お稽古ごとの引き際。始めるのは簡単だけど、やめるのは勇気がいる。

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お稽古事って始めるのは簡単ですが、やめる時にはなかなか決心がつかないものです。

わたしにも経験があります。

 

ゆっちゃんとピアノ

ゆっちゃんは5歳の時からピアノを習っています。習い始めて3年が経ちました。

ピアノの先生の家は以前住んでいた家の近くなので、今の家からは少し遠く、歩いていくことはできません。

仕方なくママが付き添ってましたが、ママが付き添うということは、ともたんも連れられることになります。

ゆっちゃんのピアノのレッスンのために、ママとともたんの時間が犠牲になる。

それでもゆっちゃんが熱心ならいいのですが、わりとそうでもない。練習は好きではないようで・・・。

でもゆっちゃんがあまり練習をせずとも、レッスン時にはなんとなくやり過ごせる。先生が優しすぎるのではないかと、父親は思ったそうです。

と、いうことで、関西支店では、この春くらいから「もうやめたほうがいいのではないか」という話が出ていたようです。

そしてついに昨日、熟慮の結果「やめさせる」ことを決意。

 

父親の事情聴取

ゆっちゃんは「やめたくない」と言ったそうです。

そうなんです。やめたら何か失くすような気がしてしまう。なので現状維持が一番安心。

父親はゆっちゃんに、なぜピアノを続けたいのか、問うたそうです。

なんでやりたいの?

1 ピアノが好き

2 ピアノの習い事が好き

3 習い事が好き

4 先生と話したい

5 1~4の組み合わせ

ゆっちゃんの答えは、

なんと4番。

父親はまさかの答えに仰天!

「先生と話をするために、年間10万円

「まるで、キャ●クラや!」

10万円あったら、ミュージカルが何回か観に行ける。

実際にわたしはそうしてました。習い事の代わりにミュージカル鑑賞。

年間予算は6万円くらい。(1万円×3人×2回)

 

息子たちとバイオリン

息子たちにバイオリンを習わせたことがあります。

始めた理由は至極簡単。そこにバイオリンがあったから(笑)

夫が3歳の時からバイオリンを習っていたので、16分の1サイズ、8分の1サイズと、子ども用のバイオリンがありました。

バイオリンは身体の大きさに合わせて楽器のサイズを変えていくので、楽器にお金がかかります。

が、バイオリンがそこにあったので、簡単に初めてしまった。長男は4歳、次男が2歳半の時でした。

始めてすぐに、わたしは大後悔ゾーンに入りました。

何しろ、わたしの手助けなしには練習が始められない。

ピアノのようにふたを開けるだけでは、バイオリンというものは音は出ない。

弦の音合わせから弓に松脂を塗って、そしてピアノに合わせて・・・。

こんなこと、やってらんないわ。┐(´~`)┌

子どもに本を読んでやるのもめんどくさいのにバイオリンのおけいこだと~。

なんであの時、血迷ったのか、ひとつだけ思い当たることがあります。

わたしはバイオリンが弾ける男性が好きだった。ただそれだけ。

さだまさし、都倉俊一・・・その他2名。

今思えば、アホ!。

息子を好みの男性にして、どうするんだい・・・。┐(´~`)┌

 

修行は2年

さて、始めてしまうと、後悔はしつつも、ななかなかやめられない。悪夢のような修行は2年ほど続きました。

次男にとっては弓は剣

弓を握るたび「エイ!ヤーーーーー!」と振りかざしては、先生をハラハラさせていました。

子どものお稽古ごとには熱心にはなれない性質だと、はっきりと悟りました。

わたしにも息子たちにも限界が見えたころ、我が家は運よく引っ越し。

まるでバイオリンをやめるために引っ越したみたいだけど、それは違います。バブルの波に乗せられて引っ越しただけです。

もっとバカだけど。

バイオリンの先生は「お宅まで伺いますよ」と言ってくださいましたが、バイオリンから撤退することを、家族全員一致で決める。

以来、息子たちに音楽を強制することをやめました。習い事にも手を出さないことにしました。

万が一、息子たちに何かしらの才能があるとすれば、それはほっといても出てくるはずだと信じることにしました。

才能というものは埋没してはいない。

才能は抑えきれずに吹き出してくる

だから心配はない。

 

