置かれた環境の中で、子育てするしかないのだけど

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります

先日の記事にコメントをいただきました。

コメント概要

大学3年生の息子さんと2人暮らしのAさん。

息子さんは小説家志望だとか。

「作家になる!就職はしないが家にお金も入れるし、書きながらバイトして生計は立てる」

それに対して、Aさんは就職してその合間に書けばいいのに、と思っている。

 

家賃20万円ではどう?

わたしならどうするか。そうだなあ・・・

「自立してね」と、まずは家から出てもらいます。

もしくは、

家賃20万円を提示します。

子を育てるという行為には、終わりが必要。区切りをつけるのもまた、親の任務だと考えてきました。

そして、その区切りはいつか?

それは子が学業を終えるとき。そこが最大のチャンスです。

その後どうするかは、それはその人が考えることで、就職するもしないも、それもその人の自由だろうと思います。

20万円の家賃なら、それならほかの家を探す?

自分に得があるから、実家で暮らそうと企んでいるのなら、親だって損はしてはいられない(笑)

それから、余計なお世話ではありますが、ひとりで生きていく覚悟があってこそ、小説家への道も開けてくるのではないでしょうか。

 

過去の人が目指した社会

いま、この時代に生まれたのも、何かの因果。

どう望んでも、前の時代にも後の時代にも飛んで行くことはできません。

これまで、たくさんの人たちが、つないでくれての、いまです。

自分の思いどおりにならずに悩んだ人も、がんじがらめの掟に泣いた人も、いたはずです。

男性も女性も生きていく選択の幅は広がりました。これって、なかなかすごいこと。

こんな自由な選択ができる時代を夢見た人は、たくさんいたはずなのです。

いや、そういう思いを抱く人が多かったから、こういう時代になっているのです。

今後どんな時代になっていくかは未定ですが、これからしばらくは、個人の思いが優先される環境は続いていくように思います。

どんな仕事を選ぼうとも、それはその人の決めること。

自分に合う仕事は、あるようでないし、ないようであるものです。

雇われる形態はいろいろありますが、正社員だろうが、バイトだろうが、それが将来どういう結果をもたらすかは、それこそ未知です。

30年前には会社がしっかりと個人を守ってくれましたが、いまはそれも期待し過ぎては危ない時代になっているようですし。

 

自立した者どうしの関係

1人で生きられる人どうしが力を合わせれば、パワーは倍になります。

いまは、夫婦であれば、2人で稼いでなんぼの時代。タワーマンションを買ってる人たちは2人で稼いでいる人たちが多いのだとか。

もう誰か1人に頼り切る時代でもない。

だから、親にできることは、男の子でも女の子でも、やはり自立させることに尽きるのではないかと思うのです。

わたしの2人の息子たちにも、社会に出てから、それぞれに大きな転換点がありました。

食べていけるのか、どうか。

いざとなったら、身体を張って働けるのかどうか。

その覚悟さえあれば、

やるだけやれば、いい。

なんとか、なるでしょ。

それ以外の言葉は見つかりませんでした。

 

新しい関係への通過点

親は、自分の人生に責任を持つだけ。

子も、自分の人生に責任を持つだけ。

子の巣立ちは、親子関係の通過点に過ぎません。

鳥のように、巣から飛び立ったら、もう二度と親子の関係には戻れないのとは違うのです。

生活の形が変わるだけで、親子の関係が切れるわけではないです。

新しい親子の関係をどう築いていくのかは、それぞれのの生き方にかかっています。

人からどう見られるかなんて、ますます二の次、三の次になっていくはずです。

環境は変化し続けます。

その中で、子を育てなくてはいけないのですから、子育てに正解はありません。

生きる場所を自力で探せる人に育てること。

これこそが、親にとっての最大の課題かもしれません。

そうするためにはどうしたらいいのか。

一生懸命考えれば、きっと、いろんな方法が浮かんでくるはずです。

未亡人の子育て。最大の試練は「子離れ」。

2019年1月8日

にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへブログ村の「ライフスタイルブログ」のランキングに参加中です。いつも応援クリックありがとうございます♪


