【追っかけ卒業】”恋”というものは、いつかは冷めるものなのよ

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先日、こんなコメントをいただきました。

大好きだった「あっきーさん」ですが、

熱く追いかけていた状態が、

何をきっかけに、

今のような静かな応援に変化したのでしょうか。

それはですね、簡単に言うとですね、

恋だったからです💖

 

一目ぼれならぬ、一声ぼれ

あれは、2002年の秋のこと。

いまをさかのぼること20年前。ワタクシは45歳でした。

ミュージカル『モーツァルト!』がドイツで上演され、日本版も輸入されることになった秋のことでした。

『エリザベート』の大ヒットもあって、その期待は高まるばかり。

主役はダブルキャストということで、井上芳雄さんは早々に決まっていたようだけど、もう1人は、初めて聞く名前でした。

もう1人の主役に大抜擢されたあっきーこと中川晃教くんは、当時19歳。

仙台出身で、なんと、

息子とほぼ同じ年齢!

初めてその歌声を聞いたのは日生劇場。

ズキューン💘

心臓、ぶち抜かれてしまいました。

恋が始まっちゃった瞬間”

お金を使えば、心がある程度は満たされるという、片想いの始まり。

 

寝ても覚めても、あっきー♪

3年ほど、熱心に追っかけました。

あの声、あの仕草、あの細い身体。

ぜ〜んぶ、好きだった。もちろん、あの顔も。

ああいうタイプが好みだったとは、自分でも驚きましたけれど、好きになってしまったものは、しょうがない(笑)

恋とは知らなかった自分との出会いでもあるのです。

それからというもの、寝ても覚めても、あっきーな日々。

時間さえあれば、あっきーの歌。そして劇場通い。

遠方まで、新幹線や飛行機に乗って、泊まりがけで、観に行ったこともありました。

お金と体力、ずいぶん使いました

そしてあっきーからもらったもの。

それは、”わたしだけの時間”

妻でも、母でも、娘でもない、わたしだけの世界。

あっきーのためには、仕事を1本追加することも苦ではなかったので、朝5時から仕事をして、午後の3時くらいには都内の劇場へと向かう。

そんな暮らしをしているうちに、疲れ果てて、劇場でパニック発作を起こしてしまったことは、懐かしくもない、いやな思い出(笑)

 

追っかけの限界

楽屋口に足繁く通っているうちに、だんだんわかってきました。

追っかけには、上には上があること。そして、キリがないということが。

お金を無制限につぎこめる人がいるということも知りました。

そして、現実との区別が曖昧になって、次第に冷静さを失っていく人も見かけました。

ついには、離婚してしまったなんて話も聞きました。

わたしがどこかで1歩引いていられたのは、使えるお金に限りがあったことと、やっぱり現実の恋ではないよなあと、冷めた目で見ることも忘れなかったから。

25歳も年下の男に恋をするなんてアホだなあと、自分で自分を笑っていましたけれど、いまにして思えば、誰かに熱狂している、酔ったふりしている自分が好きだったのでしょう。

まだ、人を好きになれるかも

夫を亡くし、息子たちも手を離れていく。

きっと、どこかに残っていた情熱を向けたかったのだろうと、いまになれば、思います。

あっきーは、たぶん、家族から離れようとしていた、わたしの起爆剤。

 

ファン友のこと

あっきーを追っかけたことで、もうひとつ、大きな収穫がありました。

初めて知り合ったファン友。

終演後には一緒に飲んだり食べたり、抽選もれしたチケットを融通してもらったり。

実世界では、知り合えることのなかった人たち。片想いの共有ができる人たち。

ファン友というのは、いいものです。たくさんのパワーももらいました。

話題はあっきー及び演劇全般のことで、それ以外のことは、ほぼ、話題に上りません。

かなりマニアックな話でも通じるのです。例えば、前日のセリフ間違えの箇所とか(笑)