次男とピアノ

引っ越してから1年後。

次男がピアノを習いたいと言ってきたので、習わせることにしました。

約束は2つ。

2つの約束

1 母は無関係者。家では教えない。

2 休む時には自分で連絡すること。

※ただし月始めの月謝を持って行く時だけは休んではいけない

先生にもその旨を話して了解していだたきました。

次男は6年生までピアノを弾いていましたが、今は弾いてはいないです、たぶん。

長男はずっとお稽古事とは無縁できましたが、大学生になってから声楽のレッスンに通っていました。

東京芸大の先生についてレッスンを受け、歌える科学者になりました。

そうそう。バイオリンの先生とは帝劇で再会したことがあります。オケピの中で演奏しておられました。

 

わたしとピアノ

わたしは小学1年生の時からピアノを習い始めました。

気がついたら、音譜が読めるようになっていましたので、譜面が読めないということがよく分かりません。

英語が話せる人はきっとこういう感覚なんじゃないかなと思います。そして、60歳を超えた今でも時々ピアノを弾いています。

妹も同じように習っていて、小学校の学芸会ではピアノ伴奏に選ばれたこともあるほど上手でした。

ピアノでスポットライトが当たったことのないわたしは、ものすごくうらやましかったのを覚えています。

しかし、今、妹はまったくピアノが弾けないと言います。もう音譜も読めないと。

この違いはどこからくるのでしょう。

好きかどうか。

これに尽きると思います。

わたしはピアノを中学2年まで先生の所に通い、やめてからもずっと弾き続けてきました。

好きな曲の楽譜を買ってきては練習し続けてきました。一方、妹はピアノを弾いていたのは習っていた時だけ。家にピアノがあっても弾くことはなかったのです。

 

好きなことしか続かない

好きなことしか続かない。

これがわたしが60年生きてきて、思うことです。

好きでもないことに時間を使うより、好きなことに精力を注げばいい。

ピアノが弾けても、弾けないよりはちょっと楽しいだけで、それほどの特典もありません。

ゆっちゃんがどうしてもピアノをやりたくなったら、またやればいい。

YouTubeを見ながら練習したっていい。現在ではやる気になれば方法はいくらでもあります。

好きなことがどんどん変わっていく時、飽きっぽいと言われることがあるけど、それでもいいと思っています。

どんどんいろんなことにチャレンジすればいいと思う。

そういえば・・・・・

10年前にガラスフルートを習ったことがあります。が、1年で挫折しました。

正確にはピッコロです。フルートより音域が高いです。この時にもやめる時には心が疲れました。(´・ω・`)

もともとわたしは「習う」ということが得意ではないのです。どうにも苦手。

集団レッスンなんて、わたし的にはありえない。ならばと始めた個別レッスンもダメでした。

人のペースでは練習できないらしい┐(´~`)┌

ま、こんな婆ですので、習い事に対しては根気も根性も、説得力もないことは、間違いない。

しかし、思いがけずのネタでしたのに、3500文字(原稿用紙8枚半分)も書いてしまいました。

久々の3000文字越え。

わたしは文章を書くことが好きです。だからブログもこうして続いているんです。

この記事は666本目です。

ゆっちゃんもブログが続いています。

描写が大変に上手で、わたしは毎日笑いながら読んでいます。誰から言われるわけでなく続けられることは「好き」な可能性が高いのでしょう。

ゆっちゃんは「言われてみたら、ピアノはそんなに好きじゃないかも」と気づいたそうです。

でも婆の勘では、ゆっちゃんは、たぶん、音楽とは縁を切らないと思います。

リズム感がとてもいいので、きっと何かやるような気がします。その時は1人で通える場所を探すといい。

ゆっちゃん!

大好きなことにめぐり会えたら、いいね!ヽ(^。^)ノ


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2 件のコメント

  • 某アジア出身の方ですが一度もヴァイオリン演奏を習ったことなく、独習して、
    音楽理論を3か月習った後、国営放送のオーケストラに試験を受けて
    入団した人がいました。
    物凄く耳が良く、兎に角ヴァイオリンが好きで、現在は製作者になっています。
    好きこそものの上手慣れですね。
    栴檀は双葉より芳しかな。

    • チェルさん。
      おはようございます。
      息子たちもヴァイオリンのおかげなのか、耳だけはいいです。
      絶対音感を持ってないとヴァイオリンは弾けないですものね。
      それにしても独習でオーケストラとはすごいですね。
      好きでなくては、何事も続けられません・・・ねヽ(^。^)ノ

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。