魔法の言葉は「人類で初めてじゃないだろう!」

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窮地に立たされた時に、必ず思い出す言葉があります。

この言葉を唱えると、あら不思議。

なんだか力が沸いてくるのです。

この言葉、実は夫からのプレゼントです。

 

年子の母

26歳の時に第一子を授かりました。

ようやく授かったのはよかったけれど、これがもうエライ難産で、子が死にかけました。そして母体の回復にも相当な時間がかかりました。

これに懲りたので「子どもは2度と産まない」と固く決意。

妊娠前に卵巣に不具合を抱えていて、子どもは無理かもしれないとも言われていたところに授かったので、ひとりいれば、もうそれだけ十分でした。

ところが、我が身に異変が起きたのです。

出産から半年を過ぎたころ、不思議なことが!

別の生命体が潜んでいるような気配。

経緯を書くと長くなるので省きますが、

医師からは、こんなことを言われました。

「何かいますね。話からは医学的根拠のないお子さんとしか言いようがありません(笑)」

その何か、何者なのかがなかなか確認できず、間違いなく人間であるとと確定したときには、すでに5か月あたり。

出産予定日は、そのときの大きさから推定して算出。

次男は、実に不思議なお子さんだったのです。

今の技術なら、いろいろわかったのでしょうが、30数年前の秋田地方ではこんなもの。

生まれてから不思議なお子さんになった長男と、生まれる前に不思議なお子さんだった次男。

ともかくも、年子の母になることが確定!

それは、晩秋の秋田でのことでした。

年子なんて、考えたこともありませんでした。

無理だ。無理だ。

ありえない・・・

どうしよう。

冬の雷が鳴る部屋で、まだ歩けもしない長男を抱いて、どんよりしているかわいそうな妻に関白夫が放ったひと言は、あまりに衝撃的でした。

しかし、その言葉は、その後わたしを支える言葉になりました。

 

人類初ではないだろ

人類で初めての年子の母になるわけではない!」

夫からこの言葉を投げつけられて、半年後。

次男は実にあっさりと生まれてきました。グイグイと自分の力で生まれてきました。

実は、生まれる前に、夫とのあいだには、ひと悶着ありました。

「黙って産んで、これがあなたのお子様よと差し出してみろ」と言うものだから、意地でそうしてみました(笑)

産気づいて入院したことを知らせませんでした。

なので、結局、夫は2人の息子の出産には立ち会えず。

「はい。あなたのお子様よ」

次男を差し出したときの、夫のあっけにとられた顔が忘れられません。

 

応用は多方面に

「人類で初めて〇〇の母になるわけではない!」

「人類で初めて未亡人になるわけではない!」

このフレーズ、その後、何度もわたしを奮い立たせてくれました。

確かにそのとおりなのです。

きっと夫は「人類で初めて死ぬわけじゃない!」と思いながら逝ったのかもしれません。

窮地に立たされた時、ぜひ、このフレーズを思い出してください。りっつん夫の遺言です。

しんどい思いをしているのは、自分だけじゃないのです。

過去にいろんな人が同じような思いを体験しているんです。

そのことに気づくと「なあんだ~」と思えたりするものです。

先人たちのそんなしんどさを越えて、わたしたちはこんな未来にまで、たどり着いているのです。

 

宇宙系家族

唐突ですが・・・・。

ここまで書いてきて、やっぱり、うちの家族は宇宙人系かもしれないと思いました。

息子たちは宇宙からの人たちに違いない。

それなら、すべて合点がいく。実は長男だって出生の経緯がはっきりしない。

「最近、宇宙からの新人類が増えてるのよ」と友人が言ってました。

ともたんは写真に映ると宇宙人だったし。

父親が宇宙人なら、ともたんが宇宙人なのは当然なのことです。

わたしの目には宇宙人に見える、ともたんの自撮り写真です。

唐招提寺にて。


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2 件のコメント

  • りっつんさん、毎日愛読させていただいております。
    傘のありがたきご教示をいただきましたプツリです。
    あのお言葉で骨から作ろうと帰国しました。が、
    骨も出来ず前に又々厳しい事柄が。。。。
    重く沈みきっております。
    素晴らしいフレーズの今回日記に、気持ち動くよう願ってます。そうですよね。そうですよね。
    がんばれますかしら?
    暗い愚痴でごめんなさい。
    りっつんさんに、甘えさせていただいてしまいました。
    素敵なフレーズありがとうございます。

    • プツリさん。
      おはようございます。
      帰国されていたのですね。お帰りなさい!ヽ(^。^)ノ
      どんな困難なことが起きているのか、わたしにはわかりませんが、
      たぶん人類で初めてではないかと・・・。
      日本初でも世界初でもなく、人類初になるのは実に難しいです(笑)
      じーーーーーーーっと身を潜めているうちに、まわりのほうが変化してくることもあるので、
      わたしは「うわ~大変!」と思う時は、あまり動かず、口を結んでじっとしていることにしています。
      時間の流れに乗って、状況は確実に変化していきます。
      だから、どんな状態も続くはずがないと、わたしは信じているのですけど。
      なにしろ、やっかいなことは多いです。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。