いまは、もう、会うこともなくなってしまいましたが、いつかまた、一緒に飲んでみたいなあと、思ったりしています。

 

恋とは冷めるもの

さて、楽しい時間は瞬く間に過ぎていきました。

悲しいことに、熱というものは、いつか冷めるもの。

非日常も日常になっていくと、だんだんつまらなくなるもの。

寝ても覚めても「あっきー、あっきー」と叫んでいたのに、1日の中で占めるあっきー時間の割合が減っていくようになりました。

ほかの楽しいことにも、少しずつ目が向くようになっていきました。

“そこにお金を使うなら、別なところに使おう”

いつしか、劇場に足を運ぶ回数が減っていきました。

ふと、気がついたら、あっきーの歌を聞かない日も増えていきました。

きっと、後悔しない程度には、満足したのだと思います。やれるだけはやったということ。

恋とは冷めるもの

誰も傷つけず、そして自分も傷つくこともなく、いつの間にか恋は終わっていました。

恋が始まった日ははっきりしているのに、その日がいつだったのかは、定かではありませんが。

そんな自分に気づいたときには、50歳を超えていました。

 

いつでも好きな人はいる

いまも好きな人、います。

ほら、あの人よ、あの人!(笑)

そして、いつでも、わたしは、こんな調子で生きています。

いい人、いないかしら💖

世の中、キョロキョロ見渡しながら、探しています。

あっきーには、いまでも会おうと思えば会えます。お金さえ、出せばだけど(笑)

そんなことで、数年前に、昔の男のいまを確認しようと、劇場に出かけたこともありました。

あっきーの歌声は健在でした。

わたしの人生の中の1ページを彩るあっきー。

歌声を聞くと、当時の自分が思い出されて、なんとも言えない気持ちになります。

そんな思い出を持てたこと、よかった。

さて、これから、どんな人を好きになるのか。

果たして、死ぬまで、恋人は何人現れるのか。

これ以上楽しみなことは・・・、

 

ありませんです( ̄^ ̄)ゞ

 

中川晃教君を観て興奮!眠れなくなってしまった婆ちゃん

2019年10月22日

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りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

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2 件のコメント

  • りっつんさま

    感激です・・・本当に!
    教えてほしいとお願いしたことを記事にしていただいてありがとうございます!
    なるほど、恋は冷めるものなんですね、それが自然な流れなんだ・・・と妙に納得してしまいました。
    恋に落ちるのは一瞬なのに、冷めていくのは徐々に・・・気がつけば熱くなっていた自分を俯瞰して見ることが出来るようになっていた・・・

    りっつんさんが恋に落ちた状況、勝手に自分と重ねています。
    私ももうすぐ子育て終了の時期で、空っぽになる不安を何かで埋める?ごまかす?ためには
    とてもありがたい対象だったのかもしれません。
    娘と同じ年頃のカレにキャーキャー言ってるっ私って(笑)と、時々冷静に自分を振り返りますが、
    カレのことを思っているときは、自分は何者でもないあの感覚はなかなかいいものです。
    これから私の推し活がどう変化していくのか我ながら楽しみですが、りっつんさんのお話はわたしの大きな指標となりました。
    今も好きな人がいるとのこと!その人のことを考えて気持ちが明るくなる毎日をお過ごしください!

    余談ですが、
    投げた気持ちに反応してくれて答えてくれるって、こんなにうれしいんだ!と、今回の記事のタイトルを見たとき、心が震えました。
    ありがとうございました。

    • ゆちまこさん

      たぶん、大事な通過点なんですよ。
      だから、目一杯楽しんでください。

      何者でもない自分を味わえるのは、貴重な体験です。

      推し活さんには、同類として親近感を覚えます(笑)

      好きな人のチケット、今年は手に入らずでしたので、
      別な好きな人を探さなくちゃと思っております。
      チケットが手に入りやすい人がいいな(笑)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。