いよいよ酉年も終わりが近づいてきました。
間もなく年女としての1年が終わります。何とか無事に過ごすことができました。
今年1年、机の前でわたしを見守ってくれた酉たちに感謝しています。
山形の民芸品の笹野一刀彫
さて、この酉たちの中で、一番古い物は、笹野一刀彫の酉です。
よく見るとかわいい顔してますね。
今まで、こんなにじっくりと見たことがなかったかもしれません。
こんなかわいいお目目で、見つめていてくれたんですね。
やあ!まいど~。
裏を見ると、こんな日付が。
昭和55年12月22日。
山形駅にて夫となる人に買ってもらったことが記されています。
わたしは23歳。夫は25歳でした。
「山形まで仕事に行くから、一緒に行こう」と言われて、夫についていくことにしたのでした。
あの当時のお気に入りだった赤いコートにキャメル色のブーツを履いて、出かけていったはず。
今となっては夫と言えるわけですが、当時は、まだ将来未定の間柄でした。
一寸先は闇。若いころの恋なんて、そんなもんですよね。
付き合い始めて半年もたっていない頃で、恋人のような、ちょっと違うような気もしていました。
たぶん、けっこう悩んでいたと思う。このまま付き合いを続けていっていいのかなあって。
仙台から山形までは仙山線で1時間ほど。仙山線は山と川の景色がとても風景の美しい路線です。
昼ご飯を食べて、この酉を買ってもらって、雪が舞う山形駅で別れました。
翌年に酉年を控えていたので、この酉さんが目に止まったのでしょう。
夫は数日間山形に泊まり込んでの仕事とのことで、わたしはひとりで仙台まで戻ってきました。
それから1年。
紆余曲折。すったもんだ。ヒョウタンからコマ。この言葉すべてを通り抜けて秋になって、わたしたちは結婚することを決めました。
12月になり、夫はわたしの両親に結婚したい旨を伝えに来ました。
そしてその半年後の6月に結婚式を挙げました。
しかし入籍したのは、それから3か月後。
なんで入籍しなかったのかと言えば・・・なんででしょうね(笑)
この酉さんは、そんなわたしたちのすべてを見ていた数少ない目撃者なのです。
結婚前からの2人の思い出の品で残っているのは、もう、この酉さんくらいのものです。
夫の私物は、ほとんど処分してしまいましたし、夫との思い出は、わたしの頭と心の中にあるだけです。
この酉さんと、24歳、36歳、48歳、そして60歳と4回の酉年を迎えることができました。
次の酉年を迎えることはできるのでしょうか。
次の酉年を迎えたら、わたしは72歳。夫の倍ほども生きる勘定になります。
わたしだけが、どんどんおばあちゃんになっていきます。
いよいよ、わたしの60代が始まりました。
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ようこそ60代へ
60代は、ゴールデンエイジですよ(^-^)/
60代半ばの私が言うのだから、間違いなし‼︎
今迄どおり、毎日を大切に楽しんで紡がれている素敵なブログ、楽しみにしています
どらさん。コメントありがとうございます。
60代におじゃましま~す。
60代はゴールデンエイジ!
どらさんが言うのだから、信じちゃいます。
どんな60代になるのか、楽しみです。ヽ(^。^)ノ