りっつんブログが本になりました。

経験談や人情話から猫話。そして実用的な老後のお金の話まで。心を込めて綴りました。

「老後のお金」など、ブログではあまり触れていない話題にもかなり踏み込んで書いているので、お手にとって頂ければ幸いです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク


8 件のコメント

  • りっつんさん こんにちは

    ウチの息子は新卒で入った会社からあっさり転職
    して、マンションも見つけて彼女と暮らしていま
    す。
    前の会社は高給だったので(親には1円の小遣いも
    くれません)残念ですが、1日のラグもなく次の会
    社に移ったことは良しかな…
    結婚を前提に一緒に暮らすと彼女と挨拶に来たこ
    ともまあいいかな…
    でも全て事後報告なのがずっとモヤモヤしてい
    て…
    今日のりっつんさんの記事を読んで、自分の気持
    ちと折り合いをつける努力をしようと思いまし
    た。
    時間がかかりそう(笑)

    • 相棒さん

      おはようございます。
      息子さん、ちゃんと巣立っていったのです。
      パートナーを見つけて、きっと充実していることでしょう。
      そうなんですよ。
      自分の気持ちに折り合いをつけるだけなんですよ。
      親の仕事って、ほんとうに・・・(笑)

  • ブラボー(ブラーヴァ)!
    共感します(^^)
    明確に文章化なさったことに敬服します。

    私自身は親の立場にはないですが、
    親には産み出した責任があると手を出し過ぎて
    にっちもさっちもいかなくなった8050問題を
    目の当たりにしておりますので身につまされます。
    (きょうだいはその巻き添えを食らうのか?食らってたまるか!)
    責任は教育を終える時に一旦終わる、逆に言えばそれまでが真剣勝負(?!)
    家族として助け合うことと
    生活を丸抱えし続けることはベツ次元ですね。

    質問者様が質問者様にとって最善の決断をなさるよう、蔭ながらお祈りします。

    • デイジーさん

      おはようございます。

      自立することと、助け合うことは、
      別な話なはずですが、ついつい、
      どこかまぜこぜになってしまうもの。
      親と子にも距離感というものが大事なのでしょうね。

  • こんにちわ
    私の娘も来春 社会人になります。就職するにあたり、娘の出した答えはコメントの方と似ています。

    その前に答えに至る経緯を書きます。
    中学生のときから、漫画イラスト部でアニメーションを書いていまして、高校生のときから、ネットで注文を受けてアニメーションを売っています。
    高校は学校の環境に魅了され、衛生看護科に行きたいというので、15歳から寮生活をしました。しっかりして帰ってきまして、准看護師試験に合格しました。
    そのまま専攻科に進学すると2年で正看護師になれるのですが、看護実習であることがきっかけで「やっぱりアニメーションもやりたいので、美大へ進学したい。」と言いました。
    あることとは、実習で患者様に服薬指導をするときのイラストを書いて持って行ったところ指導者にとても褒められたことです。
    そして美大へ進学しアニメーション制作と芸術療法の研究をしています。

    娘の出した答えは「介護職に就いて勤務のない日は、副業として個人でアニメーション制作をする。芸術療法の研究も続ける。」です。
    娘が研究しているのは、認知症などの精神疾患の方がする「絵画療法」のことです。
    理由は、「准看護師の資格があるけれど、看護師の仕事は激務でアニメーション制作を継続するのは、むずかしいと思う。介護職で、それも通勤時間が短く、介護度の低い方が多い有料老人ホームならアニメーション制作を継続できると思う。」ということです。
    就職活動は順調に進み、家の近くの大手資本が入った有料老人ホームの介護職にキャリア職で新卒採用が決まりました。センター長が看護師というのも決め手になったようです。
    もちろん私も医療事務職だったので、介護職が激務だと認識しています。副業としてアニメーション制作が続けられるかはわかりません。
    「生きる場所を自力で探せる人」に育っていると思います。自力で生きていかなくてはならないのですから、自分で出した答えの道を進んでくれたらいいと思います。人生そう簡単に思い通りにいかないですし、自分で決めた道なら、また自分で方向転換できるでしょう。
    「やるだけやれば、いい。なんとか、なるでしょ。」生きていく選択の幅は広がっていると実感しました。

