懐かしいメロディを聴きながら、思い出の海を泳ぐ

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若い人の話し言葉に戸惑いを感じながら、やっこらさっさと字幕をつけています。

20代の話し言葉はさすがに難解。何度も聞き直しては「はあ?」と首を傾げてしまうありさま。

これ、どう、短くまとめればいいのん?

などと、ぶつぶつと文句を言いながらの作業が続く。

それでも、なんとか、峠をこえて、ひと息つくことができました。

すると、頭の中に、ある歌が、突然に浮かんできたのです。

それは、遠い過去を思い出させる曲でした。

 

わたしの懐メロ

遠い過去を思い出させる曲といえば、わたしにとっては、これはもう、さだまさしさんの曲しかありません。

さだまさしさんのファーストアルバム『帰去来』に入っている「童話作家」のメロディが、すっかり忘れていたはずなのに、飛び出してきたのです。

記憶の引き出しが、何かの弾みで、突然開いたのでしょう。

このアルバムが発売されたのは、1976年11月25日のこと。

今から47年前!わたしは、なんと19歳!

検索してみたら、ユーチューブで簡単に聴くことができました。

ああ、ああ、そんな歌詞だった。

今聞くと、歌詞にいろいろとツッコミたくなるけれど、それはヤボってもん!

素直に、あの時の気分に浸ろう(笑)

 

自立への道の途中

人には、それぞれ、昔を思い出させてくれる”懐かしのメロディ”があるものです。

古い演歌を飽きもせずに口ずさんでいた母。

ipodでよく唱歌を聴いていた父。

2人の脳裏に浮かんでいた風景はどんなものだったのでしょう。

あれから、ずいぶんと時間が経ち、両親の存在も遠くになりました。あの時に回していたレコードプレーヤーもありません。

思えば、当時の彼らの娘の頭の中は、別の世界へのワクワクと戸惑いで満ちていました。

当時の思い出のシーンに両親が登場してくることは、ほぼありません。

さださんを聴き始めた時くらいから、わたしの気持ちは、はっきりと外に向き始めていたのです。

こうして俯瞰してみると、親離れの直前に聴いていたのが、さださんの曲だったのだと思います。

親の元を飛び出した時から、わたしの人生が始まりました。

 

今の自分を作ってきたもの

それぞれの歌詞の中に、歩いてみたい世界を描いていたに違いありません。夢見ていたに違いありません。

恋をして、別れて、涙してみたい。切ない思いをしてみたい、そんな子供じみた思い(笑)

さださんとの付き合いは「帰去来」と1977 年の「風見鶏」と1978年の「私花集」まで続きました。

コンサートにも3回ほど行きました。

しかし、あまりに歌の世界と実体験が違っていたせいか、そのうちすっかり聞かなくなってしまいました(笑)

昨日は、さださんに、ハイファイセットまで加わって、懐メロ三昧の午後となりました。

スコールのような雨の後の空は、まるで海のようで、空を眺めながら聴いていると、思い出の海を泳いでいるような、そんな気分になりました。

もう、ただ息もつかずに、泳ぎました。

過去がよかったとか、あの頃に戻りたいとか、あそこでやり直せたらとか、そんなことはまったく思いません。

あの時があったから、今がある。

あの人がいたから、今のわたしがある。

5年後に今の自分を思い出した時に、あんな時があってよかったなと思えますように、あの人がいてくれてかったと思えますように、これからだって、思い出という記憶を積んでいきたい。

ところで、あの人は、まだ生きているのかなあ(笑)

6月は思い出の多い月です。


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3 件のコメント

  • こんにちは。更新、ありがとうございます。

    返信は、無理なさらずに。

    私にも、あの人生きてるかな?元気かな?と思う人がいますね。

    でも、パンドラの箱は、開けないでおこうと思います。
    今の自分とは遠い存在だから。

    自分のことで精一杯。これも一つの充実感。

    認知症よ、あっちへ行け。

    では、また。

  • 懐かしい音楽.,ありますよねぇ そんな歳になったんだなぁ穏やかに昔の好きだった曲でのんびりしよう
    そんな気分の休日です

  • 泳いだ、に目がとまって、思い出の曲、さだまさしに目をむいて寄り道してしまいました。丁度似たような体験をしたもんで声かけました。私が通っているデイサービスのひと回り上の先輩が、東海林太郎の大ファンで、iPhoneでカラオケ出してくれとしつこく言われ、その作業の途中で、風、別れの朝、5番街のマリー等を見つけ、つい聞き入ってしまったのです。当時の街の様子や総天然色映画や合間に流れるニュース等が浮かんでは消えしました。あっ!ごめん、長くなちゃった、さださんはブッキングしたことがあったので懐かしかったのです。40年以上前の話ですが・・・おじゃましました止まり木ありがとう

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。