ひとり暮らしに必要なものは、近所の友だちと覚悟。

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先日、就寝中に頭痛で目が覚めました。

痛い!と思って目を覚ますと、外は雨と風。低気圧のせいだろうと勝手に診断しましたが、ちょっと考えてしまいました。

えっ 何を考えたかって?

 

このまま死ぬのかなあ

一人暮らしをしていて、一番の心配事は夜に異変が起きることです。

今までに何度かありました。激しい腹痛で冷や汗タラタラで失神しかけました。喘息の発作もありました。

そのたびに「このまま死んだら、最初に見つけてくれるのは誰だろう」なんて考えてしまいます。

苦しい状態が治まると、天井を見つめながら、しみじみ考えるのがわたしの習慣。このまま死ぬとして・・・。

あの人にもう一度会いたかったなあとか。あの人は泣くのかなとか。言い忘れたことはなかったかなあとか。

こうやって書いていると、自分の葬式への興味がわいてきます。あはは〜。ぜひ、見てみたいわ。

ところで、あの人って誰?

それはその都度、変わるんですね。

たぶん、その時に真っ先に思い浮かぶ人が、その時に一番好きな人なんだろうと思います。

こうやって、体調不良のアクシデントに見舞われることは、自分の人生を考えるきっかけとなっています。

そして、アクシデントを乗り越えるたびに、ズーズーしくなっていく。品のいい言い方をすれば、覚悟ができていく。

これって1人くらしの特権かも。自分の人生をよく考えられるなんて、すてきなことだと思います。

一度きりの人生を、より味わえる!

 

わたしは人嫌いなのか?

「誰かと暮らす可能性は、ほぼ、ありませ〜ん」

ニコニコと笑いながら言うと、

「人嫌いなの?」と問われることもしばしばです。

しかし、そんなことはありません。人も猫も大好きです。人間関係も極めて良好だと思っています。

離れて住む息子家族とも仲良くやってる(と、自分では思ってる)し、気心の知れた(と、自分では思ってる)友人も数は少ないけど何人かいて、楽しくやっています。

おかげさまで「寂しい」という感情はどこかに置き去ったままです。あれ?どこに置いてきたんだろう。

何の不満もない現在の生活。だからこそ、この暮らしを手放す気になれないのかもしれません。

わたしにはひとり暮らしが向いているのだと、還暦を過ぎて気づきました。

 

ひとり暮らし歴12年

わたしが一人で暮らすようになったのは、今から12年前の50歳の時からです。

生まれてから、ずっと誰かと一緒に暮らしてきましたので、50歳からの初めてのひとり暮らしはなかなか刺激的でした。

そして12年かけて、暮らしもその都度、最適化を図っています。

ひとり暮らしをきっかけにして、わたしにはいろんなことを考える時間が生まれました。

誰かと一緒に暮らしていても、思考はできると思っていましたが、意外とそうじゃなかったみたいです。

今はこのひとりの時間がとても愛おしいです。

人はいずれはひとりになります

いやいや、最初からひとりなんです。

人に囲まれていたとしても、もともと一人なんです。ちょっと勘違いしているだけかもしれません。

誰かと一緒に暮らしていれば寂しくない?

それって、単なる思い込み?

そんなことを実感できたのは、一人で暮らすようになってからです。

ひとりでも、自分を楽しんで暮らせばいい!ってことですね。

 

イメージする人の世

わたしがイメージしているこの世の中というものは、一人一人がシャボン玉の中にいて、プカプカ浮いているという感じでしょうか。

ほかの誰かの頭の中を、しっかりと理解することは難しいと思います。もちろんわかろうとする努力も必要かもしれませんが。

わたしは、みんなが自分と同じように考えるなんてことは、期待しなくなりました。

みんな、違うことを考えている。

わたしの見ている青が、みんなにも同じように見えているのか、時々不思議に思います。

気づいてからというもの、人に対して腹を立てるということが激減しました。

もちろん、不愉快から怒りに発展しそうになることも、なくはないです。

怒ってるってことは、自分が傷ついているサインです。何かが傷ついている。

こういうときには、わたしは人に向かって怒りをぶつけても大した効果を得られないと思っているので、自分ができることをします。

わたしには自分を守ってやるという任務があるので、怒りに発展しそうなほどの不快を感じたときには、怒りをそこに置いて、さりげなく立ち去ることにしています。

人と口論したりすることはもう避けたいので、身を引くのが一番。残り少ないエネルギーを使いたくない(笑)

スタコラさっさの術です。

誰に対しても対策は1つ。

それで縁が切れるのであれば、それはそれだけの縁。

自分がどう暮らせば、上機嫌でいられるかも、よく分かるようになりました。

自分を満たせるのは、自分だけ

自分を大切にすることは、結果として自分が失いたくない人たちも大切にすることにつながっていきます。

自分を大事にできない人が、ほかの人を愛することは難しいと思うからです。

自分を大事にしている人は、自分がされたくないことを人にはしないと信じています。

だから自分を大事にしている人が好き。

自分を大事にするということ。

2019年10月28日

 

