正直に言うけれど、ここ数年、墓参りをしたいと思ったこと、ありませんでした。
正直にと言わなくても、みなさん、ご存知かもしれないけど(笑)
春彼岸、命日、お盆、秋彼岸。
いつも、なにかと理由を見つけては、1日伸ばし。いずれ1年伸ばしになるかも。
夫の没後10年以上、年4回の墓参りを欠かしませんでした。
それが月日が経つにつれ・・・
まずは、お盆のお参りをさぼり始める。
「うちは無宗教だから」とか、なんとか言い訳をして。
だって、埼玉は暑いのよ、この上なく暑いのよ。
熱を孕んだ墓石がたくさんある場所なんて、危険すぎる。命をかけてまで行きたくない。
続いて、花粉症を言い訳にして、サボるようになった春彼岸。
秋彼岸は夏の疲れがとか言って、ぼちぼちサボる。
命日も、前後1ヶ月以内に行けばいいじゃんという、未亡人にあるまじき行動。
“墓は遠くになりにけり”
だけど、この春は違う。
“行かなくちゃ”じゃなくて、”行こう!”なんだから。
どういう風の吹き回し?
とにかく、気が変わらぬうちに、出かけよう。
お線香は2種類、持っていこう。
奈良みやげの薬師寺と法隆寺のお線香。
きっと、仏様の香りがするはず。
花を買って、バスを乗り継いでお墓についたのは、11時前。
墓園の水場は混んでいて、順番待ち。
並んで汲んで、夫の(骨の)元に向かう。
墓石周りには、雑草がズンズンと伸びてきていて、すでに春爛漫。
右隣さんも左隣さんもそんな状態にはいないのになあ。
「30年も経つんだから、仕方ないよね」by りっつん
墓の中の人に話しかけてみるけれど、返事はなし。
「そのうち、次男に掃除してもらう」
次男は几帳面なので、墓掃除も得意。彼に任せるのが一番美しい仕上がりが期待できるのです。
すると、声が聞こえた!
「お前がやれ」by 天上からの声
「はいはい、抜きますよ。抜けばいいんでしょ」
こういう会話、よくしてたなあ(笑)
抜いて、拭いて、花を供えて、水かけて、線香に火をつけて。
持参したお茶とチョコで、しばし2人の時間。
孫娘の中学入学と、孫息子の幼稚園入園を報告してみる。
口に出してみて、思わずプッ。
墓石に話しかけるのは、いつまで経っても、なんとなく照れるもんです。
ともかく、一連の作業は、終わった!
さあ、行くぞ、百均!
お墓の近くにはショッピングモールがあって、そこには百均ショップがいくつか入っています。
そこに、行きたい。
この時期、墓の前を素通りするのは、さすがに気が引ける。終われば、すがすがしい気持ちで向かうことができる。
欲しかったのは、
レゴタウン用の”街の灯り”
まもなく完成する家もあるし、これから取り掛かる大物もあるし。これがないと作業の予定が組めないのです。
これで、よし!
ショッピングモールの中を歩いていたら、ミスドがとっても食べたくなりました。
そういえば、夫はミスドが好きで、よくお土産に買ってきたくれたっけ。
わたしが食べたのは、いちごのポンデリング。
夫がいた頃は、ポンデリングって、なかったよなあ。
あの人が好きだったのは、なんだったけなあ。
思い出そうとしても、思い出せませんでした(´・ω・`)
未亡人の看板を下す日も近い?
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未亡人の看板おろして、再婚されるんですか?
かねがねりっつんさん程の方なら、きっと引く手あまただと思っておりました。
いいなあ、とは思いません。強がりではなく、諦め。
春ですね。
しばふねさん
こんにちは!
まさか、まさかですよ。
65歳からの結婚生活なんて、考えたこともありません(笑)
ですが、先のことは誰にもわからないこと。
もしかすると、もしかするとこもあるかも?