    • TOMOさん

      おはようございます。
      「副業」という視点がありましたね。
      わたしの時代にはなかった新しい視点。
      いくつかの働き方を持てば、
      リスク分散にもつながりますものね。
      なるほどと、読ませていただきました。

  • りっつんさん、記事にしていただきありがとうございます。返信遅くなり申し訳ありません。
    (3連休は副業してました、私が!)それよりもコメントがこんなにきていて、びっくりしました。
    みなさん、ありがとうございます。

    娘は短大卒業→就職→2年後に一人暮らし→結婚、という道でしたので、
    息子にももう親の出る幕はないだろうと思っていたのです。

    息子との話し合いは続いています。
    私が伝えているのは、
    ①作家になることは素晴らしいことで応援しているよ。
    ②でも学生でなくなったら生活費は自分で稼いでね。私の扶養から外れるのだから年金・税金等、市区町村に支払う義務が発生するけど、手続きも自分だよ。会社に入ればそこは会社がやってくれるし半分支払ってくれるけど、、そういうのも含めて考えてね。
    ③娘と同じく2年以内に家を出てね、それまでは家にお金を入れてね。医療費も自分だよ。
    ④生活のベースを持った上で、その隙間に書くじゃダメなの?

    上記を基準に社会を見ずしていい小説は書けるのかな?とか、小説で稼げるようになるまでは何で生計を立てるのか、とか、、、怒っているわけではないので、息子の考えを淡々と聞いています。

    ここで重要なのは、りっつんさんも言われていますが、「覚悟はあるのか?」ということです。
    それに対して「覚悟がなきゃ、こんなこと言えないわ!俺の全人生をかけて作家になる、いばらの道は覚悟している」と言い張るのですよ。
    そこまで言うのであれば何も口出すのはやめよう、とは思うのですが、、、

    わかっているのです。小さい頃から自分で決めたら動きません。無謀な受験もしてきました。12月の模試でE判定なのに「まだ1ヶ月ある、俺はまだ伸びる、絶対に受かる」と、で合格。
    やりたいことに挑戦せず、あきらめることが嫌いなのです。
    「やりたいことに挑戦しない人生なんて死んだと同じ」なのだそうです。

    覚悟を決められないのは私の方ですね。。。
    確かに方向転換もありだと思います。 私も方向転換だらけの人生です。

    息子は学費以外は自分のバイト代でやり繰りしています。
    私が遅い日は食事も作るし、私が作る日は片づけは息子がやっています。
    息子は私を頼りませんし、きっと彼の中で私はすでに親というより家族なのでしょう。

    りっつんさん、皆さんのお話をきいて、まだ時間はあるので話しをしていきますが、
    いろいろと考えさせられました。

    生きる場所を自力で探せる人に育てること。

    本当にそうですね、、自分の進みたい道を思いっきり歩いてほしいと思います。
    「やるだけやれば、いい。なんとか、なるでしょ。」
    いろんな心配をせず、そういって背中を押してあげたいです。

    コメントくださった皆様、記事にしてくださったりっつんさん、
    本当にありがとうございました。心から感謝いたします。

    • abuさん

      おはようございます。

      息子さんは覚悟しているというのですから、
      きっと生計を立てる方法もしっかりと考えているのでしょう。

      道なんてものは、歩きながら、作っていくもの。
      最初に到着点を決めるから、方向転換になるわけで、
      到着点がなければ、方向転換ではなくて、進んでるだけ(笑)

      もう作品ができているのかもしれませんね。
      小説家というものは、なろうと思ってなれるものではないと聞いたことがあります。
      書かずにはいられないという性質の人たちのようです。
      なにかに書かされてしまう?

      息子さんも、突き動かされる何かを、
      頭の中に持っているのかもしれませんね。

  • TOMO へ返信する コメントをキャンセル

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    ABOUTこの記事をかいた人

    1957年生まれの64歳(2017年に還暦を迎えた)。埼玉の片田舎で自由気ままに1人暮らしを謳歌している。 中年化した2人の息子はそれぞれ家庭を持ち、日本のどこかで生息中。 愛読書は鴨氏の書いた『方丈記』。 好きなミュージシャンは山下達郎氏と反田恭平氏。 3歩歩くとと、すべてを忘れる「とりっつん」に変身するという特技の持ち主。