一人暮らしの保安対策

満足しているひとり暮らしではありますが、そんなひとり暮らしにも多少の問題はあります。

先の身体アクシデント問題です。

そんな対策もちゃっかりと講じてあります。

近所の友人との縁を切らないこと。

遠くの身内より、近くの友人

10分以内に駆けつけてくれる友人が2人いたら、怖いものなしです。

わたしには3人ほどいます。

 

鍵を某所に置いてある

わたしは友人にヒミツを打ち明けてあります。

鍵というヒミツです。

家の中で何事かが起きた場合、家の中に入れないと大変です。なので、鍵の在処を教えてあります。また、わたしも鍵の在処を教えられている友人がいます。

たとえば「苦しい~助けて」と電話はできたとしても、動けない場合、困った状態になります。

これは信用関係がないとできないことです。そんなことを打ち明け合える友人は宝です。

まずは自分から打ち解けていくことかなと思います。

自分の環境は自分で作る。

その覚悟がひとり暮らしには必要です。覚悟があれば安心して暮らしていけます。

できればそれなりに若いうちから、そういう関係を心がけて築いていくことです。

時々はお茶を飲みながら、おかしな話で大笑いしながら、体調のことも話したりします。

だけどお互いに心の奥まで踏み込んだりはしない関係。ほどよい距離感を保てる関係はありがたいものです。

 

トイレの鍵はかけない

マンションに住む一人暮らしの友人が、トイレに入って鍵をかけたら開かなくなってしまい、大変怖い思いをしたそうです。

友人は「このままトイレの中で干からびるのかなあ」と思ったそうです。

悪戦苦闘の末、脱出に成功した彼女は、以降、トイレは開けて入っているのだそうです。

ま、わたしも閉めたりしないかな(笑)

わたしは、少しでも調子が悪いなあと思ったら、トイレに入る時に、スマホを持っていくことにしています。

先日の腹痛で学んだことです。いや〜もう、ホント大変だったんだから(笑)

恥ずかしい状態で救出されるのも、かなりイヤではありますが(笑)

時々シュミレーションしてみるといいです。

誰かに迷惑をかけることになるとしても、最小限にとどめるるようにしたいと思っています。

 

死ぬときは・・・

明日、いや、一瞬先にわたしの命が保証されているとは限りません。

そんなはかない生き物である自覚をしつつ、こんな小さな存在だけれど、生まれてきてよかったなあと思って終わりたい。

それが還暦を過ぎたわたしの願いです。

なので、楽しく暮らして、あとは良寛さんの言葉に習うことにいたします。

「死ぬときは死ぬがよろし」


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りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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4 件のコメント

  • はなです!

    一人暮らしの人は同じようなことを考えるものだ!と思いました(笑)

    私は、三年前にお一人様になったんですけど、独り暮らしは気楽で
    いいもんだ!と思っています。
    主人がいない、ことか淋しいのであって、一人暮らしは淋しくないのです。自由~気まま~やりたい放題~私の好きな言葉ばかりです。夜、寝る時だけ主人が居たらお布団が程よい暖かさなのに~
    なんでおらんねん!と毎晩のように文句を垂れていますが、布団乾燥機でお布団温め機能を使い何とかクリアしています(笑)

    私も、トイレは開けっ放しで使用していますよ~
    マンション暮らしで窓無しですから地震でも来た時には…

    死には逆らえませんからね~
    死ぬがよろし正解です。

    気楽な生き方を選んだ私は、気楽に死も考え日々暮らすのも気楽に考えようとしています。いっぱいいっぱいになるとどうしたらいいかわからなくなるので何とかなるやんな~でいいとたどり着きました。お気楽でしょ(笑)

    • はなさん

      おはようございます。
      自由、気まま、やりたい放題。
      これって、わたしも同じ。大好きな言葉です(笑)
      はなさんと違うのは、わたしは寝るときも、
      ひとりでも問題なしってことかしら。
      湯たんぽさえあれば、オッケー。

      望むことが少なくなったからこそ、
      安楽な時間を楽しめるという、おまけが見えるのかも。
      この気楽さを味わうために、
      いろんなことを乗り越えてきたのかも。
      気楽さの中に、真実があるのかも。
      かも、かも、と、
      ちょっとややっこしい話になってしまいました(笑)

  • 新型肺炎でお隣中国武漢市でヒトがバタバタ死んでいる今、時宜にかなった記事ですね。
    日本もいつ、どうなるかわかりません。

    >お互いに心の奥まで踏み込んだりはしない関係。ほどよい距離感を保てる関係、、

    これを見つけるのは大変。時間がかかる。何年もかかる。
    住む場所と学校や職場にもよるけれど。
    お互い、信頼の積み重ね。一生に何人見つかるか。

    自分だけ人格を磨いたからといって見つかるものでもない。
    利用されるばかりということもある。
    3人もいる、りっつんさんはお幸せです。

    • ののかさん

      おはようございます。

      わたしは本当にラッキーだったと思っています。
      夫を亡くしてから、
      わたしひとりでは手に負えない場面がいくつもありました。
      ずいぶんとご近所さんにも助けていだたきました。
      そんなことを数々経験して、
      渡る世間には鬼ばかりではないと、
      信じられるようになりました。ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。