなずら」「金萬」「諸越」

特にわたしは、諸越が大好き。あずき粉と砂糖が主原料の打菓子です。この素朴さが何ともいえないんです。今回は、栄太楼という老舗のお菓子屋さんの高級諸越を買ってきました。

高級と言っても、1袋360円。

竿灯まつりの絵模様つき

竿灯を持ちあげているね

竿灯そのもの

「若」マークの提灯 抹茶味

撮影しながら、包みを開けた諸越は、ポンと口の中。大丈夫!2袋買ってきたので。まだまだ、ある。

ちなみに、タイトルにあるように、わたしは過去を振り返って涙にむせぶなどということはありません。涙を見せることはほとんどない「血はあるけれど、涙はない女」でございます。

表紙の写真について

諸越を乗せているのは、秋田の曲げわっぱです。いい赤でしょう。


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りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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2 件のコメント

  • りっつんさん。こんにちは。私はりっつんさんが以前お住いだった秋田市八橋のお隣の秋田市泉に在住のyomiと申します。50歳です。
    りっつんさんが、秋田に住まわれていたと知り嬉しくてコメントした次第です☺
    りっつんさんを知ったのはこの本です。
    私も5ヶ月前に主人を病気で亡くしました。
    なので、りっつんさんと同じ50歳から一人暮らしをすることになってしまいました。
    どうしても、同じ境遇の方を探してしまい、本屋をブラブラしていたら、見つけました。
    長くなりました。また書きますね☺

    • yomiさん

      おはようございます。
      うれしいコメントをありがとうございます。
      やばせ。懐かしい響きです。
      住まいは八橋小学校の近くでした。
      秋田の本屋さんにも、
      わたしの分身が行っていたんですね。
      うれしくて、うれしいです(笑)
      yomiさんに思いが届いてよかった!

      どうぞ、また、遊びにきてくださいね。ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。